ビールを作りたい
ビールを作りたいと思ってから約2年
やっと年内にはできそうな見通しとなってきた
そもそもどうしてビールを作ろうと思ったのか
それは、故佐々木正美先生が応援してみえた京都の西陣麦酒さんを知るところからはじまった
誰かのFacebookで西陣麦酒さんのビールが紹介されていた
「自閉症の人とともに」
ビールに下げられた小さなタグにはそう書かれていた
早速調べてみると、佐々木正美先生の講演DVDとセットになったビールが売られていたので、すぐに購入してみた
もちろんDVDも見たかったのだが、ビールも昔から好きだ
学生時代は小さなビアハウスで働いていたため、小麦のビールやエールビールも親しんでいた方だ
DVDと一緒に届いたビールはとても美味しかった
どうやって作っているんだろうと、京都に行く予定があったので見学させてもらえないかアプローチしてみたが、当時はコロナ禍真っ最中で、断られてしまった
仕方ないことだが、諦めきれなかった
京都での用事を済ませた後、外からだけでも覗けないかと思い西陣麦酒さんまで行ってみた
そこではB型作業所が同じ建物内にあり、作業の一環としてビールも作っていた
B型の方に覗かせてもらっていいか確認すると、少しだけなら見学してもよいと言ってくださった
ビールを仕込むのはちゃんと醸造家の方がいて、それに伴う作業を色々とやっているという
掃除、ビールのラベル貼り、ビールの運搬
当時はコロナでやっていなかった併設のタップバーで一緒に飲んだり、手伝ったりもあると聞いた
当時、運営している児童通所施設の先として、就労の場所を作りたいと思い、いろんな施設を見学に行っていた
昔ながらの作業所から、新しい作業所まで
しかし、簡単な作業はコンピューターの精度が上がったり、オートメーション化されたりとどんどん減っているという
仕事がないのだ
ある作業所では一日中、折り紙を折っているという
作ったけど売れないマスクをたくさん抱える事業所もあった
元々物販をやっていた自分としては、モノを売ることの難しさがわかっていると思っている
デザイナーが考え、企画して、会議して、プロモーションして、販売したモノでもなかなか売れないことは多々ある
障害のある方が作ったモノだということで販売して売ることもある
それを買ってくださる方がいることはとてもありがたいし、嬉しいことだ
でも、そこには少し違和感を感じてしまう
一生懸命作ったパンや、雑貨が一つ50円とか100円とか
ものの良い悪いではなく、需要と供給がマッチしていない
社会のニーズやデマンドと合っていないのだ
そこで、まずは就労場所として何を作ろうかということから考え始めていた
そこで、西陣麦酒さんと出会った
ビールには多くのニーズやデマンドがある
また、ビールは奥が深い
大手のビールなら2〜300円で手に入るが、クラフトビールは2〜3倍くらいする
しかし飲んでみたいと思う
自分がビール好きだということもあるが
これだ!
と思った
自分もビールを作ってみたい
今、施設に通っている子どもたちと
自分の息子と
一緒にビールを作って、販売して、乾杯したい!
作り方も知らないし
どのくらいお金がかかるのかもわからない
そんな状態からはじまった