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自慢話はカンベンしてよ!
やたらに「自慢話」をしたがる方がいる。コンプレックスの裏返しではないかと思えるほどだ。年をとって、自慢するネタがなくなってくると、家族の自慢になりやすい。
若いころだったら、つきあってやれる根気もあった。しかし、70歳を過ぎたあたりで、そういう方とはおつきあいしないようにしている。SNSであってもだ。
「またか……」と、うんざりしながら追従するのが面倒になったからである。うっかりお世辞を返したりすると、相手はこちらが御しやすいとでも勘違いするらしく、自慢がエスカレートしかねない。
先日、ぼくのスマホに「高田純次に関する面白い雑学」なる記事が流れてきた。どれも笑えた。とくに、「自慢話、昔話、説教を始めるようになったら人間はオシマイなのでスケベな話をしている」というくだりについては、「さすが!」と、笑いながら感心してしまった。
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パソコンのうしろに、ネットで拾った九つの金言がプリントして貼ってある。表題は「40代以上が気をつける事」だ。そのふたつめが、「しょうもない自慢話をしない」とある。ほかも、なかなかウンチクのあることばがならんでいる。
何人かの知己の「自慢話」に辟易してきただけに、高田純次さんの記事はわが意を得たりとばかり、楽しく読んだ。ぼくは上手に「スケベな話」ができないので、そのかわり、老いてからはなるべく口を開かないようにしている。
年を取ると、話題が昔話しかなくなる。つい、ダラダラと長話になる。相手が自分より若いと説教をしていたりもするだろう。しゃべっていて気持ちいいから、これも延々とやりかねない。あげく、老害の誹(そし)りをいただく。
なかでも、自慢話にまさる快感はない。これをしたがるようになったらオシマイである。ただ、どうやら本人は醜悪だとは毛ほども思っていないらしい。かなり遠まわしにご注意したら開き直られて苦笑したことがある。