見出し画像

ズボンがなくなる恐怖

 今朝、テレビで「夏太り」についての「身体のメカニズム」を教わった。やはり、人間、夏は太りやすいのだという。もう80歳を間近にしているので、寿命が縮まったとしてもあわてはしないが、はくズボンがなくなるのは恐怖である。

 いまさら新調するのはムダだし、なによりも買いにいくのが面倒この上ない。60代まで、ふだんにはくズボンをたくさん買った。40本はくだらないだろう。キャンプが趣味だったのでふえてしまった。会社用のチノパンだけでも10本はある。

 しかし、この夏は確実に太ってしまった。去年、はいていたズボンが微妙にきつくなっている。あわてて、まず、夕飯で食べるご飯の量と、おかずの種類や分量もだいぶへらした。自炊生活が4年となり、食べ過ぎているのは否めない。

 痩せずに生きてきたし、けっこう、栄養バランスにも気をつかってきた。その結果、どうやら、かえって食べ過ぎているらしい。6月、クリニックでの身体検査でも太っているのが明白だった。それ以前に自覚もあった。明らかにおなかまわりが太くなっている。

 以前、医師から身体を動かすようにいわれている。「毎日、歩きなさい」と——。「どのくらい歩けばいいのでしょうか?」と訊いたところ、医師は少しばかり考えてから、「5,000歩ほどですね」と答えた。

 雨が降らなければ、スマホの歩行アプリで8,000から9,000歩を歩いている。苦しげに走っているお年寄りも見かける。ぼくは無理をせず、ひたすら歩くのみだ。ほぼ、平らな道とはいえ、それでも帰りはけっこうヨレている。

 土曜日は近所の専門店からサンドイッチをふたつ買ってくる。以前は、昼食に両方を食べていた。きょうは、朝がレタスとチーズで、昼は肉じゃがコロッケにした。少々物足りないが、新しいズボンを買わずにすませるためだし、夏太りにならず、おなかをしぼるためと思えばさしたる苦痛にならない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?