おばの形見 おばの元へ
9月20日お彼岸入り
7月に3回忌を終えたおばのお彼岸参り。私がお守りにしていたおばの形見。ブレスレットと最後まで大切にしていたキーホルダー。おばの元へ届けてきた話。
カッコよい人生の先輩だった
2年前、大好きなおばがなくなった。83歳だった。看護師のおば、70歳過ぎても、看護師でバリバリ働いていた。70歳過ぎたら、「今まで忙しく働いていたから生活を豊かにしたい」と短大へ入学。お茶、アロマ、茶道、マナー、20歳の女子学生と一緒に学び楽しく通っていた。入れ方ひとつで、こんなに美味しくなると知った紅茶。おばの家に遊びにいくたび、生活が豊かになる。とても楽しかった。いつもイキイキしてて、何歳になっても学べるんだ、楽しめるんだって。教えてもらった。こんな歳のとり方をしたいって思った。
最後までカッコよかった
病気が発覚してから、6か月あっという間だった。おじがその5年前になくなり、おばは一人だった。子供はおらず、母がこの6か月身の回りの世話をした。1時間ほど離れた場所。母も高齢のため、1週間、2週間おきほど、一緒におばのもとへ通った。日に日に、体調が悪化してく中、自分の覚悟を決めたのだろう、大切なアクセサリーを親戚の方へ届けるよう。私がその思いを受け継いだ。どんどん体力が落ちて、声も出せないほどになってしまったけど、皆にちゃんと届いてるか 最後の最後まで心配してた。ずっと、ずっとありがとうっていってた。さすがおばだと思った。人生ありかた、最後の最期まで見せてもらった。
遺品整理がはじまる
おばが亡くなり、悲しんでる暇なく、遺品整理。忙しかった。母と何度もおばのマンションへ通った。とにかくたくさんのものを部屋からださなければいけない。親戚の方にも沢山引き取ってもらった。私もおばさんの残したものは、どれも思い出のものばかり。お守りとして、いくつも引き取ってきた。
いつもおばさんはそばにいる
私は今年、「お経を深める会」というのに参加した。
お墓の話になって、「お墓は目印したいなもの。」「お墓の前でなくても いつでも、どこでも心で手を合わせばいいよ。」とても印象に残っていた。2年経つ今も、ふと、おばさんを思い出したり、ピンチがあると「おばさん、背中を押して!」と力ももらってる。そうだなっと思った。
ミラクルなタイミングで
9月から、少しづつ 私自身の身の回りを整理している。お友達とふとブレスレットの話になった。そのお子さんが不思議な力をもってて、形見にしているおばのブレスレットをその子の手のひらへ「パワーが強い」って感じてた。(ちなみに私のは疲れていたみたい)
その翌日、昔私が作った石のブレスレットを、どうしようかと職場のカフェのオーナーに相談した。そして、おばのブレスレットの相談をしたら、
「石のブレスレットって、一人一人に合わせて作る。私にはあわないよ」って。
あ、そうだなと思った。
「日々、供養してるし、おばさんの元へ返してあげたらどう?」って。
どんな場所でも、手は合わせてるし、おばさんのモノは形見としていつまでも持たなくてよいなっと その時感じた。
数日後、納骨されているお寺さんへのお彼岸参りを予定してた。
お寺さんで受け取ってもらえるかな? 自然に返す?川かな?山かな?と思いながら、当日 ブレスレット等をもって 一緒にお経をあげてもらうことにした。
そして、そんな話をしたら、お坊さんから「お骨の隣に一緒に納めるね」って。
一緒に作った思い出のブレスレット、キラキラ天使のクリスタルのキーホルダー、「これがあると安心なんだ」と亡くなる1週間前におばから頼まれ、探し届けたキーホルダー。最後の最後まで握りしめてた。
うまく、表現できないけど、ほっとした。近くにいれるね。良かったね。
おばの元へ帰ってった。 戻っていった。そんな気分になって安心した。
9月20日
おばの元へ返したモノ
・石のブレスレット、キーホルダー
・天使のクリスタルのキーホルダー
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