「自分の価値観で動くこと」について(映像の世紀「モハメド・アリ 勇気の連鎖」を見て考えたこと)
ここ数年、年越しはテレビを横目にその年の振り返りを「個人用の日記」に書いていることが多いです。
今年も大体そんな感じだったのですが、いつも妻が見ているジャニーズコンサートも無く、いつにも増して年越しへの感慨が少なかったように感じます。
こんな気持ちをChatGPTさんに投げかけてみると次のような返事がきました。
2つともなるほどなあという回答ですが、特に「~新年が特別な出発点とは感じにくくなります」というのは共感できるところでした。
ということで、家族が先に寝た後は、年明けの特別番組そっちのけで、録画していた番組を観ながらビールを飲んでおりました。その時見たのが「映像の世紀バタフライエフェクト モハメド・アリ 勇気の連鎖」というもの。
そちらを観ながら「周りの意見と違っても、自分の価値観を発信し続けていくことで、何かが動くことがある」ということを感じ取ったので、それについて書いていきます。
「勇気の連鎖」とは?
残念ながら現在NHKプラスでの配信期間も終わってしまっているようなので、番組で紹介されたエピソードを簡単にまとめてみます。
①ボクシングの世界チャンピオンとなったモハメド・アリは、アメリカ軍によるベトナム戦争の徴兵を拒否。
理由は現地で罪の無い人たちが殺害されていること、アメリカ軍も白人上官のもと黒人兵士が厳しい戦場に送られ多数亡くなっていることなど。
②アリはチャンピオンを剥奪され、さらには禁錮5年の判決を受ける。
それのみならず、ほかの黒人アスリート等からも非難を受けたりもする。
しかしアリは裁判で徹底抗戦することを決め、資金集めのため大学で講演。
その内容が学生の心を動かし、徴兵拒否をする学生が多発。
結果としてアメリカはベトナムから撤退することとなり戦争が終わる。
③アリに触発された陸上選手、カーロスとスミスはオリンピックの表彰台で「ブラックパワーサリュート」という黒人差別に抗議するポーズをとる。
その後2人は「政治的行動をした」として、オリンピックから追放される。
④ベトナム戦争徴兵のブランクもあったアリは30歳を過ぎて、無敗のチャンピオンに挑み、劣勢ながらも終盤に攻勢に出てチャンピオンをノックアウトする。この試合は「キンシャサの奇跡」と呼ばれる。
⑤キンシャサの奇跡をTVで見ていたオバマ少年は、アリを「最高の目標」として弁護士を経て、黒人初のアメリカ大統領になる。
その後、ジェンダー問題にも取り組み、2016年にはホワイトハウスにカーロスとスミスを招き「二人が、後に続く私たちの可能性を広げた」とたたえ、二人の名誉が回復された。
このようにモハメド・アリの勇気が、戦争を終結に向かわせ、さらにはオバマ大統領誕生につながったとする番組でした。
(これを様々な場所から集めた映像をつなぎ合わせて構成するので、すごい番組だなと感じます)
周りと価値観が違っても、動いてみた経験
法人営業におけるファーストペンギン
モハメド・アリは1981年に引退したボクサーということで、
アラフォーの私には
「強いボクサーだったらしい」
「アントニオ猪木と闘ったことがある」
「石橋貴明が「とんねるずの生でダラダラ行かせて(←古いw)」で
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」とか言ってたな」
くらいしか知っていることがありませんでした。
そんな私なので、客観的にこのエピソードを冒頭述べたような
「周りの意見と違っても、自分の価値観を発信し続けていくことで、何かが動くことがある」と受け止めることができました。
アリの起こした「バタフライエフェクト」とは全く比べものにならないですが、自分自身の経験としても「周りを気にせず、自分自身の価値観で動く」ことが人生を動かしているなと感じます。
私はとある業界で法人営業の仕事を10数年行っています。
その中で、時代の流れに合わせ「新たな商材」というものが出てくるのですが、割とファーストペンギンとしてそれを成約してくるケースが多かったです。
「事例が無いと、どうやったら良いかわからない」と当初言っていた同僚も成約事例ができると、「どうやらこれをやったら良さそう」と後に続いてくるわけです。
私はいわゆる「ゴリゴリの営業」という感じではないと自任しているのですが、「時代の流れ」については日々考え価値観形成をしており、その価値観が同僚に理解されない中でも、まず動いてみることにつながったのではないか、と思います。
コロナ禍にあっても遠出はやめず
2020年は世の中コロナ禍真っ只中でした。
思えばその年も(一般的に言われる対策はしつつ)遠出はしていました。
ガラガラのディズニーランドに行くことが出来たのは後にも先にもあの時だけなのでは、と思います。
夏に家族で旅行した際も新幹線がほぼ貸し切りという状態でした。
夜の懇親会が無くなり浮いた時間を使うために参加した「地方NPOを支援するプロボノ活動」でも遠出の機会を得られました。
その当時の世間の価値観とは異なれど、そういったアクションをとったことで見聞が広げられています。
そして今、発信をすること
そして今こうして発信をしていることも、自分の周囲でやっている人はあまりいない感じがします。
(自分が匿名でやっているので、そういった話をする機会も無いのですが)
この発信が何につながっていくか?
今のところ見えているものはあまり無いですが、後から振り返ると、
「ああ、あの時のこの経験はよかったね」とたぶんいえる気がするので、
引き続き日々の雑感などを発信していければと思います。
もしサポートを頂けましたら、インプット(書籍、旅など)の原資として活用させていただきます!