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【JBS】会社員としての立ち上がり期にも弱者の戦略は大事(2024/9/9 #85)

私が聴いている木下斉さんのvoicy内に、自分の人生を株式会社として運営するジブン株式会社を育てていくための「ジブン株式会社ビジネススクール(JBS?)」が開校され、元々リスナーの私も参加いたしました!

9月のテーマは「弱者の戦略」ということで、まずは「同じ武器を使えば、数の多い方が勝つ」というランチェスター戦略が取り上げられており、弱者は「局地戦」「接近戦」「一騎打ち」で勝ちに行くという考え方が示されています。

これは自ら事業を運営している人のみならず、会社員として組織内でどうキャリア形成するか、という観点でも参考になります。
会社員としての自分の歩みを振り返ると、最初は文字通り「局地戦」を戦ってきたと言えますので、今回はそれについて書いてみます。

会社の1部門の、1部署にある小さな点、というスタート

私が新卒時に入社した会社には営業部門(売上を立てるセクション)が4~5個あって、私はその1部門の、1部署(仮にA事業部のA部署とします)で、いくつかの企業を担当し営業する仕事をしていました。ポンチ絵にしてみると、小さな黄色い点が私。

どんな仕事でもそうだと思いますが、新卒で入ったタイミングでは専門知識が不足している状態。
とりわけA事業部はお客さんも社内関係者も工学系の知識を有するような環境。にも関わらず、文系学部卒の私が配属されます(世の中のメーカーの営業さんもそうなのかと思いますが)。

ということで、最初は会議で何を話されているのか意味不明。
お客さんから何か要求を受けても、その場で即答はできません。
そこで何をやったのか?

何が分かってないのかをメモして、調べて、書く

当時持ち歩いていたノートに商談・会議のメモを取っていたのですが、意味不明の用語が出てきた際には欄外に書くなど、分かってないことを示す印を残しときます。

その場で社内の人に聞けるものは聞いちゃいますが、そうでないものは後から調べて、自作の用語集に意味を書き残します。
用語集に書いておくことで、次に出てきたときに「前に調べたっけ?」と、まず用語集を当たり、無ければまた調べる。これを繰り返していくことで、商談・会議の8割ほどは理解できるようになりました。

英語などもそうかと思うのですが、単語を完璧に覚えてなくても、7~8割理解できれば、まあ一人で観光行ったり、ネイティブでない英語話者との会話ができるかな、という感覚があります。

この8割理解に至るまでは、当然仕事のスピードも遅く、先輩たちから心配されましたが、ここはJBSの放送でもあった「できるやつの1/2の力なら、3倍努力する」ということで、(独り身で時間があったこともありますが)乗り越えてきた気がします。

そういえば自民党の総裁選で「残業規制の柔軟化」も論点に上げられているようですが、上記のようにフェーズによっては多少の残業も必要な気がしており、一律で「早く帰れ」とやってしまうのも違うかなと感じていた私(過去にそんなことも書いてます)は、柔軟化には賛成するところです(もちろん、働いた分の対価を払うことが前提)。

8割理解の壁を突破し、成果を出し次の仕事へ

8割理解の壁を突破すると、周囲の助けも得ながら、担当案件で成果を出せるようになってきます。
そうなると、次の仕事をもらうようになり、また分からないことに出くわし、同じプロセスを踏みながら新たな8割を形成し、また新たな仕事をもらう、その繰り返しで育ってきたのかなと。

私は以前も書いたのですが、「知らなかったことを学べると楽しい」という性分なので、ややマニアックなくらいに、担当分野を掘り下げています。

会社のほかの人を見ていると、推奨資格の「取得数を増やす」ことを目指している人もいるのですが、個人的には「広く浅く」よりも、まずは狭く深い人材になった方が「この分野について聴くならこの人」というポジションを得て、情報が入ってきやすくなる感じがしています。

下のポンチ絵でいうと右の人が広く浅くで、「知っていること」は多い。
左の人は「知っていることの数は右の人に負けるけど、専門領域Aのマニアックさなら負けない」という感じで、左の人を目指すというのが、JBSでもあった「ピンホールマーケティング」に通ずるのではないでしょうか。

今は雑多なインプットで、視野を広げているフェーズに

ということで「8割理解」を重ねていくことで、会社員として成果を出せる人材になってきたわけですが、この先どうするか?

最近力を入れているのは、「本業とは直接関係なさそうに見える雑多なインプット」をすることです。

これはジブン株式会社の設立趣意書にあるような項目中心に「自分のアンテナが反応するままに取り組んでいる」だけなのですが、これが本業をしているだけでは得られない視野を身につけることになり、本業で役に立つこともあるかもしれないなと感じています。

下のポンチ絵のイメージのように視野を広げている感じです。この辺りも過去記事で書いております。

ということで、会社員としての歩みを振り返りつつ「弱者の戦略」について書いてみました。どなたかの参考となっていましたら幸いです。

もしサポートを頂けましたら、インプット(書籍、旅など)の原資として活用させていただきます!