テテさんの「Winter Ahead」について語ってみたい
実は、BTSの中で個人的に一番謎だと思ってるメンバーはテテさんだ。
ARMY初期の頃にナムさんが書いた「Inner Child」でアプローチを試みて、少し理解したような気はしたけどそれは気のせいでやはり謎だった。
だからか、自分にとって今回の「Winter Ahead (with PARK HYO SHIN)」のMVは興味深い。
それにテテさんとパクさんの声もよいし、クリスマスに似合う。
テテさんのキーワードとして、天真爛漫、天然、純粋、無邪気、そんなワードがあがる。
それだけでもなく、コロナ時期には精神的にダウンしていたとも聞く。
くるくる変わる表情だが、たまに不安定さも垣間見せる。
自分でも説明しがたい感情を持っているようでもあり、それでいて、友達を多く持つ外交的な性格でもある。
(自分は表面的にしか見えてないのかも。)
今回のMVは、テテさんのこれまでのMVの中で一番よい。
テテさん自身を描いているようにも見えて、正直このMVでとてもテテさんのこと理解できたような気がした(錯覚かもしれないけど)。
エンディングの「二人のテテ」の表情がよい。とてもよい。
本当の自分を知って受け入れるという、そういう穏やかな表情に見える。
MVのコンセプトがなんなのかよくわからないけど、自分の中では想像たくましく構築してみた。
テテさんにぴったしのエンディングの表情なのだ。
ストーリー仕立てのMVではあるが、勝手に考察をしてみた。
(歌詞の内容とMVのストーリーは別立てと今回は考える。)
MVでは、陰キャ、陽キャの両方テテさんが登場する。
テテさんとくまといえば、ジミンさんも大好きな「Winter Bear」。このMV中一番のほんわかシーン。
一方、怖いシーンもある。
下から光を当てる表情の不気味さは、ロートレックの絵を彷彿とさせる。
これは何を意味してるのだろう(想像はするが)。とにかく不気味。
信じていた世界が違った、幻だった、裏切られた・・・、そういうことかな。
この黒い血を流す「テテ」は?
パーティから突然一人になった赤い洋服の「テテ」には、彫刻家「テテ」がつけたサインが耳の後ろにある。そのサインを確かめた瞬間、すべてが幻であったと気付いたように見える。
人間の内面の世界の比喩かも。
涙を流す赤の「テテ」。すべてを知っているかのように「わかっているよ」と伝えるように微笑む黒の「テテ」。
この二人の「テテ」が彫刻家の「テテ」として1人に戻る瞬間のようにも思えてよい。
エンディングの「テテ」の表情がとにかく秀逸。複雑な気持ちを表現する力があるなと。
歌詞もそうだけど、また別のシーンもまだまだ考察しきれていない。
バンタンが、ソロ活動期に入って、それぞれのメンバーにいろいろなことが起こり、そして、テテさんにとってもいろいろあったと思われ(もしくはいろいろな発見があったと思われ)、その一端を少しは表現してくれたのではないかと勝手に考える。
妄想ながら、テテさんに一歩近づけた気がする。そんなMVでした。