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RMの傑作2
前回↓のnoteの続き。
4.건망증 /Forg_tful (with 김사월)
アコースティックギターによる伴奏、肩の力を抜いたような歌い方で
すこしホッとした気分になるが、「26なのに昨日のことも忘れてしまう」ととぼけたように歌いながら、「自分自身に自分で麻酔をかけていくんだ」と言ってる。忘れないとやっていけないのだろうかとそう思わせる悲しい歌。自己防衛といってしまえばそれまでで、公園に行ったり、好きな自然の色をみたり・・・、初心を取り戻そうとする「僕」の努力も歌っている。
5.Closer (with Paul Blanco, Mahalia)
エモいし、アルバムの中で一番セクシーな歌、ラブソングだけど、一緒にはなれそうもない人間同士の・・・そういう失恋をうたっている。
あのRMが恋愛の感情を生々しく歌っているのが珍しい。人間的というべきか。これも悲しい歌。
6.Change pt.2
1:55の短い歌。ノイジーな演奏。「あらゆるものが変わっていく」ということを淡々と歌っている。
Things change, people change, everything change
Love change, friends change, everyone change
It is no strange
That's the world's shape
「それがこの世界の形さ」と諦観したような歌。ぞくぞくする悲しさ。
7.Lonely
ひたすら寂しいと歌っている。
「孤独」を掌でこね回して、転がして、蹴って。客観視しきった感じ。
渇いた精神を感じさせる。でも、曲調は暗くないしテンポもよくてエモくもある。なぜか、RMの色気も感じる歌。
8.Hectic (with Colde)
慌ただしい日々を歌っている。 孤独で時間を持て余していると歌っていた「Lonely」と表裏一体のような歌。だから、ちょっと切ない。
Coldeの響く声もいいし、語尾を引っ張るようなセクシーな歌い方も癖になりそうで、リズムにのって体が揺れる。
9.들꽃놀이/ Wild Flower (with 조유진)
このアルバムのタイトル曲。RMがこの歌に力を注いだことは、MVからも歌詞からも伝わる。アルバム冒頭の「Yun」の主題(「アーティストである前に人間であれ」という)に共感するRM自身の内省の精神世界を表現しているかのよう。
4:48と少し長め、言いたかったことがたくさんあったんだねと思う。
10.No.2 (with 박지윤)
「あなたは最善を尽くしたのだから、後ろを振り返らないで」と励まされる歌。「最善」は、RMを表現するキーワードの1つだと個人的には思っている。癒される歌でもある。
RMのソロ活で感じること
ソロアルバム「INDIGO」は、RMのパーソナルな魅力をたくさん発見する意外なアルバムだった。
アルバムのプロモーションのために出演した番組、コンテンツを見ても改めて魅力的な人だということがよくわかる。
以下は、RM自身がアルバムを語るライナーノーツ的な動画。もうお見事。言い尽くしている。作者本人が語っているのだから、これ以上のライナーノーツは誰も書けまい。この満足気な笑顔が、無邪気な子供のようにも見える。始終楽しそうでうれしい。
RMは、防弾少年団でグループとしてデビューした。しかも、リーダーであり、グループ活動を中心とした10年だったが、もし、別のバージョン(別の世界)ならどうだっただろうとも想像した。
グループではなく、ソロでRMとして1人でデビューしていたらどうであったろうと・・・。たぶん、今と同じで何かしら世界的に成功していたと思う。
RMは、とにかくエネルギーがすごい。自分も含めて個性的な7人をまとめるリーダーという役割にどれだけエネルギーを費やしたか知らないが、RMだからできたこと。そのエネルギーをソロに10年費やしたとしたら、あの才気、あの才能なら成功しない訳がないと思う。(推測というか予測)
人間としての魅力、トーク力、博学、いろいろ、とにかくすごい人だと思った。直感でつかんでいた能力値みたいなものが、ソロ活の作品とそのコンテンツでほぼ実証された感じ。自分の中では。
一方、グループ活動のRMは、メンバー全員のバランスを考えて行動しており、防弾少年団の中の1/7としての役割を担っていたが、それはRMとしての魅力も1/7しか見せていなかったのだと、今回のアルバム「INDIGO」を通してわかった。
RM個人として自由にフルに自己を見せることになった途端、堰を切ったように魅力の大洪水に飲まれたというのが正直な感想。
6月のバンタン会食でのRM の涙の意味は深かった。
自分は傲慢にもわかっているつもりでいたが、知らないことが多いということに気づいた。(あたりまえか・・・)
RMのいう「最善を尽くした」という言葉の意味の重さみたいなもの。そういうところ。
2025年のグループ活動復活まで、ソロ活で充実してパワーアップしているであろうRMが楽しみ。
「INDIGO」は名盤になるよ。そう思う。