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イタリアに圧倒されたファッションウィーク初日。HOUSE OF MUAMUA 2025年春夏コレクション

楽天ファッションウィーク(通称:東京コレクション)2025年春夏シーズン。初日にはイタリアのファッションハウス「HOUSE OF MUAMUA (ハウス・オブ・ムアムア) 」が登場し、2016年のローンチ以降、急成長を続けてきた同ブランドが東京の地で新作を発表した。

テーマは[Happiness is A Summer in Italy ]。イタリアのバカンスシーンに着想を得て、海外のビーチではおなじみのアップテンポのサンバのようなBGMとともに、オプティミスティックで且メッセージ性のあるルックの数々を発表しました。

ルック前半はモノトーンをカラーパレットに、徐々にアイコニックなプリントやラインストーンを多く用いたデザインを発表し、飽きさせないランウェイで観客を魅了した。また、ルックの半数は裸足で登場し、実用性と意外性のあるスタイリング、という意味でも、非常に見応えのあるコレクションだった。

(↑クリックすると通常のスマホサイズで動画が視聴できます。)

今回のコレクションをまとめると「やられた!」の一言。軽快なリズムのBGMから登場するポップで煌びやかなデザイン。イタリアのブランドでありながら、日本人でも全く違和感なくコーディネートに取り入れられそうなアイテムの数々に圧倒された。

過去の歴史や伝説のデザイナーを洋服に?!

バカンスシーンを想定したデザインも然ることながら、筆者が特に印象に残ったのがファッション界のレジェンドたちにオマージュを捧げたデザインだ。

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ここで思い出したのがクリエイティブディレクター:ルドヴィカ・ヴィルガの「ファッションは楽しく、あまり真剣に受け止めるべきでは無い」というコメント。過去の慣習や歴史に囚われない姿勢を、レジェンド達のデザインをあえて用いることで皮肉的に表現しているのではと感じた。(それこそ真剣に受け止めすぎじゃないか?と感じてきたのでこの辺で考えるのはやめよう。笑)

今すぐ欲しい!ウィットに富んだサマーバッグ

また、コレクション中盤の雰囲気を支配したアイテムとして、アイコニックなバッグの数々が挙げられる。ルック中盤では某有名タバコメーカーのシガレットケースがショルダーバッグとして登場した。

本家のシガレットケースは赤色や緑色が有名だが、このバッグはピンクで登場。「CIAO! AMORE! (こんにちは!愛する人!) 」と書かれたカットソーとともに、オプティミスティックな雰囲気を演出している。

(後で調べて気付いたのだが、HOUSE OF MUAMUAはアップサイクルデニムを使用しているとのこと。環境への配慮も抜かりない点には流石の一言。)

また、ルック終盤で登場したのが、大きな2枚貝にラインストーンをちりばめたクラッチバッグ。すぐにでもイタリアのビーチバカンスに持ち運べそうなポップなデザインだが、そこにラインストーンを使うのがHOUSE OF MUAMUA流。

しっかりとファッションアイテムとして落とし込むところに、決してポップさ・奇抜さだけが売りでは無い、イタリアブランドのプライドのような精神を感じた。

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毎シーズン楽天ファッションウィーク(通称:東京コレクション)では、一定数海外のブランドがコレクションを発表することでも知られている。

そんな中、特に新規の海外ブランドに対する観客の目には少し厳しい視線を感じることも確かだが、そんな厳しい目線を跳ね飛ばすかのような秀逸なデザインの数々が印象に残った。

奇抜なデザインながらも、ちゃんと「欲しい!」と思わせてくれるアイテムたち。是非このコレクションは展示会で見てみたい、と満足して会場を後にした。

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