Hiro

普段はインスタグラムで @hiro_runway という名前でコンテンツをファッションにまつわるコンテンツを発信しています。 現在フォロワー3万人突破したので、そちらもチェックしてみてください! ファッション誌のエディターを目指して奮闘中です!

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最近の記事

圧巻の職人技とカジュアルの融合。YUEQI QI(ユェチ・チ)2025年春夏コレクション

スケジュールが後半になるにつれて、実力派のベテランブランドのコレクションが増えてくる楽天ファッションウィーク。4日目最後のフィジカルショーを開催したのが中国人デザイナー、ユェチ・チによる自身の名を冠したブランド、YUEQI QI(ユェチ・チ)だ。 デザイナーのユェチ・チは、名門セントラル・セント・マーチンズ出身。卒業後はCHANELで刺繍アトリエを学び、自身のブランドを立ち上げた今ではGUCCIとのコラボレーションを実現するなど、大手メゾンとの関わりも深い。 そんな彼女が

    • これぞニューシンプル。新たな時代のおしゃれに期待。O0u(オーゼロユー)2025年春夏コレクション

      アダストリアの完全子会社のアドアーリンクによる、ライフスタイルウェアを手がけるブランド、O0u(オーゼロユー)。FINAL HOMEやファーストリテイリングで研鑽を積んだデザイナー近藤満がクリエイションを手がけ、「新しい、ふつう。新しい、かっこよさ。」をコンセプトとして持続可能な服づくりに取り組んでいくブランドだ。 そんなO0uは今回ブランド初となるランウェイショーを楽天ファッションウィークで開催し、青梅にあるテレコムセンターを会場に「LIVING IN A CIRCULA

      • 笑って泣いて前を向く。yoshiokubo(ヨシオクボ)2025年春夏コレクション

        今年でブランド創立20周年となるベテランのyoshiokubo。今回のコレクションはなんと新宿のルミネtheよしもとを会場に、吉本新喜劇のすち子、吉田裕、間寛平、筒井亜由貴などレギュラーメンバーによる「いつもの新喜劇」からショーはスタートした。 もちろん「乳首ドリル」などの鉄板ネタも健在で、会場は終始笑いが止まない、まるで今が楽天ファッションウィーク期間中だということを忘れるような時間が続いていた。 肝心のブランド20年目を迎えるショーのタイトルは「守破離」。日本の伝統芸

        • あの頃の東京を思い出す。BALMUNG2025年春夏コレクション

          毎シーズン常に新たなアイデアや想いを洋服という形で世に出すファッションデザイナーには、幼少期や青年期に何かしら特定のカルチャーやムーブメントに強い影響を受けている方が多い。楽天ファッションウィーク3日目の夜にコレクションを発表したBalmungのデザイナー・Hachiからは今回、2000年代初頭に流行した東京のサブカルチャームーブメントを強く感じた。 今季のコレクションテーマは「movement / circle」。 カルチャーが生み出す運動や流行、人々が持つ価値観、時計

        • 圧巻の職人技とカジュアルの融合。YUEQI QI(ユェチ・チ)2025年春夏コレクション

        • これぞニューシンプル。新たな時代のおしゃれに期待。O0u(オーゼロユー)2025年春夏コレクション

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          内なる感情を爆発させたMarcus Covington2025年春夏コレクション

          楽天ファッションウィーク3日目。 実力派ブランドたちによる新作コレクションがひっきりなしに発表される中、ある一つのアパレルブランドが初めて東京コレクションデビューを果たした。 デザイナーの市川・マーカス知利が手掛けるブランド:Marcus Covington(マーカス・コビントン)。 日本の服飾学校を卒業後、フランス・パリにあるオートクチュールのアトリエにて研鑽を積み、帰国後は様々なアーティストやアイドルの衣装製作を手がけてきた市川デザイナー。今年4月に同ブランドをロー

          内なる感情を爆発させたMarcus Covington2025年春夏コレクション

          確かな職人技とブランドの成長を強く感じたSeivson2025年春夏コレクション

          台湾人デザイナーのヅゥチン・シンがクリエイティブディレクターを務めるブランド・Seivson(セイヴソン)。確かな実績と名声で確実に世界に歩みを進める同ブランドは、今回「TRACE」というテーマを掲げて最新コレクションを発表した。 日本語で「痕跡」を意味するこの言葉、これは2017年に日本でコレクションを発表してから感じてきた現代社会における情報過多や歪んだ現実、また、それによって傷ついてきた経験を示しているとデザイナーは語る。 今回のコレクションの見どころは「歪み」の表

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          もう一人の自分を発表した、WILDFRÄULEIN(ヴィルドホワイレン)2025年春夏コレクション

          アメリカと日本の2カ所の拠点を持ち、絵画・建築・日本文化・アメリカ文化など、様々なカルチャーに精通した経歴を活かした多彩なクリエイションが定評のループ志村によるブランド、WILDFRÄULEIN(ヴィルドホワイレン)。 楽天ファッションウィークでおなじみの渋谷ヒカリエの会場内には、志村デザイナー自ら作曲を手掛けたバンドの演奏と、こちらも自らが描いた絵画が用意されており、訪れた観客はバンドのエネルギッシュな演奏に酔いしれたところでランウェイがスタートした。 今シーズンのコレ

          もう一人の自分を発表した、WILDFRÄULEIN(ヴィルドホワイレン)2025年春夏コレクション

          男臭い、ちょいワル達の大行進。KAMIYA2025年春夏コレクション

          楽天ファッションウィーク2日目、都内に集結したファッションラバーの若者たちから、特に高い評価を受けたランウェイを披露したのが「KAMIYA」だ。 テーマは「Mannish Boy(マニッシュ・ボーイ)」。秋葉原の高架下にあるキャンプ練習場「canpass」をランウェイ会場に、今を生きる若者たちの反抗心、現代社会の男たちの泥臭さを洋服に乗せて発表した。 元々高架下というのは昔ながらの露店が多く集まる場所であり、時には仕事に疲れたサラリーマンたちの飲みの場として、時には夢を抱

          男臭い、ちょいワル達の大行進。KAMIYA2025年春夏コレクション

          みんなで洋服を着る楽しさを。52tenbo+ (コニテンプラ) 2025年春夏コレクション

          元大関・小錦八十吉とファッションデザイナーのtenboが共同で代表を務める、プラスサイズの人を対象にしたアパレルブランド、52tenbo+ (コニテンプラ)。 楽天ファッションウィークの2日目に鮮烈なデビューを果たし、プラスサイズの方や疾患を抱えた方など、あらゆる背景を持ったをモデルを起用した「自分らしさ」の重要性を表現したコレクションを発表した。 ブランドのコンセプトは「世の中の全ての人へ」。 いきなり余談だが、「ダイバーシティ」「多様性」そんな言葉が広く浸透してきた

          みんなで洋服を着る楽しさを。52tenbo+ (コニテンプラ) 2025年春夏コレクション

          色とともに歩み続ける。SHINYA KOZUKA2025年春夏コレクション

          今回でブランド創立10周年を迎える小塚信哉率いるSHINYA KOZUKA。 会場は国立競技場のアスリートスロープ。来場客にはうちわとビールというなんとも嬉しいプレゼントを配り、会場全体がリラックスした雰囲気に包まれたところでランウェイはスタートした。 今回のキーワードは「青」。ビールとともに来場客に配られた「いろをわすれたまち」という絵本が今回のコレクションのキーだ。 『色のない街に住む冴えない一人の絵描きが、ある日「青」という色のついた絵画を見つけ、その中にある「色

          色とともに歩み続ける。SHINYA KOZUKA2025年春夏コレクション

          人々が抱える「狂気」を、、。MITSURU OKAZAKI 2025年春夏コレクション

          デザイナー岡崎 満が2025年春夏コレクションで表現したのは「狂気」。アスリートや表現者が神経を研ぎ澄ませて集中し切った先にたどり着く「狂気的な」状態から着想を得て、様々な「狂気」をルックで表現した。 また、毎シーズン無機質な会場や落ち着いた音楽、時には顔を隠したモデルなど、観客を洋服に集中させる、という点に関して常にストイックな姿勢で臨む岡崎だが、今回も同様のアプローチを図った。 (↑クリックすると通常の動画のサイズで視聴できます。) 狂気が滲み出すようなグラフィック

          人々が抱える「狂気」を、、。MITSURU OKAZAKI 2025年春夏コレクション

          イタリアに圧倒されたファッションウィーク初日。HOUSE OF MUAMUA 2025年春夏コレクション

          楽天ファッションウィーク(通称:東京コレクション)2025年春夏シーズン。初日にはイタリアのファッションハウス「HOUSE OF MUAMUA (ハウス・オブ・ムアムア) 」が登場し、2016年のローンチ以降、急成長を続けてきた同ブランドが東京の地で新作を発表した。 テーマは[Happiness is A Summer in Italy ]。イタリアのバカンスシーンに着想を得て、海外のビーチではおなじみのアップテンポのサンバのようなBGMとともに、オプティミスティックで且メ

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          「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かなデザイナー」先行公開レポ [ネタバレ無し]

          [Diorのデザイナー、ジョン・ガリアーノ。反ユダヤ主義的発言で身柄拘束] そんなニュースを覚えている人はどれほどいるだろうか。 近年若い女性から圧倒的な人気を誇るファッションブランド「メゾン・マルジェラ」にて、デザイナーを務めるジョン・ガリアーノ(63) モード界では「伝説」と評され、今でも世界中に数多くのファン(筆者もそうだが)を抱える彼だが、この映画は決して「メゾン・マルジェラ」にフォーカスした映画では無く、ジョン・ガリアーノのこれまでの輝かしい経歴のみにスポットを

          「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かなデザイナー」先行公開レポ [ネタバレ無し]