Enzo

Enzo's soliloquy

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Enzo's soliloquy

最近の記事

ワシの死生観

「願わくは花の下にて春死なむそのきさらぎのもち月のころ」 恐らく西行法師のもっとも知られた歌だろう。では西行さんはどんな死に方をしたのか?色々な方の資料を読むと、まさにその通り桜の盛りに亡くなられたようだ。 自分の理想を想いを歌や言葉にし伝え、その通りに死を迎えられたらどんなに幸せなことだろう。人間はいつか必ず死を迎える。「死ぬのが怖い」「死ぬのは嫌だ」そんなことを言う方もいるけれど、人間の死亡率は100%なのだから。 だったら怯えるよりも自分の死に様を死に時を思い描き、そ

    • 上京

      遠い街に出掛ける 知らない土地の名を聞きながら 名も知らぬ川をいくつも渡り 見慣れているようで どこかなにか違う街並み 何かを抱えて揺られている 軽い小さなお土産を 小さな綺麗な花束を 少し重たい気持ちを いろいろな人に会う 笑顔いっぱいの若い人 ニヤリと笑う兄弟 言葉少なく通ず男 喋り続ける飲み屋のオヤジ 泣いたり笑ったりする女 昔話ばかりの親戚 多くを抱えて揺られている いろいろなお土産と たくさんの言葉と 軽くなった気持ちと いつもの街に帰る 土地の名はわかった

      • 町から町へ

        町から町へと走り 車窓には流れる景色 ドアが開けば ホームを行き交う人々 皆んな行く先がある 人と人が並んで座る どこの誰だか知らない人たち ドアが開けば ホームに流れ出て消えてゆく みんな帰る場所がある 線路は交差し絡まって 西も東もわからない ドアが開けばそれでも ホームへと降りてゆく みんな誰かが待っている #幸せってなんだろう

        • 街の片隅に生きる

          こんなに寒い日は風を避けてお日様の温もりを感じられる狭い路地を歩く。何故だろう地方都市やその周辺の町にはこんな路地はすっかり無くなり、却って大都市の足元の方が紛れ込むことが多い。 そこには喧騒の隙間で静かに生活している場があり、空気があり匂いがあり、ふさわしいサイズのコミュニティがある。 ちょっとお買い物にとか病院へと、ここから電車や地下鉄に乗るので電車の中もジャージにサンダル履きみたいな人もよく見かける。生活の手段なのだから。 地方都市の電車はそのほとんどが通勤通学そ

        ワシの死生観

          満月まえ

          昨日、一昨日の寒さはどこかに去り寒くはあるが過ごしやすい一日だった。 やっと片付けられたお天気待ちの撮影から戻り外を見ると東の空に上ったばかりのお月さん。そうだ明日が、明日と言ってももう数時間後が満月だ。 満月だ上弦下弦、三日月だとかこだわりはない、空の色と合っていたり雲と楽しそうに遊んでいるそんなお月さんを見るとワクワクする。今日は雲は少ないけど日没に近づき良い塩梅だ。屋上に上がり(中川フォトアトリエにはこっそりと屋上があるのです)再び東の空を見る。ちょうど九州新幹線が

          満月まえ

          名前

          名前 銀行で順番を待っている ベロンと出てくる番号札を取って 呼ばれるのは用件別に振られた番号 切りや語呂の良い番号だと嬉しいが 4とか9とかついてると不愉快だ ホテルの部屋番号のように 飛ばして発券すれば良いのに 馴染みの店に行く 食料品店、お花屋さん、 レストラン、居酒屋さん お肉屋さん、ケーキ屋さん みんな中川さんと声を掛けてくれる きちんと名前を呼んで貰えると やはり嬉しいものだ 友達に会う 小学校からの友達は渾名で 中学校での友達も渾名で 渾名は進学進級していく

          四海兄弟

          四海兄弟

          恋人でも親友でもない大切な友達

          恋人でも親友でもない大切な友達

          人と人

          人と人

          どうせなら

          旅先の流行りの店で ひとり黙って呑むよりも (ナンパしきらんので…) 静かな小料理屋を見つけ どこの誰とも知らない人と その場限りの他愛のない会話をする 遠い町の片隅でのワシの作法

          どうせなら

          一村さん

          「お客様の鼻息を覗いながら描くのではなく、自分が描きたいと思うものが一枚でも描ければ満足であり、例えその作品が最後の一枚だとして世間からなんと評されようとも自分は満足である」 田中一村

          一村さん

          良寛さん

          災難に逢う時節には 災難に逢うがよく候、 死ぬる時節には 死ぬがよく候、 是はこれ災難をのがるる 妙法にて候 良寛

          良寛さん

          エンゾとふたり

          果たしてたエンゾにその様な感覚があるのか? 誰の足跡もないまるでプライベートビーチ、足跡を付けることを楽しむ様に縦横無尽に走り回る。 もうおじいちゃんなんやから、無理しなさんなよ…。 #エンゾとふたり

          エンゾとふたり

          日日是好日

          山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし   ゆふべもよろし  すなほに咲いて  白い花なり 山頭火 あ、白い花やなかった…

          日日是好日

          なぜか上海

          「海の向こうは上海…」、きっと彼はそんなどうでも良い事など呟いたりしていないだろう。でももしかしたらと想像しながらシャッターを切ったりする。 この後赤いワンピースの彼女は踵を返し、ひとり陸に向かって歩き始めた。うん?もしかして言ったのかな? #なぜか上海

          なぜか上海

          「陽の眩しさや」

          「陽の眩しさや」