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約束の時間にいつ来るか
お店を経営したり働いたりするとわかるが、お客とお店側との感覚のずれがあることを知ります。
私が良く思うのは時間の感覚。
まず予約など来店時間を決めた時、多くのお客は早く到着する。
日本人のマナーの感覚だろうが”遅刻厳禁”だ。
平均すると5分程度は早く着くように行動する。
実は店側も予測はするものだが、あくまでも時間が決まっているのでそこに合わせる。
早くから準備できるものなら良いが、鮮度や温度などが関わってくるとそうもいかない。
お客側も”待つ”を想定するので「大丈夫ですよ。」というがお店側は待たせる行為は好まない。
焦りも出るし、それ以外の業務に支障をきたす場合もある。
海外の場合、約束の時間より早く来る行為はマナー違反になるところもある。
フレンチのお店なんかも多くはその感覚らしい。
お店側からすると少し遅れるくらいがちょうど良いのかもしれません。
時間以外でもある。
これは一部の人だけかもしれないが個人店と大手チェーン店を同じように行動する人がいる。
分かりやすいのは、商品の在庫に関して。
大手は売り切れが無いように在庫を用意する。
これは個人店でもそうなのだが、ここにかかわってくるのは商品の廃棄問題。
個人店は作りすぎて廃棄になってしまうダメージが大きい。
大手は多少廃棄になっても在庫は多く用意する。
もちろん廃棄覚悟という訳ではなく、鮮度維持の工夫やデータなど最新技術など使い在庫確保を可能にできます。
個人店はたくさん売りたいですが、売れ残るより売り切れの方を優先します。
ですのでギリギリを考えて用意するのですが、それがお客さんには知られていない現状なのです。
その時の気分で買いたいだけ買う。
時にオープン直後に売る切れなんてこともあります。
内心事前に予約してくれと思いますが、チェーン店のハンバーガー屋で売り切れることを心配して予約する人はいませんよね。
多くのお客さんは購入したり利用することが貢献している感覚になっているので、量とか金額とか多ければ多いほど良いと思っているでしょう。
それはそれでありがたいのですが、それ以外の気遣いがあると嬉しいのです。
最近はお店の苦労も世間話の延長でお客さんに伝えることも重要なんじゃないかと思っています。
「あーそうなんだ。」とか「そんなに大変なんだ。」とか言われながらちょっとずつ伝えていくと理解してもらえて、一緒にお店を育てていただいてる感覚にもなります。
我慢しながら愚痴を言うよりオープンな経営も今の時代かもしれません。