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復刻版1 まえがき

復刻版1「センチMENTALミーティングI!」まえがき



本作は、障がい者同士の「一致団結」の「ミーティング」の様子をオムニバス形式で描いたものである。「一致団結」のバックボーンには、障がい者同士の「愛や絆、そして助け合いの精神」が不可欠だ。この作品では、各キャラのそういう心の通い合いを、存分に描いたつもりである。深く味わっていただきたい。
また、一部、「心ある健常者」との愛や絆なども描いている。実際はかなりまれなケースかもしれないが、僕は健常者とのそういう関係は十分可能であり、これからもっと普通になっていくべきだと考えている。
そのためには、世の中への「理解啓発」の活動が不可欠となってくるのだが、日本のそういう活動はまだまだ未熟で発展途上だと言わざるを得ない。人間関係に上下を作り、障がい者を下に見る日本の古い体質がバックボーンにあることが大きいと思う。
障がい者と健常者は、「人間という本質」において対等であり、両者の違いは「役割や宿命」の違いに過ぎない、ということがもっと世の中に広まってくれればと思う。そのことを、僕は作中の林音生に語らせている場面がある。
この作品、及び続く「ミーティング《下》」と「ミーティング外伝」の「ミーティング3部作」が世に広まることにより、障がい者同士および障がい者と健常者が対等に手を取り合うことの大切さが伝わればと思う。
なお、僕の他の作品においても、この精神はずっと貫かれているので、興味をお持ちになった方はぜひ残りの作品もお読みいただきたい。
世の中の人すべてが対等に分かち合える日を願ってこの作品を上梓する。

令和6年11月1日
林音生

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