聖天さんとは?
※聖天さんに関して思ったことを書いていますが、あくまで個人の感想です。
昔から「聖天、ダキニには近づくな」という言い伝えがあります。
しかし「近づくな」と言われると近づきたくなるのが探求者の性というか 笑。
大聖歓喜天、歓喜自在天、通常は聖天さんという愛称で親しまれている天部の神仏。
インドのガネーシャ神がルーツと言われており「どんな願いでも叶えてくれる」天尊として知られています。
僕は私生活のことで悩んでいた時期に聖天さんと出会いました。待乳山聖天という天台宗(聖観音宗)のお寺です。
最近ではシークエンスはやともさんがYouTubeで紹介していましたよね。
聖天さんのお寺では少し変わった祈祷があります。
浴油祈祷と呼ばれる秘法で聖天さんの尊像に行者さんが胡麻油を7日間かけ続けて祈るという特殊な祈祷です。
僕も待乳山聖天で浴油祈祷を申し込みました。でも、その願い事は叶っていません。
その時は切羽詰まっていたのでかなり欲望丸出しの無茶なお願いをしていたんですね 笑
後日、その事を反省して無茶な願掛けをしてしまったことを聖天さんに謝罪しに行きました。
さて、この謎多き天尊である聖天さんとは何者なのか?怖いと言われている聖天さんとはどんな存在なのだろうか?
神仏研究家の桜井識子さんの本によると…
・聖天さんは神様と仏様の中間のような存在
・魔神に近い
・お寺によって個体差がある
・神社の神様のように本体が鎮座している
・神様でも仏様でもないので祝詞や般若心経は聞かない
・秘仏なので基本的にコンタクトは取れない
・待乳山聖天に十一面観音はいないが、龍神がいる
桜井識子さんの言ってることが全て本当だとは思ってませんが、たしかに待乳山聖天に行った時に観音さまの気配が感じられなかったんですね。
僕は20代の頃から瞑想やプチ修行やチベット僧の先生から色々教わってきたので、それなりに見えないものを感応する力は養ってきたつもりです。
僕は観音さまが大好きなのですが、待乳山聖天で感じたものは観音さまではなく龍のような力強い男性性のエネルギーです。
そして他の神社仏閣とは明らかに違う異質の空間。でも、なぜか心地いいエネルギー。
おそらくこれが聖天さんなのだろう、と。
神様と仏様の違いは、神様は神社に本体が鎮座しているのですが仏様の本体は須弥山という高次元にいて仏像がポータルになっています。
しかし、聖天さんの場合は仏像を介してではなく神様のように本体がお寺におられるそうです。
「魔神」というとネガティブに捉える人もいると思いますが摩の力が使えるからこそ、どんな願いでも叶えることができるのではないでしょうか。陰陽師も半分は魔力みたいなものですし⛤
魔神と言えば牛頭天王も有名ですね。
スサノオノミコトを祀る神社に稀にいらっしゃいます。
聖天さんと同じで神と仏の中間のような存在で魔の力も使える。どんな願いでも叶えてくれますが気まぐれで人を選びます。
例えるならドラゴンボールのシェンロンのような。
シェンロンは善でも悪でもありません。
ドラゴンボールを7個集めれば、たとえそれがどんな悪人でも願いを叶えてくれます。聖天さんもシェンロンのように善悪にこだわらない天尊なのかもしれません。
聖天さんのことを色々と知りたくなった僕はネットや本から情報を集めました。
羽田守快さんという現役の聖天行者さんが書いた貴重な本です。
こちらの本で聖天さんのことは大体わかります。まずはこの本から読まれることをオススメします。
しかし、桜井識子さんの言っている事と自分が感じたことが一致している部分もあるので、もう少し深掘りして調べていると、こちらの本に辿り着きました。
聖天さんを信仰する方が書かれた本です。著書は生き霊や見えないものを感知する能力の高い人で、非常に参考になりました。こちらも超オススメです。
聖天さんは十一面観音の化身と言われ、二尊が抱き合っている双身の姿で描かれています。
しかし、前述したように待乳山聖天に観音さまのエネルギーはあまり感じられません。
さらに調査を進めていくと単身の聖天さんが存在することもわかりました。
やはり単身のガネーシャ神に近い、こちらのお姿のほうがしっくりきます。
シークエンスはやともさんも昔からガネーシャが好きと言っていたので、実際はこちらのお姿に近い天尊なのかもしれません。
僕はまだ聖天さんに参拝するようになって日が浅いのでお願い事は叶っていませんが、地道に参拝して聖天さんとご縁を深めることが大切だと思っています。
聖天さんや荼枳尼天さんを信仰すると裕福にはなってないけど不思議と最悪なことにはならない、という声をよく聞きます。
ギリギリのタイミングで助けてくれるそうです。
SNSで繋がってる人で荼枳尼天さんのおかげで本を出版することが出来たという人もいました。
でも、そこは天部の仏さまなのでお礼はしっかりしないと叱られます。
聖天さんが牛頭天王と同じように祝詞もお経も聞かない、という事であれば何が有効なのだろうか?
やはりシンプルに真言を唱える、ガネーシャのマントラやムドラー?
歌や踊りなら聞いてくれるのでしょうかね?
言われてみればたしかにインドは踊りが盛んですよね。
でも、お寺で踊るのはダメですよ 笑。
待乳山聖天では大根をお供えしますが、聖天さんは甘いものもお好きなようです🍡
聖天さんにかぎらず仏さまは和菓子をお供えすると喜ばれます(洋菓子はダメです)
聖天さんにしても牛頭天王にしても、やはりいちばん良いのは作法や特定のお経よりも純粋な信仰心や「好き」という気持ちだと思います。
熱心なクリスチャンの人が豊川稲荷に参拝してから金運が良くなったという話も聞いたことがありますし、宗教に関係なく信仰心の篤い人は天部からも好かれるのでしょうね。
聖天さんや荼枳尼天さんは怖くないです。
もちろん無礼な人に対しては怖い一面もあります。
それは人間社会も同じではないでしょうか。というか、人間のエゴや欲望こそいちばん怖いですよ 笑。
高幡不動尊の奥殿には展示室があり、その中に日本最古の聖天さんの木像が拝観できます。
浴油で使われていたのかボロボロで原型を失っていますが、歴史の重みと多くの人の想いが重ねって自然と敬虔な気持ちになります。
「聖天、ダキニには近づくな」
今ではすっかり聖天さんと荼枳尼天さんが大好きになりした😊
豊川稲荷や待乳山聖天には熱心な信者の方が多く、他の神社仏閣とは雰囲気が違います。
皆さん本気で信仰しているのです。
本気で祈ってる人達と同じ空間にいるのはとても心地いいです。
浅草寺は観光客が多くて落ち着けない雰囲気がありますが、待乳山聖天は一見さんを寄せ付けない雰囲気があり、それが逆に居心地がいい。大好きなお寺です。
もしも、神社仏閣で願掛けをしても叶わないという人は聖天さんにお願いしてみてはどうでしょうか?
聖天さんは人を見捨てません。
もちろん本気で信仰するのが条件ですけど🙏✨