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普段の足の燃費を考える②
燃費改善の前に考えるべきこと
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燃料添加剤やハイオクへの変更を検討する前に、まず 車本来のパフォーマンスが発揮できる状態か を確認することが重要です。
1. 燃焼効率を左右する電気系統のチェック
• バッテリーの容量は十分か?
→ バッテリーが弱ると、着火が不安定になり燃料を余計に消費する。
• イグニッションコイルの状態は?
→ コイルが劣化すると、電力がプラグにうまく伝わらずスパークが弱くなる。
• スパークプラグは正常か?
→ 煤が蓄積していると、燃焼が不完全になり燃費が悪化する。
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2. エンジンの基本性能の確認
• エンジンオイルは劣化していないか?
→ 劣化したオイルや低品質の鉱物油はエンジンの抵抗となり、燃費を悪化させる。
• エアクリーナーは汚れていないか?
→ 空気の吸入が妨げられると燃焼効率が下がり、プラグが煤ける原因にもなる。
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3. 部分最適ではなく、全体最適を考える
燃費改善のために 特定の対策(部分最適) だけをしても、本質的な問題が解決しなければ コストばかりかかり、思うような改善は得られない ことが多いです。
エンジンの 吸入・圧縮・爆発・排気の各プロセス に問題がないか 総合的に点検 し、根本的な原因を一つずつ解決することが、最も効果的でコストパフォーマンスの良い燃費改善につながります。
そのためにも、日常点検や定期点検 をしっかり行い、無駄な出費を防ぎつつ、車本来の性能を引き出すことが大切です。
かけたコスト(F)を最大限の効果(MQ)に変えることを意識しましょう。
燃費改善が 結果として利益につながれば、それは単なる車好きの自己満足ではなく、実用的なメリット となります。
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普段の足の燃費を考える③につづく