『北九州市議海外視察公費返還訴訟判決』下巻 『どの様な裁判だったのか?』
2018年6月から7月1日の6泊8日間北九州市議8名(佐々木健五自民団長・村上幸一自民・浜口恒博ハートフル・田中元自民・木畑広宣公明・渡辺徹公明・奥村祥子自民・森本由美ハートフル)北九州市行政職員2名とJTB職員引率の下スペイン・フィンランドの視察を行いましたが、純粋な視察は10時間、観光案内通訳による翻訳時間を除けば5時間の見学としか言えない。
日中から飲酒、買い物を繰り返し行い、視察先が休日だとわかっていながら訪問するなど様々な問題点があったため、それらは観光目的の旅行であると、住民監査請求を行った上で、2019年1月、市民オンブズマン北九州は参加議員らに公金から支出された視察費用約800万円の返還を請求する訴訟を福岡地方裁判所に提訴した事件です。
この事件が一般に認知された発端はフジテレビの坂上忍の『金の事件簿』で北九州市議海外視察旅行にフジテレビのスタッフの同行取材で北九州市民に明らかになった事件です。フジテレビの同行取材の映像を見る限り誰が見ても観光旅行としか見えない。しかし怒りの感情が冷静な判断を鈍らせるのだろうか? これだけの証拠が揃っていながら、裁判官を説得させる事ができないとは無念である。
『村上幸一市議の証人尋問』の時でさえ、原告弁護士5人が立ち代わり村上幸一市議に的確さに欠けた証人尋問の繰り返し、不思議な光景に驚きと言うよりも、原告弁護団が真剣になればなるほど怒りを超えて喜劇舞台を演ずる大根役者を見学しているにしか見えなかった。初めから分かっていることである。何度も顧問弁護士と想定問答を繰り返して重ねてきたおかげで、実に冷静に尋問の受け答えをこなしていた。流石に攻める手を失ったのか、弁護士団には焦りの気持ちで尋問が空回りしている様に見えた。意味のない裁判風景のように感じてきた。最後に弁護団から決定的な尋問があった。 『村上幸一議員、スペインに滞在中、買春行為を行いましたか?』
『行っていません。』と否定した。 村上幸一議員は最後に自分で墓穴を掘ったと心の中で叫んでいた。『偽証したのである』我々の調査では『買春行為があったと言う事実は市議の間では当然の事実であると語られてた。
今回の判決の焦点は『北九州市議海外視察旅行が単なる公費を無駄遣いした海外観光旅行であると立証する事である』北九州市民が家族や一人旅の時には、もちろんのこと北九州市が公費から旅費や祭日報酬や食事代などは支出するはずがない。』もし市議が行えば、これらの費用は全て公費で支出される市議の特別な特権に過ぎないのである。過去からの慣習によって視察目的も市議としての仕事としての自覚もなく与えられた特権を享受しているのに過ぎない。議員生活最期となる海外視察でもある佐々木健五団長にしては長期議員を務めた功労者として住民からではなく市議団からの報酬及び無意味な海外視察旅行を贈呈されたのである。海外視察から何か役立つ政策立案にでもなったのか、なるわけのない理由がその後市議会では海外視察旅行は全面禁止になったことだけが教訓として残った。
最後に、福岡地裁では『単なる観光と区別し難い面がある。公務中の飲食はモラルの問題で違法とは認められない。』それなら、これらの市議は単にモラルが欠如した議員である。北九市議会を傍聴すれば『モラルを失った市議達の集合体である』と理解できるだろう。誠に北九州市民は不幸のどん底で生活をしている様なものだ。
北九州市議の視察報告書には『視察で得た情報をどのように利用できるのかについて全て記載がない。具体的に誰から、どうの様な情報をどの様な資料をもとに得たのかも記載されていない。それは視察旅行ではなく実質観光旅行ではないか? 通訳でさえも会議通訳ではなく観光ガイド通訳を雇用したのではないか?色々と疑問が残る裁判であった。
裁判官殿!
通訳ガイド:『Tour Guide interpreting』『Sightseeing Interpreting』 会議通訳:『Conference Interpreting』『Public Service interpreting』