想えるうちに

特にこれと言ってすごく趣味が合うわけでもないし、共通点もそんなにない。
だけどなぜか一緒にいたくなる人が彼女になった。

長く続く確信はない。京都と奄美の大遠距離だ。ただ、それを理由にしてしまうのはあまりに惜しい気がしてしまって。
「2週間色々考えたけど、やっぱ結局好きだったわ」
と、平然を装いながらもかなり上がった心拍数で告白した。

初デートから2週間、色々考えた。
お互い、夢に向かってそれぞれの地で頑張ってるし、きっとこれから会えなくなる事の方が多くなる。
それですれ違いも起きるかもしれない。傷つくくらいなら最初から付き合うなんてしなければいいのかもしれない。とか色々。

でもそれよりも、今ある気持ちを大切にしたくなってしまった。いろんな場所に行ってみたいし四季を一緒に過ごしてみたいなんて想ってしまった。

今日、僕の好きだったカップルYouTuber「ふたりclip」が別れたという報告をしていた。
4年半付き合って、同棲してなおお互いがお互いの幸せを考えてそれぞれの道を進む選択肢をとったらしい。
4年半分の思い出は果てしないだろう。どんなにお似合いでも別れを選ぶこともあるのだと知った。

ますます考えるのかと思いきや、僕の気持ちはちゃんと伝えようと言う気持ちになった。
大人になってからというもの、仕事や人間関係によって、人を好きだと思い、愛おしく思う気持ちは中々芽生えないものだと思う。
だから余計に大切にしないといけないとなったっぽい。

二回目のデートは中華。予定通り餃子にハイボール（2人ともビール苦手だった）

1回目は朝10時集合で、2回目は餃子とハイボール。明らかにデートプランが下手な僕ら。
それでも居心地が良かった。

好きだと思う気持ちとか、愛おしいなって気持ちはいつまでも同じ熱量で続くわけじゃないと思う。
ずっと思い続けられるかもわからない。
だからこそ思える間はとことん思っていたい。

「いつまで続くかねぇ」
なんて他人事のように笑い合って、何時になっても騒がしい大阪の街をすり抜ける。

いつまで続くかな。少し他人事くらいがちょうどいいのかもしれない。