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300日後に校務分掌ICT主任を引き継がせたいアラフィフおじさんの引き継ぎ書の下書き 7 3割を底上げするメンテナンスの技術

iPad100人分、500万円分を教育的効果として示すにあたり、1割分50万円分は物品の把握と管理であり、5割から6割分、250万~300万円分は具体的な活用の取り組みで成立する、と前述した。

では、あと3~4割分は?と言うと、メンテナンスの技術によるものだ、と考えている。
100台のiPadがベストの状態で使えるよう整備する、必要なアプリをインストールする、設定を行う、アカウントを割り当てる、といった、iPadを有効に使ってもらうための裏側の支援である。

ICT担当は、デバイスやシステム側の面倒を見ていることが多く、メンテナンスの技術については、それなりのレベルにはある。ただ、これは他の教員にはない、IT系の専門技術となり、機械が好きな人、パソコンが得意な人が身につけやすいものでもある。
ただし、これに関して、学校や教育委員会がちゃんと教えてくれるとは限らない。独学、よくてマニュアルで勉強するものになっている。
まあ、それでも、ICTを担当していない教員よりは、技術的には高いレベルにあり、「専門家」と見られている。

管理のための技術を、活用レベル、校務・授業実践レベルにどう生かすのか、そこに教師としてのセンスと技量が問われるところだ。
どう使うか、どう教育効果を発揮させるかを考えて、それを実現させるための管理技術につなげているか、管理と活用を一体的にとらえているのかが、極めて大切だと考えている。

こう使いたいからこうメンテナンスしておく、こうメンテナンスしておけばこう使える、ということを意識しておき、使うための基盤を底上げするのが、メンテナンスの技術の価値だと言っておきたい。

そのために、デバイスやシステムに関する知識を吸収し、メンテンスできる技術を身につけていく。
一見すれば、教師の領分ではないスキルではあるが、それを修めていることで、授業で校務で活用する際に、ここぞの一手を打ち出すことができるのである。

なお、「教師の領分ではないスキル」だが、専門の業者さんや技術者さんと話ができるレベルまで到達できたら立派なものかと思う。
シロウトのままでは、彼らと対等に話にならず、言いなりになってしまう。
それに関して苦い経験をしているから、この分野のスキルを高めてきた。
教師として、どうしたいのかを明確にイメージできるほどのITスキルは、この担当になったからには努力すべき、勉強すべきことだと、老婆心(いや、オジサンか)から言っておきたい。

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