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「町議会だより(第98号)」が発行されました③

前回前々回の記事に引き続き、町議会だより第98号についてです。

■弟子屈町公式ホームページ「議会だよりのページ」
https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/kurashi/soshikiichiran/gikaijimukyoku/1/gikaidayori/919.html


■令和3年度当初予算・総括質疑
議長を除く全議員によって構成される特別予算委員会に付託され、質疑など審査された後に、本会議に戻って採決するという審議の流れです。
なので、議会だよりに載っている総括質疑の発言には、議員の名前に「委員」とついているわけです。ここでは、私からの質疑を取り上げておきます。

<問>
屈斜路湖の動力船乗り入れ規制について、町として把握している事項や今後どのように対応していくのかを伺う。

<答弁(環境生活課長)>
現在(3/11定例会の時点で)、環境省によって手続きが進められているが、官房告示がされて正式な発表となる。規制になった場合には、関係機関と協議・協力しながら周知徹底を図っていきたい。また規制開始後には、パトロール等の監視体制についても検討していきたい。

<解説と所感>
その後、4月9日の官報に、阿寒摩周国立公園の公園計画を変更し、屈斜路湖水面の全部を車馬等の乗り入れ規制区域に指定する告示がされ、令和3年10月1日から施行されることになります(環境省釧路自然環境事務所HPより
乗り入れの規制期間は4月1日~12月31日。パブリックコメントの回答に「結氷しない4月~12月に限定」とあったので、この期間になっているようです。令和3年は、施行される10月1日からが規制期間になります。
実際にどのように運用されるかは気になることですし、周知徹底、パトロール等の監視体制の検討との答弁でしたので、今後の推移に注視していきたいと思います。


■一般質問
定例会では、行政全般にわたって、町長の姿勢・方向性・方策などについて質問できる「一般質問」があります。特別予算委員会のように議案についての質疑に限定されるものではありませんし、質問をするもしないも自由ですので(事前に通告する必要はありますが)、有効に活用したい場です。今回は、SDGs(エスディージーズ)対する町長の見解を質問をしました。

<問>
「SDGs(持続可能な開発目標)の推進ついて」
 近年、様々な場面でSDGs(エスディージーズ)という言葉を目にする機会がある。国においても、SDGs推進本部を設置し、北海道では、北海道SDGs推進ビジョンを策定している。弟子屈町においても、町長自身がSDGsの推進を政策の一つとして挙げている。
 第6次弟子屈町総合計画の策定にむけても取り入れていくべき非常に重要な視点であるが、町民に理解を深める取り組みが必要不可欠であると考える。今後、町としてどのようにSDGsの推進に取り組んでいくのか見解を伺う。

<町長答弁>
 SDGsの17の目標の中には、「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」や「住み続けられるまちづくりを」など、当町でも特に達成していきたいものも含まれている。
 当町としても、現在取り組んでいる第6次総合計画においては、このSDGsの要素をしっかりと取り入れた計画策定を想定している。町民にも内容について理解を深めていただいた中で取り組むとともに、基本構想などへも盛り込んでいくことになる。私も政策にSDGsの推進を掲載している以上は、今後は町民の皆さんにもわかりやすくお伝えしたいと考えているので、ご理解いただきたい。

<解説と所感>
SDGs(エスディージーズ)については、既にご存じの方も多いとは思いますが、2015年(平成27年)9月の国連総会において採択された、国際社会共通の「持続可能な開発目標(Sastainable Development Goals)」のことで、誰も置き去りにしないという理念の元、貧困問題を初め、気候変動や生物多様性、エネルギーなど、持続可能な社会をつくるため全世界で取り組むべき課題を17の目標に分け、更にそれを169の具体的な項目や指標に細分しています。これは新興国や先進国を問わず、全世界が取り組んでゆくべき目標ということで世界中から注目されています。

町長自身も、SDGsの推進を政策の一つとして挙げていますので(町長選挙のビラにも記載されています)、今年度行われる、令和4年度から令和11年度を計画期間とした「第6次弟子屈町総合計画」の策定に向けて、取り入れていくべき非常に重要な視点であると考え、町としてどのようにSDGsの推進に取り組んでいくのか町長の見解を尋ねました。

「このSDGsの要素をしっかりと取り入れた計画策定を想定している」とのことで、具体的に制度として取り入れるような話にはなっていませんが、意識一つで変えていけることだと考えています。答弁にあったように、既に取り組んでいる施策と合致するものも多くあると思いますが、例えば、17の目標のうち、1つの目標は達成できているが、別の目標の側面から見ると達成できていない。ということが無いよう、特定の課題にだけとらわれず、多様性のある受け止め方ができるよう、役場内でも部署間の連携を図って横断的に取り組めるように願っています。

これからは、消費者の志向がSDGsに取り組んでいるかどうかがで測られるような国際的な共通言語となりつつあるとされています。国内はもちろん、世界の潮流からもいつのまにか置いていかれることがないよう、このコロナ禍だからこそできる準備をしっかりと進めていただきたいと思います。
また、このSDGsは、観光や環境問題だけでなく、貧困、福祉、教育、最近ではジェンダー問題なども注目されているように、幅広い分野におよぶものです。一朝一夕で身につくものでないので、もちろん私自身も含め、これからの将来を担う子どもたちの世代にも、常に学びを深めていけるよう取り組みを続けていくことが必要だと考えています。


というわけで、議会だより第98号の内容について、3回に分けてお知らせをいたしました。最後まで読んでいただきありがとうございます。
文字が多く、定例会からだいぶ過ぎてからの発信になってしまっているので、この辺りは改善していきたいところです…。

6月には令和3年第2回定例会を控えており、一般質問の準備などに追われているところです(事前通告の締め切りが来週!)。
また日程などお知らせいたします。

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