町議会だより(第102号)が発行されました。
広報てしかが5月号に合わせ、町議会だより第102号も発行されました。
お手元に届いている方もいると思いますが、町ホームページでもご覧いただけます。
今回の102号から、表紙がカラー刷りになりました!
内容は、3月8日(火)~11日(金)に開催された令和4年1回目の議会定例会についてです。
第1回とありますが、年度最後の3月定例会。今回は、令和4年度の当初予算に関する審議が大きなポイントです。
その他の特定の議案や、令和3年度の補正予算など諸々ありますので、ちょっと長くなりますが、議会だよりと目次を活用しながらご覧いただければ幸いです。
1.令和4年度当初予算
当初予算は、年度内の総収入と総支出を見積もって年度開始前に編成したものです。
当初予算や、新年度の方針については、「広報てしかが4月号」にも掲載されているので、既にご覧になっている方も多いのかと思います。
まず、町長による「町政執行方針」と、教育長による「教育行政執行方針」。令和4年度の取り組みの重点となるポイントがまとめられています。
■町政執行方針
https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/material/files/group/8/2204_4-7.pdf
■教育行政執行方針
https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/material/files/group/8/2204_8-11.pdf
次に、令和4年度の当初予算については、既に報道発表もされていますが、一般会計が総額で141億900万円と、過去最高となる当初予算額になっています。
弟子屈町公式ニュースでも、当初予算についての解説動画があります。分かりやすくまとめてくれているので、ぜひこちらもご覧ください。
動画でも取り上げられていますが、額が大きくなった要因としては、ふるさと納税が好調で、昨年度の当初予算30億円を大幅に上回る約58億円(令和4年第1回定例会の時点)の寄付が入ったことが大きく影響しています。令和4年度当初予算でも45億円が計上されていますが、弟子屈町からの返礼品は、水産加工品が大部分を占めることもあり、昨今の世界情勢により原材料の輸入への影響なども考えられ、先が見通せない状況での取り組みになると思われます。
議会だよりの4ページには、当初予算への各議員からの質疑がありますので、あわせてご覧ください(この、ふるさと納税についても答弁があります)。
当初予算の歳入(収入)・歳出(支出)の細かな資料については、役場ホームページにも掲載されています。
↑「当初予算書」は、項目とその額が記載されているシンプルなものですので、それら各項目が何に使われているのか、さらに詳細が記載されている「当初予算説明書」の方をご覧になると良いのかと思います。ページ数がもの凄く多く時間がかかると思いますし、理解するのに慣れも必要な資料かとは思いますが、予算の収支がどのようになっているのかが、見えてくると思います。
2.第6次弟子屈町総合計画基本構想の策定
今回の定例会の単行議案(ある事柄について、個別に提出された議案)では、第6次弟子屈町総合計画基本構想の策定が可決されました。
これまでに、町民会議等を経て策定されたもので、町の今後8年間(前後期4年ずつ)の基本方針が定められたことになります。
広報てしかが4月号には、既に掲載されているのと、ダイジェスト版の冊子が同封されていたことと思います。
■広報てしかが4月号記事
https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/material/files/group/8/2204_2-3.pdf
町ホームページ内には、ダイジェスト版よりもさらに詳細な本編や、計画策定までの経緯が分かる資料等があります。
ボリュームもあって、Web上で読み込むのもなかなか大変かと思いますので、閲覧しやすいように図書館に資料を置いてもらえないものか担当課に相談もしているところです。おって閲覧できるようになることと思います。
この資料の中には、別冊としてSDGs対応表があるのも特徴です。
道の「市町村におけるSDGs推進モデル事業」で弟子屈に講師として来られた奈須さんの記事(全3回、↓の記事から遡れます)もあります。外からの視点も分るかと思いますので、こちらもお時間のある時にぜひ読んでいただければと思います。
今後は、この総合計画に沿って町政が行われていくことになります。皆さんで注視していくことがもちろん大切ですし、町議会議員は、議会において質すことができる役割でもあるわけです。気になるところはぜひご相談いただければと思います。一緒に考えていけるようにしていきたいです。
3.令和3年度補正予算
補正予算は、当初予算が組まれた後、追加やその他の変更を加える必要が生じた時に、議会の承認を経て成立するものです。
今回は、年度の終わりということもあり、事業の確定による額の変更などもありました。会議がリモート開催になったために旅費が減額になるというのは、この最近ならではのことかと思います。
他にも、新型コロナウイルス経済対策費として(既に終えていますが)、ふるさと割りクーポンの追加発行や、0歳児から町内小中高生が対象の乳製品配布が追加されています。
4.一般質問
定例会では、行政全般にわたって、町長の姿勢・方向性・方策などについて質問できる「一般質問」があります。事前に通告する必要はありますが、予算質疑のように議案についての質疑に限定されるものではありませんので、有効に活用したい場です。今回は、町職員への各種ハラスメント対策について質問をしました。
質問「町職員への各種ハラスメント対策の内容は」
近年、職場における各種ハラスメントが社会的な問題として取り沙汰されている。
町職員が働きやすい職場環境を整備する上でも、これらの実態を把握することは重要であると考えるが、一般的には苦情申し立てがしにくいのが現状であると考えられる。職員を対象としたハラスメント防止策の取り組みについて内容について伺う。
副町長答弁「相談員の配置や研修会を開催。今後はアンケート調査も検討」
本町では、役場内の対応として、全ての職員がお互いに信頼し、個性や能力を活かし男女共同参画社会を築くために「弟子屈町職員等のハラスメントの防止等に関する要綱」を策定し、この要綱に基づく相談員の配置や苦情処理委員会の設置をしている。また、「ハラスメントの防止等に関する指針」を定め、組織としての対応や職員個々の責務を明文化するとともに、意識啓発のための研修会も毎年開催している。
職員に対するアンケート調査も、その必要性を感じているところである。質問内容の検討や結果の分析、その活用方法などについては、慎重な取り扱いも必要となることから、専門家への相談やアドバイスなども視野に入れて進めたい。職員が一丸となり、1件でもハラスメントが起きないよう、今後も引き続き、相談しやすい職場環境の整備などに努めていきたい。
近年、近隣の自治体でも、ハラスメントが元となった大変悲しい事件もあるため、職員を守り、働きやすい職場環境を整備するためにも、これらの実態の把握と、職員を対象としたハラスメント防止策について内容を聞きました。
ハラスメントの防止については、職場内だけに限らず、議員によるパワハラなどが盛んに報道されたことも記憶に新しいですし、私たち町議会議員も十分に注意しなければならないことであると考えています。
役場内のハラスメント防止については。指針の策定や相談員の配置等がされていると答弁はありましたが、苦情申し立てをすること自体がハードルが高い行為であるため、アンケートの実施についても提案させてもらったところです。
近年、一般企業等では、顧客の満足度(CS:Customer Satisfaction)を高めるためには、職場環境等の改善をすることで従業員の生産性や顧客対応へのモチベーションを高めること、つまり「従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)」の向上を重視するという事例も目にしました。これは、自治体に置き換えれば顧客は町民であり、住みよい町を実現させるためには、町職員の働きがいの質を高めることも重要だと考えます。
また、弟子屈町は、観光の振興も重点の一つですが、質の高い観光地は「住んで良し、訪れて良し」とも言われいます。既に町内では、地域への愛着を育むための様々な取組みも行われていますが、働きがいのある町であることも大切にしたい視点です。
役場は、町内の様々な事業所の手本となるような取り組みが求められますが、率先してハラスメントを許さない姿勢を内外に示し、“弟子屈町は働きがいのある町”としても地域のブランド力を高める一助になれるよう願っています。