【ガジェット】nasneについて。
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先日、バッファローから発売されたネットワークメディアストレージのnasne。実は、これ、ソニー(ソニーインタラクティブエンターテインメント)から発売されていたものをバッファローに引き継がれて販売しているものです。
nasneはファンが非常に多く、手軽にテレビや録画ができるということで、大人気のHDDレコーダーとしても活躍しています。nasneの大きな特徴は以下の通りです。
・小さくてコンパクト。
・PS4はもちろん、パソコン、スマホ、タブレットでも視聴可能。(有料)
・ブルーレイなどのストレージへのコピーが可能。(有料)
・HDD容量が2TBで29,800円と激安。(バッファロー仕様)
・テレビ録画だけでなく、NASとして使用できる。
・動作が快適。
色々見ていくうちに、気になることがたくさんありましたので、ご紹介します。
1:チューナーは一つだけ。
録画ができるとはいうけど、チューナーは一つだけです。
これが何を意味するかというと、裏番組の録画・視聴はできないということです。
先日のテレビのことでもお話ししましたが、裏番組録画をするにはチューナーは2つ以上必要です。2番組同時録画というアピールしてるレコーダーは3つチューナーがついています。
これを解決するには、nasneを二台以上増設すれば裏番組同時録画ができます。しかし、29,800円が二台となり、コスパがいいかどうかは疑問です。
ただし、容量が合計4TBと増設しているので、たくさん番組が録画できるということです。
2:画質はDRと3倍のみ。
画質は通常画質のDRと3倍のみという昔のVHSのシステムと同じ。
レコーダーなら10倍以上の画質で録画ができます。容量は節約できますが、画質はどんどん悪くなります。パナソニックのDIGAでも8倍が限度で、それ以上になるとブロックノイズが目立ってきます。
だから、2000時間録画できるとかいうけど、これは一番画質の悪いモードでの録画を想定している。
これをブルーレイに保存する際に、入る本数が限られてくるのですね。
3:スマホ、タブレット、パソコン視聴やコピーは有料。
バッファロー版はどうやらスマホ、タブレット、パソコンでの視聴は追加料金が必要です。
・テレビ視聴:610円(iosの場合)
・ブルーレイなどへの書き出し:860円(同上)
・パソコンでの視聴:3,300円(1台)から
つまり、売りであるスマホ、タブレット、パソコンでの視聴になると、追加料金を払わなければなりません。これを踏まえると3.1万円程度必要になる。
そもそも、nasneはHDMI端子がついていません。テレビで見るにはPS4(将来的にPS5でも見れるようになる)が必要です。
PS4がない場合にスマホやタブレットなどで見ることになりますが、少量の課金が必要です。これを考えたらテレビで視聴するにはPS4の価格32,978円(500GB)なので、テレビで見るにしても、PS4所有が大前提。
4:近年は他社もネットワーク視聴を対応している、しかも・・・
近年は他社もネットワーク試聴に対応しています。
特にソニーのライバルであるパナソニックは2019年に「おうちクラウドDIGA」を発売しています。これの特徴は以下の通り。
・無料でスマホ、タブレットで視聴できる。
・ブルーレイにコピーできる。
・テレビにも映すことができる。
・1台で2番組同時録画できる。
と、nasneと比較してこっちの方がいいんじゃね? と思ってしまいます。しかし、こっちもこっちで欠点はある。
・場所を取る。
・スキンや早見再生なんかは有料。
・パソコンは「DiXiM Play for DIGA Windows版」でいけるが、有料。
・要検証だが、nasneと比較してサクサクか?
・テレビやモニターが原則必要(近年のはスマホ設定はできる)
パソコンで視聴するには結局nasneと同じで、有料アプリ「DiXiM Play for DIGA」を2,860円(月額課金なら220円)で課金する必要があります。早見再生も有料。これは「Dimora」というサービスで可能になり、月額330円の課金が必要になります。これを契約した際の特典は以下の通り。
・はや見再生。
・お気に入りワードの検索の拡張。(自動予約など)
・HDDの残量通知。
・録画番組の一括削除や録画モードの変換。
・初めから再生(録画中番組を最初から遅れて見れる)
・シーン一覧
・ハイレゾ音源再生
という超便利な機能も使えます。スマホでDIGAの機能が使えるということですね。
動作の快適さはnasneの大きな特徴ですが、DIGAはそこまでいけるのか不明です。レコーダー、とりわけわたしが所有しているDIGAはnasneほどサクサクじゃないです。
とはいえ、DIGAは小さいモデルでもnasneと同条件の2TBにした場合も最低6.5万円かかるため、非常にコスパは悪い。
この付加機能を安いと見るか、高いと見るかはユーザー次第です。もちろん、同条件で安い機種は存在しますが、場所を取ります。
こちらになると、nasne(パソコン以外の課金含む)に近い仕様になります。価格差も5千円ぐらい。
こうなってくると、ソニーがnasneを止めるわけですよ。
5:ライバルは身近にもいる。
ソニーはソニーでブルーレイレコーダーを販売しています。5月に発売予定のレコーダーでも当然ですが、スマホ、タブレットで視聴できるソフトが存在します。現在は有料ですが、6月には視聴や録画予約の操作が無料になるので、パナソニックに合わせたのでしょうね。
パソコンについてはnasneと同じソフトを使用するので有料です。録画中でも視聴もできるそうですが、こっちも無料かどうかは不明。
価格はソニーで71,500円(nasneと同容量の2TBモデルBDZ-ZW2800の場合)
ソニーの場合はパナソニックのようにコンパクトなレコーダーは存在しません。つまり場所を取る。
6:じゃあ、アンタはどうするの?
わたしの場合、DIGAを所有しているので不要。ただし、上記のネットワーク視聴には非対応なので、やるには購入する必要があります。
nasneにしても、諸事情により導入は厳しいです。これを導入するには「引っ越し」「実家に設置する」しか方法がありません。
ただ、実家はテレビ東京系列が映らないので、ドラゴンクエスト・ダイの大冒険(テレビ東京/TBSテレビ)などは非対応です。しかも、BS JAPAN(BSテレビ東京)でも放送されていないため、実家nasneでの録画は不可能。
BSCSは対応しているので、BS日テレの笑点特大号(日本テレビ)などは対応してもいいかもしれないが、それでも微妙なんだよね・・・
しかし、今のわたしのテレビスタイルは完全に録画番組に移行しており、しかも一部番組を除き期間限定ながら無料で視聴することも可能なので、結局そこまでいるか? といえばいりません。コンパクトなのはすごくいいんだけどね・・・
7:テレビのないユーザーにとっては魅力的。
テレビのないユーザーにとっては非常に魅力のある製品だと思います。
レコーダーはHDMI接続が主なので、結局はモニターかテレビが必要になります。(スマホ対応では必要ない場合がある)ノートパソコンやタブレット、スマホしか所有していないユーザーにとってはnasneが有効になるのも事実です。レコーダーと違い場所も取りません。
テレビ視聴でも、いちいち携帯テレビを導入する必要がないため、スマホやタブレットで気軽に見れるのはスマートになっていいんですよね。
だから、これも車同様にライフスタイルに合わせた導入になると考えています。わたしはDIGAを持っているので、そこまで必要ないと判断しているだけです。
色々語ってみましたが、いかがでしょうか?
nasneが人気な理由はやっぱり、テレビが必要ないということですね。近年はレコーダーでも対応できるようになりつつあるんでしょうけど、設定はやはりnasneというのがいいのかもしれません。
わたしは色々あって導入は見送りますが、参考にしていただければ幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。