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【テレビ番組】スイートプリキュア10周年。

 いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 10年前の2011年2月6日、プリキュアシリーズのスイートプリキュア(朝日放送)の放送を開始しました。

 スイートプリキュアはタイトルのスイートが「組曲」という意味があるとおり、音楽をテーマとしたプリキュアで、世界観も音楽です。主人公はキュアメロディこと北条響(小清水亜美さん)とキュアリズムこと南野奏(折笠富美子さん)です。ダブル主人公体制の第3弾で、以後の体制は魔法つかいプリキュア(朝日放送)だけです。

 二人を担当する妖精は猫のハミィ(三石琴乃さん)で、サブタイトルコールはそのハミィが担当します。他の作品は主人公だが、スイートのみ主人公以外のキャラが担当しています。

 この作品はわたしが本格的にプリキュアに興味を持った作品です。


1:わたしがプリキュアに本格的にハマったきっかけ。

 わたしはプリキュアにハマったのは、前年度のハートキャッチプリキュア!(朝日放送)からであり、しかもその終盤から。きっかけはテレビを導入したことです。

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 現在も設置している東芝のREGZAは42Z1という42型のワイドテレビです。当時はすでに録画機能を搭載しており、その恩恵を受ける形でプリキュアの録画をさらっと開始して、見ていたわけですよ。しかも最終回。w

 その後に応える形で開始されたのがスイートプリキュアです。事実上プリキュアにハマったのはこのスイートプリキュアからです。


2:放送当時は賛否両論あった。

 当時はハートキャッチの売り上げが120億に到達しており、スイートもそれに続けとばかりに言われていました。しかし、当時は賛否両論のあった作品であったことも事実でした。

 色々あったそうですが、原因として言われていたのは「響と奏のケンカがギスギスしていたこと」でしょうか?

 放送当時、響と奏はプリキュアに覚醒するも、誤解が招いたケンカでギスギスした展開でした。もちろんそれは放送内で早急に修復されます。それが尾っぽを引いたのか、その後の展開による否定コメントが目立ったそうです。


3:賛否あったものの、成功している。

 しかし、それでもめげずにちゃんと制作します。実際の売り上げは夏に投入されたキュアビートの関連商品がヒットしたこともあり、100億に達し、プリキュアシリーズの歴代売り上げでは上位に君臨するようになりました。結局は成功しているのです。

 実際、スマイルプリキュア(朝日放送)はスイートと比べて若干上回っていますが、その後右肩下がりになってしまいます。現在はある程度回復していますが、スイート放送当時の水準まで達していません。

 スイートプリキュアはそんな困難にもめげずにやっていましたが、作品の展開を覆すことが世の中で起きてしまいます。


4:東日本大震災。

 2011年3月11日、東北地方を大地震が襲います。東日本大震災です。

 東日本大震災の被害は甚大なものでした。当然テレビにも影響が出てしまい、スポンサーのCMや提供クレジットが自粛されます。

 スイートは3月13日の放送を休止し、3月20日の放送ではノンクレジットで放送。テレビ朝日の編成の都合で休止になる6月のゴルフ、11月の駅伝、年末年始の編成は予定通りで、当初は49回の放送だったのが、48回の放送になったのは震災の影響です。(朝日放送のみさらに高校野球選手権(甲子園)中継で後日放送。)

 現在のヒーリングっどプリキュア(朝日放送)もSCV2の影響で9週分が再放送対応。ゴルフ休止はされなかったものの、駅伝と年末年始の休止はしています。2月21日まで3週分伸びたことにより、45回放送で決着がつきます。

 3月19日から公開されたプリキュアオールスターズDX3でも、公開直前になり津波で襲われるシーンはカット(ビデオ版は通常通り)されます。

 スイートも後日応援ムービー等が東映の公式サイトで公開されます。さらに、スケジュールの変更を行います。ディレクターの境宗久さんは「震災の影響が盛り込まれていたと思う」とおっしゃっています。それだけ震災の影響はあったそうです。また、最終的に敵味方問わず全員死ぬことなく終焉を迎えています。(過去の作品は誰かは消滅(死亡)している。HUGっとプリキュア(朝日放送)でも死者はいない。)

 そして、「震災の辛さを乗り越えるために、毎日笑顔でいられるように」という願いを込めて、スマイルプリキュアが制作されます。


5:実はお初が多い。

 キュアビートとキュアミューズ。実はこの二人はお初の部分があります。

 まずはキュアビートこと黒川エレン(豊口めぐみさん)。エレンは元々メイジャーランドの猫の妖精・セイレーンの人間体でプリキュアの敵(洗脳されていた)だった人物。キュアビート覚醒を機に猫に戻れなくなり、以後は人間体として生活するようになります。

 妖精のプリキュアは元々Yes!プリキュア5(朝日放送)の美々野くるみことミルクが変身していますが、名前は「ミルキィローズ」で、「キュア」がついていません。

 そう、キュアビートは妖精のプリキュアで初めての「キュア」が頭についているのです。その後、魔法使いプリキュアのキュアフェリーチェこと花海ことは、キラキラプリキュアラモード(朝日放送)のキュアパルフェことキラ星シエルが続きます。

 次にキュアミューズこと調辺アコ(大久保瑠美さん)。アコはメイジャーランドの王女で、敵だったメフィスト(堀内賢雄さん)の娘。メフィストの変貌で祖父・調辺音吉(園部啓一さん)のところに身を寄せます。その時にキュアミューズに覚醒します。

 アコは素顔を隠すため、当初は覆面で登場していました。(通称:黒ミューズ)そのときは妖精のドドリー(工藤真由さん)が代弁を担っていました。

 最終的に父親であるメフィストの暴走を前に正体を表します。その姿は小柄の少女です。

 そう、彼女は9歳の小学生で、初の小学生プリキュアであると同時に長袖のプリキュアです。

 プリキュアファンとして知られるFUJIWARAの原西孝幸さんもキュアミューズの展開に衝撃的と発言しています。

 前者はドキドキプリキュア(朝日放送)のキュアエースこと円亜久里、HUGっとプリキュアのキュアマシェリこと愛崎えみるがいます。後者はプリキュアアラモードのキュアショコラこと剣城あきらが該当します。

 また、Go!プリンセスプリキュア(朝日放送)のドレスアッププレミアム&グランプリンセスのキュアスカーレットやヒーリングのスペシャルヒーリングスタイルはキュアスパークルを除き全員長袖です。


6:キュアビートとキュアシンフォニー。

 前年のハートキャッチプリキュアでキュアサンシャイン事件(流出事件)があったこともあり、スイートではフェイクも含めて情報戦を繰り広げていました。

 特に有名だったのがキュアビートとキュアシンフォニー。キュアビートは西島和音(儀武ゆう子さん)にあまりにも似ていたため、3人目のプリキュアは和音といわれていました。4人目のキュアシンフォニーも東山聖歌(西野陽子さん)といわれており、期待されました。実際、北条響、南野奏と来たため、西、東と憶測がでたのです。

 しかし、これらは真っ赤なウソ。見事に当時のファン(わたし含む)は騙されました。

 最終回間際にこれらを投稿した人物によりネタバレを行いました。エレンが変身するキュアビートの名前は偶然に一致したそうです。

 このガセネタの存在もキュアミューズがアコであることを隠せる、いわゆるミスリードがさりげなく絶妙でした。


7:キュアミューズの正体がわかるまで。

 ストーリーが進行し、覆面姿のキュアミューズが登場。(アコはシークレットブーツを履いて身長を伸ばしている)

 黒ミューズはドドリーが代弁したこともあり、まったく予測がつきません。

 キュアミューズもアコであることが分かるまで、正体はだれか? ということで候補が上がりました。

・放送中に疑われた。
東山聖歌、西島和音、セイレーン(黒川エレン)、王子正宗

・ファンの間で疑われた。
北条まりあ(響の母)、アフロディテ(アコの母)、調辺音吉、調辺アコ

 そのうち、セイレーン(エレン)は、7月にキュアビートに覚醒したため、候補から消えます。

 8月ごろに秋の映画の宣伝で謎のイエロープリキュア(キュアミューズのこと)の姿が情報公開されますが、4人目(黒ミューズ)どころか、5人目のプリキュア扱いにされるだけのことがあり、全くの別人物と言われるようになりました。

 結局本放送で正体を明かすまで全く分かりませんでした。

 それだけ、キュアミューズの正体がわかるまで、徹底的に隠し通せたのはすごいなと思いましたね。(勿論、大久保さんは放送当初から分かっていましたが、緘口令をしかれていました)


8:実は誰も死んでいない。

 これもお初なのですが、過去のプリキュアシリーズでは敵味方のうち、誰かが死んでいます。

 ハートキャッチでもキュアムーンライトの妖精・コロンやキュアムーンライトこと月影ゆりの父親であり、敵側の親玉であるサバーク博士などは消滅しています。

 実は、来海えりかの存在も含めて軽いと思われたハートキャッチだけど、ゆりの周辺の存在もあり、ものすごくお話が重い。

 スイートは敵側の親玉であるノイズ(中尾隆聖さん)がプリキュアたちによって一旦は消滅しますが、最終回でノイズは再びピーちゃんとしてアコの元に帰ってきます。他の敵キャラも元に戻り、平和になるのです。

 余談ですが、中尾さんは大久保さんの養成所時代の先生だったため、共演することになって大久保さんは緊張したとのことです。(共に81プロデュース所属)

 テレビ本編で誰も死ななかった(殉職者ゼロ)のはスイートがお初。その後、ハピネスチャージプリキュア(朝日放送)も3幹部は元に戻っているし、HUGっとプリキュアも同様です。(敵側の幹部は全員生存している。)

 ただし、映画になるとスイートも敵を倒しています。これはハピネス、HUGっとも同様。

 これは、先述の通り震災の影響もあったともいわれています。それだけ優しい作品だったということです。


9:当時はいろいろ言われたが、やっぱりオモロイ。

 現在、アマゾンプライムでもドキドキプリキュアまでが対応し、より手軽に見れるようになりました。(公開終了時期は未定)

 暇があれば見ることもありますが、改めてみたらやっぱり面白いですね。

 エレンの狩野英孝さんよろしくスポンジ芸人っぷりやアコの毒舌、結局バカな響とたおやかな奏。伏線回収で一部は微妙なところは当時からあったのですが、全体的に見たらそうでもないということが改めてわかりました。まぁ、エレンが「黒川」の名字を名乗るエピソードがないのはなんでだろうね。(この辺りも震災が絡んでお蔵なのかな?)

 あと、オープニングがかっこいいので、ぜひ聞いてほしいですね。


 色々書きましたが、スイートプリキュアはわたしにとってもプリキュアに本格的にハマるキッカケとなった作品です。テレビがきっかけですが、そんなテレビもあまり見なくなった。それでもプリキュアを見てるっていうことは定番化したってことでしょうね。

 最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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HIROBLO -ヒロブロ-
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