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空白の10年

昨夜、ハッとした。
私は2008年6月10日午後から
2018年6月28日晩まで
別世界にいた。

いろいろあり、長く勤めた
会社を辞めた。

這いずりまわるような悲惨な
日々のなか、派遣の仕事で
救われたと思った。

人生で最低で最高に楽しく
苦しい恋愛ごっこもした。

体重が10キロ減った。

派遣の部署替えで
有り得ない流れになり、
8年勤めた会社から追い出された。

いい年して会社で泣いた。

子会社に移されたりして、
ヒドイいじめにあった。
派遣はコマ扱いだった。

ここらへんで、マジで壊れた。

大好きだった人は
私と遊んでくれたけど
助けてはくれなかった。

この人を長きに渡って
本当に好きなのだろうか、
と自問した。
最後のほうは時間つぶし
みたいな会い方っだった。

公私ともにボロボロだった。

独り酒に逃げるしかなかった。

2018年7月、新しい部屋に
移ってしばらくぼんやりした。

仕事もなく、友達もいなくなって
いた。
お酒をやめた私を誘ってくれる
人はいなかった。

こんな残酷な10年を
私の頭はスルーしてしまう。

西暦をいうとき、
スルーするから、話相手は
何年前の話⁈ となる。

2019年4月にファルがきた。
やっと家族ができた。

2023年6月現在、
幸せかどうかはわからないけど
空白の10年を思い出すと
息ができなくなる。

あの10年は何だったんだろう、と
尋ねる相手は神様くらいだろう。

でも答えてはくれない。



#創作大賞2023            #エッセイ部門

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