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美容室のお金事情

さぁ前回の基準でわりとお店を絞れたと思う
美容学校よりも何よりも
お店の選び方って大切だからね


今回の記事のテーマは
経営者が話したがらないお金のお話をしようか笑

初めましての方はこちらから


もっと突っ込んで店を選んでいこうか
従業員に対しての利益生産率の話だね

まず前提として
僕達が得意な縮毛矯正や
まぁカラーにしてもだけど

なんに対しての料金設定かって言うと
従業員の拘束時間に対しての料金設定なんだよね

ぶっちゃけ薬剤の原価なんて大した事は無くて
業界では売り上げの10%くらいが基準かな?
(ケチってる店やぼったくってる店は5%くらい)

カットに至ってはシャンプー代とか抜けば原価0だしね笑

そんな少ないの?
とか思うかもしれないけど
それでもギリギリなんだよね

僕達はカットにしても何をするにしても
基本的には付きっきりなんだ
スタッフが多い店だと
アシスタントやスタイリストが代わる代わるやるけど

放置時間はせいぜいカラーとかの放置時間の20分やそこら
しかも時間を過ぎてほっておくと傷むから
1人の従業員に対しての売り上げは限界がある

でヒーヒー言いながら作った売り上げの中から
・広告宣伝費
・光熱費
・テナント料
・材料費
・税金
とかが減っていって

残った大半を
経営者に吸収される笑

そして残った搾りかすのお金がアシスタント達だ

世の中ではいっぱいお金を稼いでる人たちがいる
フリーランスを除いて考えると
給料がいいってことは二つ意味があって


1.自分自身の生産性が非常に高いケース
2.その他の生産者多数から吸い上げているケース

1は例えば営業マンとかだよね
ガンガン売ってインセンティブを多くもらっているとか

2は管理職なんかで、まあ例えば飲食店だとするね。
飲食店のアルバイトなんかは
だいたいは最低賃金から、よくてプラス100円くらいだ

で、その人たちを何人か雇い、働いてもらってる
そしてその人たちは、自分の時給分+材料などの経費を稼ぎ
さらに経営者に差し出せる生産性があるんだ
そして経営者はそこを吸い上げている

まぁそれができないお店がつぶれるわけで

話を戻そう
美容室は1人の時間に対しての売り上げには限界がある前提で

そして1のケースにもっていきたいなら
売れている人の料金は、かなりはねあがるはずだ

同じ店でもスタイリストで
20万の給料と、40万の給料だと
料金の差は倍以上になるだろう
しかしそんなお店は少ない

ほとんどが2のケースだ
飲食店の例で出したアルバイトの人が
アシスタントたちのことで

最低賃金ギリギリの中で上に吸い上げられてる
むしろバイトの時給制じゃないぶん
経営者は使いたいだけ使ってくる

なまじ技術職なぶん、忙しい時間帯だけ雇えるものではないので
つねに安いコストでキープされているんだ

その中で、現場にいない経営者は
いい時計つけて高級車乗ってる

結局、従業員は搾取される側なんだ

もちろん
経営者のリスクはわかる

それでも、そのお店をわざわざ選ぶ必要は無いよね?って話なんです

良心的な経営者は
ちゃんとスタッフにも還元してるし
経営者自身も現場で誰よりも高く生産してるはずだ

フェラーリとかに乗って
「お前もこの店で頑張れば乗れるさ」

そのお店ではなれないよ?
ちょっと表現が違うか
させるつもり無いよ?その経営者

金を吸い上げる養分にしか見えてないから
結局搾取される側のアシスタントは

最低限
本当に最低条件の中の、最低限のお給料だけを保証されて

残りは経営者が持ってくんだ

中にはスタッフに
「俺の取り分は無いんだ」
って騙そうとする経営者もいるみたいだけどね


売上に対しての支払いなんて
データ見せてもらったとしても
いくらでも嘘つけるからね

もし本当だったとしても
それはそれでそのお店は辞めておけ

本当なら
経営状態の良くないお店にいる価値は無い

嘘ならわかるよな?
経営者はそのお店の考え方がそのまま現れる

お給料が良くて
ある程度経営者は小綺麗なくらい

それくらいがバランスがいい

面接に行った時に
夢を語る経営者じゃなくて
現実を語る経営者のとこで働いた方がいい

「いつか給料を増やしてあげたい」
「売り上げがあがると休みを増やしたい」
こないからね?そんな日は

そして何より
その経営者がちゃんと現場で働いてるとこがいいな
1番給料持ってく人が働かない店は
どこからそのお金が入ってるのか考えたらわかるよね?


就職とお金についてはこのくらいかな?

リアルなお金の話は大切な事だよ
変に目を背けなくていいんだ
きちんと向き合っていこう


---美容師の教科書----

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