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やっぱり軽自動車は楽しい!三菱 i-MiEVに乗ってみて!

今回は、三菱のi-MiEVに乗ることができましたので、レビューしていこうと思います。とあるカーシェアにアイミーブが置いてあることを知り、せっかくなので登録して乗ってみました。15分で200円と、タイムズやトヨタシェアよりは若干安価な価格設定ではありますが、15分前から開錠することは出来ず泣く泣く暑い中10分くらい待つことになったっていう思い出の車です。
この世代の三菱車でカーシェアに置いてあるのは他でもほとんど見ないので、なかなか貴重なレビューになるんではないでしょうか?

内装は遊び心あり!

内装は遊び心があります。このクルマ、外装デザインもそうですがウサギをモチーフにしてデザインされているそうで、各所にそれらしい可愛さがあります。今ではそういう遊び心的なものは身を潜め、どちらかというと万人受け、悪く言えば事務的な内装のものが増えた軽自動車ですが、パレットにあったダッシュボード用のエアコンといい、この当時は限られたコストの中で遊び心、メーカーのやりたいことを最大限やろう的なコンセプトを感じます。
特に面白かったのはエアコンです。そもそも三菱重工のものが使われているようでぶっちゃけこれより設計が新しい初代のデイズやeKより断然効きます。それよりこのクルマのエアコンパネル、文字のフォントがかなり可愛いですし、少し挙動が面白いです。風量マックスにしても最大風量は出ません。温度のところに実はMAXと書かれたボタンがあり、それを押すと最大風量が出るようになってます。いつ使うのかは不明ですが、初めて見る機能で面白いです。
ただ、満充電表示でもエアコンをつけると航続距離が100を切りますので、途中で電池切れにならないよう注意が必要です。
メーターに関してはこの時代にしては珍しい?(eKスポーツもでしたが)デジタルメーターで、表示の更新速度もホンダより速いです。表示される情報量としては期待できるものではありませんが、最低限オドメーターやトリップメーター、航続距離は出るので不便はないでしょう。
シフトは電動車ですがゲート式で、ストレートシフトに慣れてると一瞬戸惑います。また、Dの下にEcoとBがあり、回生ブレーキの強さが変えられます。

走りは現代にも通ずるものが!

ステアリングには若干の違和感

まず走り出して、ステアリングに若干違和感があることに気づきます。というのもセルフアライニングトルクが弱く、ハンドルを少し切っても中心には戻ってきません。感覚的には30°は切らないと戻ってこない感じ。これが現代の軽自動車に慣れていると結構違和感だったりします。
せっかくステアリングについて述べたのでハンドリングに関してもかくと、このクルマ、軽自動車では珍しくMRなんです!なので、安定はしています。その代わり、ちょっと攻め込んだだけでも限界の早さを感じます。ただ、先に書く乗り心地のことを考えるとハンドリングは秀逸です。荷重をかけた一連の動作がすごくやりやすいですし、コーナー脱出での加速も電気のため思い通りで、電動車にしかできないクルマづくりはしっかりできていると言えます。

加速感はサクラとは大違い

加速感。これがこのクルマに乗ってみて一番びっくりした要素と言えるでしょう。電動車と聞くと、出足から鋭い加速を想像される方が多いと思いますが、どちらかというとガソリン車に非常によく似ており、トルクをスルスルと出していきます。中間加速でもガツンとくる感じはなく、速いのは速いですが、ガソリン車ユーザーを取り込もうとしているのか、ガソリン車からの乗り換えでも違和感ない感じです。加速感としては、軽ターボより多少トルクフルといったところでしょうか。

ちなみに、Eレンジも使いましたが、一昔前の軽のNAって、エアコンをつけるとまっったく加速しなくなりますよね。まさにあんな感じで、目に見えて加速力が鈍くなり、無駄に加速力がセーブされているかのような感覚に陥ります。

振動、音関連は現代車との差が

電動車と聞くと、滑らかで鋭い加速感もそうですが、振動がなく滑らかというのが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
乗り心地はさすがミッドシップなだけあっていいです。デカめのコンビニの段差を乗り越えたとしてもアシがしなやかに動き、この当時の軽にありがちなボディまでガンガンに響いてくるような振動があって怖いという感覚はないです。ここはさすが。
しかし、モーターが停止前に謎にブルブルしたり、まあまあインバーターのヒュイーンという音もします。特に加速中と減速中に関してはかなり大きいので、エンジン音同様気になる人は気になるかもしれません。

まとめ。

アイミーブ、乗る前からどんなクルマかを予想するのが難しく、期待値が全くの未知だったこともあり、レビューするのが大変難しくもあり、楽しくもありました。個人的には、ミニカに以前諸用で乗った際、そのボディーの小ささとエンジンの音の良さや小気味のいい走りに少し感動してしまったとともに、ミニカの消滅をすごく悲しんだ記憶がありますので、「三菱の少し前の軽は楽しい」という印象がありましたが、電動車になってもその感覚は受け継がれてました。
実用性や航続距離など、現代の軽自動車には劣る場所もたくさんありますが、現代の軽自動車にはない遊び心にあふれた車で、自分の中に新しい価値観を植え付けてくれる試乗となりました。

余談ですが、ワイパーが一本で尚且つ動きが面白かったです。また、空力に気を使ってかデザイン要件なのか、吹き付けるタイプではなくワイパー内蔵型のウォッシャーがついており、カネかかってんなあって感じです。

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