働き始めて
社会人になってから乾杯をする回数は格段に増えた。けれども、楽しい乾杯は減ったような気がする。
大学生の頃は高校の同級生とか教えていた少年野球チームの父兄とかと楽しい乾杯ばかりだった。
今はどうだろうか。
会社の人たちとの飲み会が楽しくないわけではないがやはり色々気を使うし、楽しいばかりではない。幸いなことに私が働いている会社では飲み会で怒られるとかそういうことはないが、やはり一緒に飲みたくない人はいる。
働き始めてから楽しい乾杯は格段に減ったと書いたが今のところゼロだ。
これは自分のせいでもある。
元々、友達の数が少ないのもあるが、全く学生時代の友人から連絡は来ない。
社会人になってすぐの頃は、自分の時間を大切にしたい気持ちが強すぎて、しばらくは友達から連絡が来ても誘いを断っていた。
そしたら、いつの間にか全く連絡が来なくなっていた。
今更、自分から連絡をすることもできずに一人で家で乾杯をする毎日である。
社会人になったらそんなもんだという人もいるが多分私の場合そんなもんだのレベルが違う。
例えば、親や会社の人以外からの連絡は3年間無い。
友達がどこで何をしているのかも知らないし、相手も私がどこで何をしているか知らないだろう。もはや、もう友達ですら無いのかもしれない。
ただ、一年に一回くらいは集まってまた乾杯したいなとは思う。
こんななので、年を取るにつれて少しづつ少しづつ寂しさが積もっていく。
積もるだけでこれを溶かしたり吹き飛ばしてくれるようなこともない。
こういう自分を反省しながら明日も頑張れと自分に言い聞かせ今日も一人で乾杯をする。