見出し画像

あと一歩、されど一歩

おりひめジャパン 🇯🇵 24-25 🇰🇷韓国代表

激戦のスコアシート

韓国1点リード、試合時間は残り1分少々。
タイムアウトを取った韓国はPVにNo.19 「KANG Eunhye」を入れて高さでの勝負を選択。
ここでの失点は絶対阻止したい日本は、そのPVをしっかりマークしパッシブの手が上がるところまで粘ります。ここを守り切ればタイムアウトを取って最後の勝負と思った直後、韓国のエース「RYU Eunhee」のミドルシュートが日本のゴール左上に突き刺さるのと同時に、事実上の勝負は決まってしまいました。

あそこで韓国に得点が入らなかったら、タイムアウトを取っての最後の大勝負。
どうやって1点を取るのか?1点を取れば五輪切符、取れなければ負け。
そんな痺れる場面に誰で勝負しただろうか…。タラレバ言っても仕方ないんですけど、本当に本当に悔しい逆転負けとなりました。

立ち上がり5連続得点

ここまで3試合は2人だったGKのベンチ入りでしたが、韓国戦は3人(亀谷、馬場、犀藤)がベンチ入り
ディフェンススタートのスターティング7は、RW服部、RB中山、CB相澤、LB佐々木、LW吉留、PV永田(笠井)、GK亀谷でスローオフ。
韓国のシュートが枝に当たったこぼれ球を素早く繋いで最後はLW吉留選手がシュートを決めて日本先制。

ファストブレークで日本先制
先制点を決めた吉留選手

その後も中山、相澤、笠井とディフェンスからの速攻で5連続得点を奪い5-0と一気に流れに乗ったおりひめジャパンでした。

7mスローを落ち着いて決める相澤選手
吉留選手と相澤選手

韓国タイムアウトから流れが変わる

タイムアウトが開けるとNo.31PV「GIM Boeun」を使った攻撃で韓国最初の得点が入ります。
その後は両チーム得点を取り合う形でゲームは進みますが、徐々に得点差が縮まるリードしてる側にとっては一番嫌な流れになりました。日本のポイントゲッター中山選手が徹底的にマークされボールが渡ると潰されるシーンが多くなり、攻撃のリズムが止まってしまいました。
結局、前半終わって15-14。立ち上がり5点リードしてただけに勝っていても何だかイヤな感じを覚えた前半30分でした。

後半前の円陣

勝負の分水嶺は19-19の攻防

後半最初の得点は、前半苦しんだ中山選手が豪快に決めます。
これで流れを持って行きたいところでしたが、ここから韓国のポストプレーに翻弄されました。
そして41分、イ・ミギョンの得点でこの試合初めてリードを許します。その後、相澤選手がペナルティを決めて19-19。ここからの3分30秒が勝負のポイントになりました。
日本、韓国ともに得点を奪えない。特に韓国1人少ない時間帯の2分間に、ペナルティスローもありながら1点も奪えなかったのが痛かった。1人少ない時間を乗り切った韓国は、すかさずこの試合のキーとなったポストプレーで勝ち越します。まだ時間はたっぷり残っていましたが、ここで流れを持って来れなかったのが最後まで響いたと思います。勝負どころで仕留め切れるか、逃してしまうのか。個人的にはここが勝負も分水嶺だったと思います。

五輪出場の可能性

アジア予選で掴みたかったパリ五輪出場権でしたが、まだ可能性は残ってます。

① 世界選手権優勝
これは現実的ではないですね

② 世界最終予選(6チームに出場権)
ヨーロッパ勢が相手になりますが格下の日本を舐めてくると思うので韓国戦より自分たちのハンドボールが出来るかも?(組合わせも重要)
韓国戦で使えなかったスピードを活かした戦いでヨーロッパ勢にチャレンジです。

最後に

前回のnoteに書きましたが、8年前のアジア予選では、何試合しても絶対勝てない力の差を感じた韓国。その韓国相手にあと一歩まで追い詰めた日本代表チームを誇りに思います。
この大会が広島開催と決まってから韓国戦は絶対に現地観戦と決めていました。
韓国に勝ってパリ五輪出場は叶いませんでしたが、ハンドボールの「楽しさ」「難しさ」「怖さ」「厳しさ」が凝縮されたこの試合に立ち会えたことは一生の思い出になるでしょう。

日本代表チームの皆さま、本当にありがとうございました。
まだまだ、夢は続きます。

リュウ対策はしっかり出来ましたが勝負どころでやられてしまいました
次世代のエース石川空選手。いい経験になったと思います。
この悔しさ忘れません


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?