「求む。社会を変える高校生」BLAST! SCHOOLキックオフ イベントレポート
お正月ムードも抜けやらぬ1月4日、
世界を変える高校生が集う【BLAST! SCHOOL】キックオフイベントが開催されました。
今日は、運営チームの助っ人として参加した僕の目線からイベントレポートをお届けします!(完全に裏方だったため写真がないのが心残り...カメラマンからの写真が上がってきたら記事にも追加します!)
【BLAST! SCHOOL】とは
勉強や部活もいいけれど外の世界にも挑戦してみたい。
世界を変えたい誰にも負けない強い想いがある。
でも実現させる環境やお金がない。
自分の殻を打ち破りたい。
だけど一人じゃ難しそうだ。
BLAST! SCHOOLは、そんな想いを抱えたキミの
「好き」を見つけ「本気」を加速し「アイデア」を実現させる
6ヵ月の爆速成長プログラムです。
【BLAST! SCHOOL】は、
高校生が実現したい挑戦やアイデアを全力でサポートするプログラムです。
熱意やアイデアを形にする、学校にはない機会に飛び込みたい。
関心を持った社会課題を解決し、世界にインパクトを与えたい。
そんな想いを持った高校生に対して、
国内外の様々な分野で活躍する社会人がプロジェクトの実現や事業化のための支援を行います。
運営に携わる社会人メンターも豪華な顔ぶれ。
教育界の第一線を走る方も多く携わっています。
今回のイベントでは、このプログラムを体感する3つのコンテンツが行われました。
①世界で活躍する若者のパネルディスカッション
登壇したのは国際基督教大学の野尻悠貴さん、開成高等学校3年生の村川智哉さん。
イベントに参加した高校生の少し先を行く存在として、どんな思いで挑戦を続けてきたのかを語ってくれました。
<登壇者>
①野尻悠貴さん
野尻悠貴さん
国際基督教大学(ICU)経済学部
ドイツ留学など経て50か国訪問した後、
モンゴルで遊牧民ファンド型キャンプ事業を行うEIFER.合同会社を立ち上げる。
https://www.eifer.online/blank-1
https://makers-u.jp/people/makers04/post-5023?fbclid=IwAR1Wai7kGKi1F4GauaJLzsZJ5xxkH-QSlQKNtKItkDPshnl2VUasmDJ1EYs
②村川智哉さん
村川智哉さん
開成高等学校3年生
難民問題を同世代に啓発するK-Diffusionors代表を務める。
昨年には300人規模の講演会 “KD TOKYO2019”を企画、開催した。
https://kaiseidiffusionors.wixsite.com/forabettersociety/about-us
https://www.worldvision.jp/news/press/20190313.html
今回のテーマとして語られたのは、
・今の課題に関心を持って取り組むことになったきっかけ
・頑張れた理由
・チャレンジした当初の苦労や課題
これらのテーマを語る中で見えてきたのが”仲間の重要性”でした。
「行動することによって多くの人と出会い、刺激を受けて視座が上がっていった。
今もチームを持って国籍が異なるメンバーみんなで1つの目標に向かって取り組む毎日が幸せ」(野尻さん)
「周りと少し違うことをして最初は白い目で見られても、好きなこと楽しいことを追求してほしい。
そうすれば仲間も見つかるし一緒に楽しもうという友だちも見つかるはず」(村川さん)
「人の性格や行動は周りにいる人や環境に左右されるので、
好きな気持ちややりたいことを大切にしてくれる仲間・応援してくれる大人を見つけることが大事」(モデレーター松田悠介さん)
それぞれの言葉で仲間や応援者を集めることのコツやその大切さを参加者に語りかけました。
②事前応募で選ばれた高校生によるピッチプレゼン
この日は事前応募から選抜された3名の高校生がピッチプレゼンに臨みました。
事前に考えてきた事業アイデアを一度プレゼンした後、
社会人メンターによる90分間のアドバイス・壁打ちを経て2度目のプレゼンに挑み、
会場の投票によって本日の最優秀者が決定されました。
1人目のプレゼンターは軽井沢の高校からの参加者。
環境問題に関心を持った彼女が提案したのは食育事業への取り組みでした。
「農園一体型のシェアキッチンでの"特別な食体験"を通して、自発的で持続可能な食の選択を促したい」
という想いを語りました。
2人目のプレゼンターの提案は
「”二次表現”を正当な許諾下で収益化するプラットフォーム」。
既存のコンテンツを利用して製作される”二次的著作物”
(「マッシュアップ」「二次創作動画」「歌ってみた」など)
に関連する著作権に着目した提案でした。
https://twitter.com/yudukikun5120
今回のピッチプレゼンで最優秀賞を勝ち取ったのは3人目の高校1年生。
すでに彼がローンチしている「SOSO」というサービスを(高校生やWeb制作初学者をターゲットにしたクラウドソーシングのサービス)ベースに、
90分のブラッシュアップを経て提案した「やりたいことをその瞬間から始められるアプリ」が会場の共感を集めました。
https://twitter.com/Shun21002526
③熱意やアイデアを形にするワークショップ
先述のプレゼンターが社会人メンターと事業アイデアをブラッシュアップしている間、
50名の参加者は「自分のやりたいことを見つけ、実現する方法を考える」ワークショップに取り組みました。
ワークの内容は参加者同士で自分のやりたいことを共有し、
お互いに質問やアドバイスを交換していくことでアイデアを磨き合うというもの。
一人ひとりがキラキラした顔で自分のアイデアを語る姿がとても印象的でした。
さらには全体の前でマイクを持って決意を発表したり、
「こんなことを一緒にやりませんか!」と仲間を求めるなど、圧倒されるくらい熱意溢れる空間でした。
このイベントから感じたこと
ここまではできる限りシンプルかつ客観的にイベントの内容をまとめてきました。
驚くほどの熱意と希望に溢れた空間だったことが伝わったでしょうか。
それがもう少し伝わるように、
最後にこのイベントを見て抱いた感想もいくつか書き残しておこうと思います。笑
①熱意溢れる高校生の可能性に驚きと刺激をもらえました
とにかく参加者の熱量が凄かった…!
まずはなんと言ってもこれに着きます。
開始前から誰に言われずとも参加者どうしの会話が生まれ、
司会や登壇者から全体シェアや質問を求めるとバンバン手が挙がる。
「SDGs」「社会課題」「自己表現」など、意欲や情報感度の高さがうかがえる単語が当たり前のように飛び交い、
それぞれがやりたいことを表情を輝かせながら語る。
大学生や社会人が集まるイベントでもなかなか見ないくらいの高いエネルギーに溢れた空間に
それなりに”意識高い活動”に携わってきた自分も圧倒されました。
パネルディスカッションでも語られていた「熱意と仲間があればなんでもできる」ということを彼らを通して体感することができました。
②学び合いはボーダレスであるということ
クロージングで松田さんが
「このプログラムには関わる大人たちも本気で取り組む。そして参加する学生のみんなと学び合いたい」
と語っていましたが、
この日も”学び合いに立場や年齢は全く関係ない”ということを強く感じられる空間でした。
5年以上も生きている時間が短い参加者も、自分にはないアイデアや知識を持っている。
僕の尊敬する同年代の友人たちに負けず劣らぬ熱量や行動力を持っている。
そんな魅力的な子たちが揃っていて、僕も彼らと活動を共にしてたくさん学ばせてもらいたい、というのが素直に抱いた想いです。笑
③可能性を発揮する違いは何なのか
僕も5年前までは高校生でした。さらには6歳下に現役の高校生の妹がいます。
高校生といえば部活・勉強・友人関係と大人に与えられた環境の中で自分のことに精一杯で生きているイメージ。
でもこの日出会った高校生はそれぞれに希望や目標を持ち、エネルギッシュに社会にフォーカスした活動や行動を起こそうとしていました。
僕の持っていた「高校生像」をひっくり返されるくらいのそんな参加者を見て、この違いはどこから生まれるんだろう、という疑問を持ちました。
具体的にいえば、
・自分のやりたいことを持つ
・社会のこと(起業、社会課題解決etc)に興味を持つ
・主体的に自分の意見ややりたいことを発信する
という3つの要素。
大学生になってもこの要素を持つ学生は多くないと思っています。
その中で飛び抜けるための要因はなんなのか、ということに興味が湧きました。
[親の行動や価値観]が最も大きい要因なのかな、というのが自分の考えです。
すなわち、
「やりたい気持ちや挑戦を否定せず認める」
「社会のことに関心を持ちその知見を共有する」
「自身が挑戦し成功例を見せる」という親の背中を見て育つ子どもはのびのび育つのでは、と考えています。
(もちろん社会で出会う教師や友人などの影響もあるけれど、偶発性大きいかつ親が与える影響よりも小さいのでは、と)
改めて、【BLAST! SCHOOL】、正月で怠けた意識をリフレッシュしてくれるようなイベントでした。
今後20名の高校生が選抜され、半年間のプログラムで”世界を舞台にチャレンジしたいこと(社会課題解決、ビジネス、研究、スポーツetc)”を実現すべくチャレンジしていきます。
・社会人メンターによるメンタリング
・アイデアを実現する知識を身につけるワークショップ
・同じ想いを持つ仲間を見つけるコミュニティづくり
・最大200万円の活動支援金
・投資家にアピールするピッチイベント
こんな豪華なサポートが受けられるプログラムなので、
身近にアグレッシブな高校生がいたらぜひおすすめしてみてください!