トレッドミルとロードを走ることの違い
広域性通信制高校サポート校・CAP高等学院の代表をしている佐藤です.
頭に思い浮かんだことを徒然なるままに書いていきます.
最近やっとジムに定期的に通えるようになりました.コロナに関係なくだいぶオーバーウエイト気味なので,結構本気でトレーニングをしなくてはいけません.
僕のトレーニングのベースはいわゆる“筋トレ”で,走るのとかは正直あまり好きではありません.「走らずに痩せるつもりかよ!」みたいなツッコミもあるかもしれませんが,走ることにどうしても面白みを感じられないので,面白くないことを取り入れて結局足が遠のくくらいなら,筋トレをベースに続けていきたいと思っています.
そんな僕が「トレッドミルとロードでのランニングの違いを語るの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが,コレから展開していくのは例え話として読んでもらえると嬉しいです.
トレッドミル,いわゆるランニングマシーンは,屋内でランニングをするためのマシーンです.季節や天候に左右されることなくランニングをすることができます.
そのトレッドミルの上を走っている自分を少し想像してみてください.1 Km を5分のペースで走る設定にすると,時速 12 km でローラーが回転していることになります.まさに今シーズン真っ最中の駅伝は 1 km を3分ペースで走るので,その場合は時速 20 km でローラーが回転していることになります.
ただし,時速 20 km で走っているとは言っても,実際に前進しているわけではありません.時速 20 km のローラーに合わせて足を回転させているというのが正しいのかもしれません.
その時速 20 km のローラーの上で,急に足を止めたらどうなりますか?正直怖くてやってみようとすら思いませんが,前のめりに倒れ,顔面を強打するかと思われます.
世の中には,現状維持ができれば十分と思っている方がいます.例えば,コロナウイルス感染症によって休校を余儀なくされた時期.オンライン授業の導入も見られる一方で,大量の紙の課題を自宅に送りつけ,登校日までに進めておくことだけを繰り返し,休校期間が終了した途端,何もなかったかのようにこれまで通りの授業をする教員.自分おスタイルを貫き通すという言い方をすれば格好良く聞こえるかもしれませんが,単に現状維持を望んでいるとしか思えない行動でもあります.
しかしそれって本当に現状維持できているのでしょうか?エビデンスも何もありませんが,僕には時速 20 km で回転しているトレッドミルの上で,急に止まってローラーと共に後退し,転倒する人にしか思えないのです.
本当の意味で現状維持をしたいのであれば,その場でも足を回転させなければいけません.そして,時間は本当に恐ろしいほどのスピードで流れています.そのことさえも気づかずに現状維持をできていると思っている人は,本当に大怪我をするのではないかと思っています.
ロードを走るランニング.走り始めない限り前には進まないし,風景も変わりません.しかし,その場で深呼吸をし五感を働かせると,色々な変化が起こっていることに気づけます.
そしていざ走り始めると,周りの景色が次々と変化し,時にペースを変えて,気持ちを昂らせたり,時には呼吸を整えるためにペースを落としたりと,色々な楽しみ方があるかもしれません.
景色の変化は,時間の流れを確実に感じさせてくれます.前進し続けることでより大きな達成感を得られるかもしれません.
一方で,いざ走り出そうと思ったら,急に天候が怪しくなったり,思った以上に外が寒かったなんていうこともあるでしょう.そんな時についやらない理由を作りたくなることもあるかもしれません.そんな時は「今日はジムに行って走ろうかな」でもいいと思います.
いつもジムの中で走っていると変化は感じづらいかもしれません.思い切って外を走ってみることで,新たな発見にであることもあるでしょう.
現状維持できていると思っている人も,ちょっとだけ勇気を持って自分が所属している組織以外の人と交流を持ってみるのはいかがでしょうか?複数のコミュニティとつながることによって,現状維持できていると思っていたことが,実は既に退化していると気づくきっかけになるかもしれません.
特に普段子供達と向き合っている先生方には是非とも勇気を持って外に出てみることをオススメしたい.子供達はすでにSNSやインターネットで学校以外の様々なコミュニティと繋がっています.そのような子供たちを狭い組織の中だけで生きている人のルールに当て嵌めようとすれば,理解できないのは当然です.同時に我々大人のことも理解できるはずはありません.時には外に出て風を感じながら走ってみるのはいかがでしょうか?
今日は起きたらジムに行く予定です.こんな文章書いた方と言って,走る気になるかは正直...
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