地方移住の成功への道:あなたに合った場所を見つける方法
一般社団法人CAP高等学院の代表理事をしています佐藤裕幸です。CAP高等学院は広域性通信制高校である鹿島山北高等学校と提携しているサポート校で、高校卒業に必要な単位を所属する生徒さんに最適な形で取得をしてもらうためにサポートをする一方、時間割がないオンライン上の学校にすることで、生徒さんの情熱と才能を解き放ち、自分の在り方を考えてもらっています。
また、教育に関する様々な問題は地域、特に地方地域の諸問題と複雑に絡み合っていると感じたことから、2023年11月より、福島市のお隣にある伊達郡川俣町で移住・定住相談支援サポーターとしてお手伝いもしています。
というわけで、今回は教育の分野とは全く異なる地方移住について、少し書いてみたいと思います。
年々増え続ける地方移住者
令和5年11月17日に総務省から「令和4年度における移住相談に関する調査結果(移住相談窓口等における相談受付件数等)」が出されました。各都道府県及び市町村の移住相談窓口に寄せられた相談件数は全体でおよそ370,300件。前年度よりも約46,300件増加しており、過去最高の件数ということです。相談件数が最も多かったのは長野県で、ついで兵庫県、そして第3位は私が住んでいる福島県となっています。理由はさまざまかと思いますが、現在移住に関するニーズが高まっていることは明らかで、実際今この記事を目にしている人たちの中にも、「移住をちょっと考えてみようかなぁ…」と思っているかもしれません。
移住希望者が直面する課題
移住を考える際、どの地域が最適か迷っているかもしれません。また、いくつかの地域を候補にはしても、最終的な決断ができないでいる状態の人や、様々な情報にアクセスはしているものの、あまりにも情報が溢れていて、何を信じていいかわからない状況に陥り、そこから先に進めずにいる人もいるかもしれません。
そこでもう少し課題を具体化してみましょう。
例えば、「現在の候補地は3つまで絞れた。A地域は自然が豊かだが、仕事の機会が少ない。B地域は経済的に安定しているが、生活コストが高い。さらに、C地域はコミュニティが魅力的だが、気候が合わないかもしれない。」それぞれ一長一短で、決定打となるものがまだ見えてきていないようです。
そもそもなぜこれほどまでに移住先を迷うのでしょうか?それは、移住は人生において、かなり大きな決断だからです。間違った選択をしてしまうと、時間とお金の無駄になりかねないという大きな不安と恐怖を感じているからです。ではなぜ恐怖や不安を感じるのでしょうか?それは調べれば調べるほど、情報過多となり混乱を招いているからです。では、どうしたら自分に合った場所を見つけることができるのでしょうか?
友人の失敗談から学ぶこと
僕の友人も以前、情報だけを頼りに移住先を決めたことがあります。国や自治体から出される補助金や住居に関する情報などはインターネットで検索し、時には自治体窓口に問い合わせもしたそうです。一度現地に足を運び、住居の物件や、買い物などの利便性だけを見てきたそうです。そして、その情報のみで移住先を決定しました。その結果、コミュニティに馴染めず孤独を感じる日々が続き、最終的には移住先を離れることになってしまいました。もし、移住前にもっと現地の人の話を聞いていれば、違った選択が結果になっていたかもしれません。
移住者にとって理想の未来とは?
そもそもなぜ移住したいと考えたのでしょうか?本来、自分にとって最適な場所と出会い、新たな生活にワクワクしたい!そう思ったからではないでしょうか?都心で感じていた孤独感など無縁で、地域コミュニティに溶け込み、充実した日々を送ることができる。自然と調和した生活を送り、ストレスフリーで精神的な充足を感じる。ほかにも理由があるかもしれません。いずれにしても、移住したかった最も大きな理由は何でしょうか?
改めて移住の意味を考える
自分だけの理想の生活を実現し、心から満足する日々を送る。これまでのキャリアを一度リセットして、地方での新しいキャリアを見つけ、これまでできなかったような趣味を見つけ、充実した生活を楽しむ。地域社会の一員として、新たな友情やつながりを築く。ここで改めて移住の意味を考えることで、自分に適した移住先とはどのような場所かを考えてみてはいかがでしょうか?
「いったい、どのようにして自分に合った移住先を見つけますか?」「地域選びの際、何を最も重視しますか?」こんな風にして次々と移住に関する自問自答を繰り返してみましょう。
自問してみる〜驚くほどシンプルな解決策
「結局そんなことかよ!」と言われるかもしれませんが、移住先の候補地を実際に訪れ、現地の人々の話を直接聞くことが重要です。現地のリアルな情報を得ることで、より正確な判断ができます。現地の人々の生の声は、良いことも悪いこともウェブサイトやパンフレットにはない貴重な情報源です。特に地域の文化や習慣、気候など、実際に体験することでしかわからないことが数多くあります。
これもまた移住した僕の友人が言っていたことですが、「結局移住の決め手になったのは、人と“まち”なんだよね。私のことを心から歓迎してくれているなと感じることができれば、そこに移住する気持ちはグッと高まるから。」
アメリカの起業家で自己啓発の分野で有名なジム・ローンは「あなたが非日常のリスクを取る気がないのなら、何の変哲もない日常に落ち着かなければならない」と言っています。移住生活には必ず何らかのリスクが存在します。しかしながら、そのリスクをとることによって自分にとって本当の意味での楽しい日々が得られるといってもいいのかもしれません。
移住生活に向けた第一歩
まずは、ごく当たり前のことかもしれませんが、地方自治体の移住支援センターを訪れ、具体的な情報を収集することです。様々な自治体がありますが、支援センターを運営している団体の中でも運営メンバーが移住者というところもあります。同じ移住者としての目線を持つ人と相談できるのは心強いかもしれません。また、支援センターや自治体が準備した移住者向けのイベントではなく、地域のイベントや祭りに直接参加して、地域文化を体験するのもいい方法です。地元の人しか参加できないとは必ずしも限りません。逆に、もし断るような地域であるならば、移住者に対する理解が低い地域として事前に知ることができるとも考えられます。現地のカフェや公園で地元の人々と交流を図るのも面白いと思います。僕は移住定住サポーターとして間もないころ、川俣町のいろいろなお店を回って、見知らぬ人にどのような対応をするのか確かめていました。川俣の人たちは、僕に本当にやさしくて、気持ちよく買い物ができました。
僕が出会った移住者のお話
僕が川俣町でお手伝いするようになって出会った方こそが、実はこの方法で理想の移住先を見つけ、今では地域社会の一員として幸せに暮らしています。僕がこれまでインタビューした多くの人々も同様の方法で成功しており、地方での新生活を楽しんでいます。
結論を再確認すると、移住先を決める際は、現地の人々の声を直接聞くことが鍵です。そして、そのためにはすぐに行動し、現地での体験をしてみましょう!
最後に…
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また、福島県伊達郡川俣町では、移住を考えている方と個別相談会を実施しています。ご興味のある方は下記のリンクまでアクセスしていただき、お問い合わせいただければ、全力でサポートします。
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