保育士 副主任の仕事
保育園では、これまで一般的な保育士のキャリアがクラス担任などの保育士、主任保育士、園長だったのに対し、2017年4月に創設された処遇改善等加算により、
職務分野別リーダー
専任リーダー
副主任保育士
と新たに3つの役職が追加されました。
そして私は2018年度より副主任に任命されました。
現在副主任4年目になり、自分なりに思う副主任の仕事とはなにか?を書いていきたいと思います。
副主任になった先生は、副主任になったけど、何をすればいいのかわからないと思ったり。
周りの先生からは副主任の先生ってなんだかこわい。副主任なのに、あの先生って全然仕事できていないと思われたり。
副主任の先生だけでなく、副主任の先生に物申したい先生にも読んでもらって、副主任の先生の仕事内容や副主任の悩みなども知っていただければと思います。
副主任ってどうやったらなれるの?
副主任になるには
マネジメントと3つ以上のキャリアアップ研修分野を修了していることが条件です。
また7年以上の経験があることも条件とされていますが、施設の状況にもよるので必ずしも7年以上の経験が必要ということではないようです。
手当ての金額は園によって異なります!
副主任は月額4万円(満額)の手当てが支給されます。
しかし、園によってその配分はまかされているので、満額もらっていない方いるようです。ちなみに私は満額いただいてます。
副主任保育士と専門リーダーの人数は、園長と主任保育士を除いた職員数(調理員等を含む)の3分の1。職員数が15人なら5人になります。
手当に充てるお金は、市町村から支払われる施設型給付(私立保育所の場合は委託費)、地域型保育給付に加算する形で保育園に支払われます。たとえば副主任保育士と専門リーダーが5人いる場合は20万円加算されます。
このうち、最低、半分に当たる2人(端数は切り捨て)には満額の4万円を手当として支給するように決められていますが、残りの加算金は1人当たり5,000円以上4万円未満の範囲なら、園の実情に合わせて柔軟に運用してもよいことになっています。
副主任のとはどういう位置づけ?
副主任保育士は、保育施設内で総監督としての役割を担う主任保育士を補佐する役職です。副主任保育士は、現場のスペシャリストである専門リーダーと異なり、保育施設で働くスタッフのマネジメントにも携わります。(厚生労働省より)
この文面を見ると、すごく中途半端な位置づけだということがおわかりだと思います。
いわゆる中間管理職!!
主任の補佐をしながら保育園のマネジメントも行う立場。
園長や主任の考え方で副主任の仕事内容は左右されると思います。
副主任こそ課題を解決できる唯一の存在!
私の園の主任は、役所とのパイプ役と園長の仕事の補佐で忙しくされていました。そのため、職員管理や職員教育には手が回っていませんでした。
マネジメント研修では園での課題解決の方法やハラスメントに関すること、園内研修の重要性などについて学びました。この研修は園長・主任も受けることが可能ですが、基本的に受講しているのは副主任になる人がほとんどです。
園長・主任が身動きがとれない園はたくさんあると思います。なので副主任こそ現場に寄り添い、課題を解決できる唯一の存在と言えます。
副主任になって気づいた園の課題
マネジメント研修を受けて、本当にできていないことが多いことに気付かされ、私の園での課題が浮き彫りとなりました。
私の園の課題は
・残業時間が長く、職員が疲弊している
・残業代が園経営を圧迫している
・保育士個人のスキルに差があり、保育の質が不安定
・パソコンができる職員のみがパソコン業務をこなすので、仕事量に差がある
・保育指針が変わっても、理解せずにいままで通りの保育を続けている保育士
このような課題はいままでもわかっていましたが、園長や主任でもない私が口出しできるものではないと思い込んでいました。しかし、副主任となって研修を受けたことを活かすには、課題を園長・主任と話し合い
改革するしかない!!
と思うようになりました。
まずは課題はなにか話し合う!!
まずは課題はなにか話し合う。課題となる業務の洗い出す。その業務をする必要性を考え、必要なら残し、必要でないことはやめるなどの整理する。そもそものシステム自体を改革する。
話し合う手順
①課題はなにか話し合う
②課題となる業務の洗い出す
③業務の整理(やる必要性を疑う)
④システムの改善
私が園で改革した内容
・会議の仕方を改善
・新しいシフト体制を確立
・シフト表の作成
・全保育室にパソコンを導入
・ICT登降園打刻システムの導入
・ホームページのデザインを新しくした
・毎年ハラスメント研修の実施とハラスメントアンケートを取るようにした
・毎朝朝礼を行うようにし、朝礼時にホワイトボードで当日の職員配置の確認をはじめた。
・月2回、園内研修を行うことにした
・日常保育動画をパスワード付き動画で配信することにした
改革するのは容易なことではありませんが、乗り越えた先には子どもたちがさらに笑顔で楽しく、充実した園生活を送れる未来が待っています。それは子どもたちだけでなく保育士も同じです。