総選挙公開質問への回答
広島2区市民連合の公開質問状の回答締め切り日の10月20日までに、岡田博美さん(日本共産党)から回答がありましたので、全文を掲載します。
国民民主党の福田玄さんの選対は、質問書の受け取りを拒否しました。
自民党の平口洋さん、日本維新の会の金城政孝さんには郵送しましたが、締め切り日までに回答は届いていません。
候補者名 岡田ひろみ(博美) 日本共産党公認
1.憲法9条の改定に 反対
理由:日本は、かつて中国や朝鮮をはじめ周辺諸国・地域への侵略と併合を進め、そのあげくに米国との戦争を引き起こし、アジア各国に甚大な被害を及ぼし、自らも310万人の犠牲を出し、しかも米国の世界戦略の思惑の中で原爆による惨禍も体験し、多くの方々が今なお苦しみの中にあります。そのような日本政府の行為を反省し、二度と戦争はしないと世界に誓い、その保証として戦力を持たないとした憲法を国民の総意として制定しました。前文にある通り、独自の平和外交で戦争のない地域を実現することで国民を守るべきであり、現行の9条の立場で取り組むべきです。
2.防衛費の増額や敵基地攻撃能力の保有に 反対
理由:日本は、米国の意向で自衛隊を保有することになりましたが、それでも戦争をしない国家として信頼を得てきました。いまの自民党政権が進める防衛費の2倍化や敵基地攻撃能力の保有は、集団的自衛権発動の名目で米国の戦争に加担するための準備であり、米国が対峙する中国に向けたものです。仮に「有事」になり米中戦争になれば、日本の国土が戦場となり、国土が破壊され日本国民が犠牲になります。
3.選択的夫婦別姓に 賛成
理由:世界で日本だけが認めておらず、極めて人権保障が遅れていますが、性自認のあり様に拘わらず、一人一人が自分らしく生きられる社会を実現するべきで、この問題は、その入口の問題で、直ちに実施するべきです。
4.中国電力の島根原発再稼働に 反対
理由:原発がいかに危険であるかは福島第一原発事故が証明したところです。島根原発が重大事故を引き起こした際の住民の避難計画にしても、絵に描いた餅です。福島の事故の後、当分の間は原発なしで日本社会はまわっていました。加えて、原発優先の政策が、再生可能エネルギーの普及拡大を妨げている実態もあります。
5.自民党の裏金問題で国民の政治不信が高まっています。政治に信頼を取り戻すためには何が必要と考えますか。
回答:政治資金収支報告書には、領収書の添付を義務付け、その使途を透明化すること。「政策活動費」は費目だけの記載であり廃止すること。裏金の元は企業団体献金であり、選挙権がなく政治参加の権利がない企業が金の力で政治を動かすのは、主権者国民の権利侵害なので企業団体献金は禁止とすること。
6.日本のジェンダーギャップ指数は146か国中118位と最低レベルです。女性の国会議員を増やすために何が必要だと考えますか。
回答:日本共産党は、候補者の占める女性の比率が高いと思いますし、国会議員の中での比率も高いと思います。現状は、各党の意識が男性優位のままだからだと思います。今回の選挙でも小選挙区6区全体で女性は日本共産党の候補だけです。まずは、法律で候補者の女性比率を3割、4割、5割と段々と高めて義務付けることが入口の施策として必要ではないかと思います。ただ、小選挙区ではそれだけで比率が半々になるとは限らないので、女性50%の候補者比率を義務付けるとともに、比例代表制一本にするのがいいと考えます。