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チーム・ビルディング👥|裏コミュニケーション設計

こんにちは。読書の秋ですね📚

今日は裏コミュニケーションで関係を強化する重要性についての考察です。

それ人臣の帝王に対する、多く順従して逆らわず、甘言してもって容を取る。(貞観政要)

 この言葉にもあるように、基本的に上司は孤独です。部下と利害が不一致することも指示しなければならないですよね。
 部下は自らの「利」にならない場合、その相手に対して都合の悪いことは言いたがりません。それどころか、甘言(おべっか)を言って上司の判断を惑わせます。ですので、上司が工夫するべきなのです。

 部下にとって大事な2つのこと

それは、

それをやることで自分はどこに向かうか?
誰から言われたか?

①「それをすることでどこに向かうかを理解させる」

 最近の言葉でいうと、「パーパス」を明らかにするということです。
 大目的であるパーパスレベルで、意見が食い違うことは滅多にありません。
そのうえで、具体的にあるべき姿をブレイクダウンして眼の前の「やるべきこと」が理解されること、それが部下の納得度を上げるポイントです。
 これは、繰り返し伝える必要があると感じます。なかなか浸透しないようです。

道とは、民をして上と意を同じくし、これと死すべくこれと生くべくして、危きを畏れざるなり。(孫子の兵法 計篇)

 つまり、組織の上から下まで目的を一致させ、納得することで、眼前の危機にも恐れず立ち向かうことができるのです。

②「誰から言われたか」

 次に、部下は誰が言ったか、を重要視します。それは、立場を超えて、相手が信頼できるかどうか、が重要なのです。
 部下との関係の質を高めるところからスタートしましょう。そのためには、裏のコミュニケーションが欠かせません。オフィシャルな場ではなく。
 裏の場では、上司はもっと自分を曝け出しても構わないのです。

 いくらオフィシャルの場だとしても、人間相手なのですから、信頼できる人の言っていることを信じるのが人というものですよね。

部下の心理的安全性を高めることで関係の質が向上する。


 成功の循環モデルを以前ご紹介しました。
 このモデルに従うと、スタートラインは「関係の質」を向上することです。
 関係→思考→行動→結果の順に質が向上します。

 裏コミュニケーションを意識的に行うことで関係の質を高めることは、上司にとって成果の質を決める大事なポイントです。

 ぜひ、1on1の場などを活用して、個別の会話のなかで部下との関係の質を高めること、そして携わっている活動のパーパスを語ると、部下は迷いなく仕事ができるようになるでしょう。

 ではまた!

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