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経済産業省のプログラムに応募した理由#2

この半年間頑張ってInnovatorの創出プログラムの準備をしてきました。前半の記事の続きとして、2つ目の応募理由を書いていきます。

20代のうちにビジネスマンとして身一つで戦ってみたい

僕にとって大学でジャグリングをしていた頃は挫折と反省の連続でした。

特にジャグリングの仲間には優秀な人が沢山いて、僕はジャグリングや舞台の専門性では彼らに勝てない、と気づきました。

当時の自分は色々考えたあげく、ジャグリングの専門性を磨くのはやめて、5,6年間ビジネスマンとしてのスキルを磨いて別の形で社会の役に立てるようになろうと思いました。その時に考えた目標の1つが「20代のうちにビジネス関係において身一つで戦えるようになる」ことでした。

ちょっと詳細を書いていきますね。

ピントクルやフラトレスの代表との比較
関西のジャグリング界において、2014年に3つの舞台公演を行う団体が発足しました。ジャグリングの新しい形を模索する 山下耕平君が主宰の「Juggling Unit ピントクル」、オブジェクトシアターとしての舞台の形を模索する 宮田直人さん主宰の「ジャグリング・ユニット・フラトレス」、そして私の主宰する「ジャグリング ストーリー プロジェクト」です。

山下君はジャグリングの技術やモノに関する考察のレベルが高く、次々に新しい公演を生み出していました。宮田さんは高校演劇で培った技術をもとに今までにない舞台の形を毎年作っていました。

一方で私自身は大学時代の舞台経験はあるものの、アートの基礎が弱く、他の代表2人と比べた時の創作スキルは完全に劣っていました。

そもそもの私の強みがチームビルディングだったこともあり、団体の理念は「ジャグリングの魅力を広く伝えていくこと」「演者やスタッフに学びと経験の場所を提供すること」としていました。他の2人のように自ら次々と新しい作品を作ることはイメージできませんでした。

そんな中で早い段階から山下君はジャグリングの道に進み 就職活動はしないことを明言していましたし、宮田さんも今は仕事を辞めて プロの道に進み手広く活躍をなさっています。

チーム力で戦う
そうなると、専門性もなく人生をジャグリングにかけるわけでもない私は負けてしまいます。自分の団体を強くしていくためにはチーム力で勝負しようということで、思い切ってそちらに舵を切りました。

本を読んだり人の話を聞きながら、スタッフや団体の能力を高めるために何ができるのか、どうやったら団体が続いていくのかということをずっと考えていました。運営グループのみんなと夜更けまで語り明かすこともよくありました。

おかげさまで素敵な脚本家や演出家に恵まれ、また、団体運営のノウハウも溜まってきました。他の団体とは形が違いますが、強い想いを持った仲間と続けていけそうです。

一人で戦ってみたい
そんな中ずっと心の奥底でもやもやしていたのは、一人で何かを成し遂げたことがないということでした。自分の力では何もできない口だけの人になったら嫌だな・・・。と今も漠然と思っています。

振り返ると大事なジャグリングの大会や舞台はすべてチームで出演しましたし、結局ずっと誰かに頼ってばかりだった、というひけめがありました。

そう思うと期限を決めて身ひとつで何か勝負してみたいと考えるようになりました。大学を離れるときに5年もあれば何かするだろうと設定した期限が20代です。

今回のプロジェクトの応募要項が、今まで自分の目指す方向と似ていたのでこの企画を目標に定めることにしました。5年間のビジネスマンとして色々と苦労した中で磨いてきた力を総合的に試せそうだと感じていました。

長くなりましたが、2つ目応募理由の「自分の身1つで戦う機会を作りたい」ということについて書かせていただきました。

さいごに
プロジェクトに応募する直前は、正直、夜も寝れないくらい苦しみました。落選したらもう一年先の機会を待たなくてはいけないという恐怖と、ライバルがどういったものを作ってくるか分からないという不安から、どこまでいっても完成にはたどり着きませんでした。

自分にとって、最後まであきらめることなく全力で挑むというのは、ジャグリング ストーリー プロジェクトの立上げ時以来の約5年ぶりのことでした。しんどかったですが、良い刺激になりました。合格通知をもらった時は、泣きそうなくらいに嬉しかったです。

ただ、今はまだスタート地点で、これから半年間が勝負です。

参加者のレベルが高いことは過去の経験者から聞いているので、正直かなり怖いです。自分はその分野ではほぼ素人なので、不安でそわそわしています。

ただ、新しい環境が楽しみでもあります。やってみたらきっとなんとかなるだろうと思います。せっかくなのでいろいろと持ち帰って、仕事やジャグリングでお世話になっている人たちに恩返しをしていきたいです。

以上になります、それではまた!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


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