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”下町ボブスレーの真相”から見た、日本が世界で勝てない理由

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こんばんは、もしくはこんにちは。
オーダーメイドスタイリストの神崎です。

 
昨日、テレビ東京系「ガイアの夜明け」で、下町ボブスレープロジェクトに密着したドキュメントが放送され、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

 
下町ボブスレーに関しては多くの方がご存知と思いますが、下町の技術を結集して制作したソリがジャマイカ女子代表に採用されていたにも関わらず、結局本番で使用されませんでした。使用契約を結んでいた為、損害賠償を請求する方向であると表明されています。

下町ボブスレーネットワークプロジェクト公式サイト
ジャマイカ連盟との交渉について
http://bobsleigh.jp/180207-2

 
詳細についてはリンク先に譲りますが、当初はジャマイカ代表を非難する声が多く、徐々にアクシデントとはいえ、試合前にソリを届けられなかった下町側の不手際を指摘する声が優勢になっていったのです。
 

番組の取材では新たに、当初はジャマイカ側は性能を評価していたこと、ジャマイカ側のコーチが変わったタイミングでラトビア製のソリが採用されたこと、ラトビア製のソリと下町製のソリの比較テストが平等な条件で行われなかったこと、密かにジャマイカ側が独自の比較テストを行っていたことなどが明らかにされました。
 

どうやらコーチ(五輪本番直前に解任)の就任がラトビア製ソリの採用とリンクしているようだ、という作りになっていましたが、真相はハッキリとは分からずじまいです。当の日本代表がソチ、平昌と二大会に渡って下町ボブスレーを採用していないという事実も引っかかります。
 

ただ、個人的に感じたのは「やっぱり日本は詰めが甘い」ということ。

 
ジャマイカ側も満足していたから、契約もしてあるし、信頼関係は築けているだろう、という期待。どこかに隙はなかったでしょうか。。

 
そういう「甘さ」を突いてどこかから“営業”が入って、タイミング悪くソリが大会に間に合わず、口実を与えてしまったのではないか?あくまで推測ですけどね。こういうのこそ文春砲が炸裂してくれないものか。

 
日本はまだまだ義理人情社会です。
アメリカみたいな訴訟大国になっていいのか、みたいな論調もありますけど、少なくとも海外ではガチガチに固めなきゃいけないと思います。
 

僕も仕事でフランスやイタリアに行ったり、国内で海外のブランドと契約したりすることがありますが、やっぱりすごいシビアなんですよ。特にお金に関しては支払いのタイミングもかなりうるさい、ミニマムもすごい強気で設定してくるし譲らない、販売や宣伝する媒体の制限や チェックも厳しい。仕上がってくるアイテムのチェックは甘いのに!
 

そして僕が海外に行った時感じるのが、同じアジアでもお隣の国々の方のアグレッシブさ。どんなブランドショップに行っても堂々としすぎるくらいの態度で値段の交渉とかしてるし、全く物怖じしてない。日本の色んなブランドが海外で控えめなのは押し負けているからだと肌で感じます。

近年はファッションでも両国のブランドが勢力を増しているし、今年パリへ行ってもお洒落に勢いがあるのはそういった国の方々。正直、僕は少々悔しく感じました。だから微々たる抵抗として頑張って買い付けてみましたが。

 
日本人のリスペクト精神、以心伝心の文化は素晴らしいと思います。でも、それが常に相手に有効かどうか、利益に繋がるかどうかはケースバイケースで判断しないといけないんじゃないかなと。

  
やっぱり現場に行ってこそ、実際にやってみてこそ分かることがある。これは日本全体が他山の石として考えてみるべきじゃないかと思います。


あ、ぜんぜん他山じゃなくて自分の山ですけどね。

 
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