「フルトラ」は、仮想と現実を確実につなぎ、人を成長させるコミュニケーションツールだ
『フルトラ』を知った2021年。彼女は雲の上にいる先駆者だった
コロナ生活に飽きてプログラミングの勉強を始めたボクは、からあげクンの自作教室という本で、姿勢推定のAIを作っている人(#TDPT の青柳さん)を知り、モーションキャプチャーデバイスを知った。モーションキャプチャーを調べていく過程で、ねむちゃんがnoteで紹介する記事を知り、フルボディトラッキングの存在を知った。
そんなボクは、最初彼女を知った時、Vtuberのような動きや表現は不可能だ、自分にはできないと思っていた。ところが、彼女のnoteや『メタバース進化論』を読んでいくうちに自分でもできることがあるのではないかと気づかされた。
この記事を読んでくれる人には説明不要かもしれないけど、モーションキャプチャーの技術は劇的に進歩しており、「インターネット上の仮想現実空間」であるメタバースでは、体全身を操作する技術「フルトラ」として活用されている。「フルトラ」については、2021年よりねむちゃんが記事で紹介している。メタバースの詳しい内容は『メタバース進化論』を見ていただきたい。
VRライフスタイル調査での『フルトラ』の調査内容について
そんなねむちゃんとミラさんが今回も、#VRライフスタイル調査を実施した。ここで書いていく前に1点とてもうれしい連絡があるので紹介します。
ミラさんがViveトラッカーを手に入れたとのことで、無事フルトラになれたそうです。フルトラ導入おめでとうございます。
今回より名前をVRライフスタイル調査に変更したそうだ。
でフルトラについての結果はこちらPart2にある。
フルトラの利用頻度についての調査内容でボクが気になったのは
フルトラに全く興味がない人が全体の7%もいるということだ。また、機材があるが利用していないも8%もいるということだ。2023年はハリトラワイヤレスが登場した年でもあり、フルトラデバイスの供給が安定してきたにも関わらず、いまだに28%の人がすぐに利用できない環境にあるということだろう。直近では、フルトラデバイスのメーカーも展示会に出展しており、近いうちにフルトラを28%の人が体験できることができる環境が整うと思っています。
簡単な自己紹介
この結果の分析について書く前に、自己紹介が遅れてしまった。
ボクはヒロ。主にフルトラの紹介記事を書いたりしている。フルトラの利用頻度は、寝ているとき以外利用していることがほとんどで、Viveトラッカーを主に使っており、Uni-motion/ハリトラワイヤレス/mocopi等を所有している。
Viveトラッカーより前は、MocapForAllを使っており、MocapForAllに関連したnote記事もいくつか書いている。つまり、ボクは「よく利用する」に該当する。なので、今から書く内容は、よく利用する人が書いていると理解していただけると助かります
VRchatでの『フルトラ』利用は50%を超える
そうだ。だけど、この調査だけだと多分、フルトラがどんな感じで使われているのかわからないと思う。
『フルトラ』の人とそうでない場合の動きの違い
ここで、同じVRモードで入った場合でも、フルトラとフルトラじゃない人の動きの例を下の動画で見てもらうと、フルトラだとどういった表現ができて、フルトラじゃないとどういった表現ができないのかわからないと思うので紹介したい。
まず、フルトラになると、VRモードでは上半身のみしか表現できなかった動きが、下半身も表現できるようになります。動画を交えて紹介します
左にいるアバター(ヒロ本人)の体全体が激しく動きます。右の方が3点のVRモードで動作しています。このように足などが追従することで、表現力がかなり増すのがフルボディトラッキングの特徴です。
ちなみに、ここで補足しておきたいのですが、左の人(ヒロ)の動きはかなり激しく動いていて、実際にこれだけ激しく動いている人はそうそういないことをご理解ください。VRchatユーザーのフルトラだからといって、全員が全員、こんなに激しく動いているわけではありません。
「フルトラ」の使われ方 ダンス
体全身で操作できるんです!と言ってもどんな使われ方をするのかわからないので、他の例を紹介したいと思う。
今回紹介するのは、1000日後にダンスが上手くなるアッシュちゃん。アッシュちゃんは有坂みと先生のアバターであり、実際は、くまちゃんが踊って動画投稿している。
1日目にダンスをしたアッシュちゃんはこんな感じだった。
自分はダンスが全くできないので、1日目の時点でもすでにすごいのだが、ダンスをほぼ一年続けた今、こんな感じになっている。
誰が見ても明らかにわかる形で、ダンスも確実に上手くなっていて、今でも続けていることがすごいなぁと感嘆することしかできない。
『フルトラ』は表現の幅を広げるだけでなく、新たな可能性とチャンスを与える
メタバース上でのフルトラを使った表現は、他の人がメタバース上で見てもすぐにわかる動きや表現をすることができ、見ていたほかの人から、リアクションをすぐにもらうことができるのだ。
『フルトラ』があったからこそメタバース(仮想現実)で長く続けられた
演技やダンスを見てもらいたい人や遠くに住んでいて会えない人からもすぐにリアクションをもらえる。もしボクが1000日間同じことを続けると考えたら、他の人のリアクションや反応がなければ続けることができないだろう。フルトラは、人に体の表現を使った学習や練習を継続させる効果があるだけでなく、メタバース上の滞在時間を増やす効果があるのかもしれないと思っている。個人的には確信していますが。
なぜなら、ボクもそれを実感している一人だからだ。ボクはよくパブリック上で、自分のアイトラ(アイトラッキング)やフェイシャルトラッキング(顔トラ)の動作確認などをする。理由は、他の人のリアクションがもらえるからだ。
そういった多くのユーザーのおかげで、ボクは記事を更新し続けることができるし、励みになっている。ボクは、サイトを作って2022年8月4日に記事を書いているので、サイト運営とフルトラは、かなり長く続いている方だと思う。フルトラがあったからこそ、ボクはメタバース(仮想現実)で生き続けれたんだと思う。
もしあなたが、ボクのように目や顔を動かすことができないと思っているのだとしたら、ねむちゃんやボクの記事を読んで不可能ではないと気付いていただけると幸いです。あなたもフルトラになれます。
『フルトラ』とバーチャルセックスの今後の可能性について
実は昨今、QuestProの価格低下に伴って、フェイシャルトラッキングとアイトラッキングを導入する人が確実に増えてきた。それに伴い、各アバターのフェイシャルトラッキング対応のツールも増えてきた。つまり、既存の購入したアバターの顔や目の表現もVR上で表現することができるようになってきたのだ。
これにより、今後表現の幅がさらに広がると思っている。特にバーチャルセックスをはじめとした表現はずいぶん広がるのではないだろうか
バーチャルセックスが広がるだろうと考えている要因はもう一つある。Viveの新型トラッカー(リンクねむちゃんの記事)「VIVEトラッカー (Ultimate)」の登場により、ベースステーション環境がなくても、気軽に長時間フルトラができるようになった。
個人的にこのデバイスは、手軽さや精度、デバイス自体の凹凸のなさの関係で、バーチャルセックス向きなのではないかなぁと思っており、さらに上記のアイトラ、顔トラの導入が増えることにより、バーチャルセックス目的のフルトラ、アイトラ、顔トラ利用は今後増えるのではないかと考えています。
というのも、バーチャルセックスといった激しい動きは、精度と装着感が少なさが求められることで、デバイスの軽さと手軽さも要求されるという、とても激しい動きをする分野なので、「フェイシャルトラッキング、アイトラッキング対応HMD」+「VIVEトラッカー (Ultimate)」が最適解になりそうな気がします。2024年は仮想現実の生き方の選択肢がどんどん増えていく年になりそうです。
最後に
サムネTOPの画像は、実際にボクがよくやっているサボテンダーのポーズです。こけないように十分注意して、皆さんもぜひやってみてください。