4年間の自己資本経営の学びから、コンパウンドスタートアップを創るHaulの挑戦。
はじめに(自己紹介)
Haulの平田です。前職のABEJAの後に、数年のフリーランス時代を経てスタートアップ「Haul」を創業しました。今まで会社について公にしてこなかったこともあり、創業背景などに触れながら、自身とHaulのご紹介をさせていただきます。
私は、スタートアップの1桁社員として、シードからシリーズC手前までのフェーズにおいて、ビジネス職として4年弱、経営陣の間近で様々な経験をさせていただいた後に独立し会社を創業しました。そこから4年近くにわたり、約50社のスタートアップ企業/上場企業/オーナー企業の経営陣の方々と、組織・人事に関するプロジェクトに取り組ませていただきました。
スタートアップ1周目の学び
新たな市場を自分達が生み出す
前職の株式会社ABEJA(2023年6月に東証グロース市場に上場)には設立1年半のタイミング、2期目に入社しました。
「イノベーションで世界を変える」というビジョンのもと、Deep Learningという当時の最新AIテクノロジーを軸にしながら、如何に社会により良い変革を起こすか?という観点で立ち上がったTechスタートアップです。
「世の中に合わせるのではなく、自分達が変化を起こす」というスタートアップのあるべきスタンスを経営陣から直接吸収させてもらえる機会に恵まれました。
また、リベラルアーツ×テクノロジー×アントレプレナーシップを掛け合わせた「テクノプレナーシップ」というマインドを学べたことも貴重な経験でした。
経営陣・社員は当時、平均年齢20代と若かったにも関わらず、日本でAIブームが来る前からこのDeep Learningに着目して集まった方々。自分を除いて非常に優秀な方々が多かったため、自身はその環境で後の起業に繋がる多くのことを学ぶことができました。
世界観・哲学の重要性
前職のフィロソフィーである「ゆたかな世界を実装する」という世界観に自分は大きな影響を受けました。新たな市場を切り拓いた経営陣の背中を見て、次は自分なりの「ゆたかな世界を実装してみたい」という想いが募ったことを覚えています。
約50社のスタートアップの経営・人事に伴走して得た業界の課題と募った想い
各社共通のペインをプロダクトで解決したい
前職を退職した後に、ご縁があって、様々な企業の経営陣の方々とお仕事をさせていただきました。
経営スタイル、規模・事業フェーズ、領域、組織文化など異なる各社の中で経営陣とのコミュニケーションと現場の最適解を考え、成果創出に取り組んだことは今に繋がる非常に有難い経験になっています。
この過程の中で、多数の着想と覚悟が固まり、スモールビジネス・個人企業からスタートアップ企業へ転換(プロダクト開発を開始)することに決めました。
まだ詳しく書けないのがもどかしいところではあるのですが、多くの企業が持つ課題が共通化していて、ベストなソリューションが定まっておらず、解決策が特定の箇所に、属人的に依存している。そして、既に世界は動き始めている中、国内はまだ対応していないと感じた。
この様な背景から、新事業については、この課題を一番当事者意識高く解決できるのは、自分ではないかと思ったのがスタートです。
toB,toC両面を統合した形で理想の形が描けたと感じた時に、事業の立ち上げを決断しました。
そして何よりも、自身が前職からフリーランス時代にかけて様々な経営陣の方々と働く中で、沢山の学びがあり、理想の組織・企業文化を体現してみたいという想いが増したのも、スタートアップに舵を切った理由です。
スタートアップ2周目以降の人材が楽しく働き続けられる組織、企業文化をつくりたい
これまでの経験から、解像度の高いブループリントが初期から描けた点と、各社経営陣や責任者が顕在課題を持つ領域でもあるため、これまでの繋がりを頼って、多くの方々に事業立ち上げのご協力をいただきました。(個別詳細は控えますが、現在までHaulをサポートいただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。)
プロフェッショナルな方々とお仕事をご一緒させていただく中で、それぞれの方の仕事に対する捉え方、働き方、求めるものなどへの解像度も高まり、当初から描いていた理想の組織をどの様な原理原則・運営スタイルのもとに構築すれば実現できそうかの道筋も立ったことは大きな収獲でした。
2周目の挑戦:浪漫と算盤を両立する経営
多数の企業を見て心底理解したことがあります。
それはビジョン(浪漫)だけがあっても社員は頑張り続けられないし、収益(算盤)だけ上がっていても社員は会社に残ってくれないという現実です。
様々な経営・組織を見て学ぶ中で、この二つを両立させ、メンバーにとって新しい景色を見続けられる機会を提供できるかが会社としての求心力であることを学びました。
素晴らしい仲間が集まり、熱中する構造の設計と熱量の伝播。
仲間が燃えられるミッションを設計し、託すこと。
そして、その貢献に報いるためのリターンの設計。
切磋琢磨し合えるチームメンバー。
お互いをリスペクトする心。
それらが、何よりも重要であると考えています。
理想を現実にするための事業ポートフォリオ
Haulでは三つの事業を展開しています。祖業のコンサルティング事業を皮切りに、昨年、プロダクト事業とメディア事業を並行して立ち上げました。
各事業のシナジーの発揮が期待される形で運営しており、効率的なマーケティング・セールス活動によって、初期フェーズながら堅調に売上を成長させつつ、安定的な収益基盤を構築しています。
上記のような形をつくったことで、採用面において、アーリーフェーズのスタートアップであっても、ご本人の経験や実績、自社で任せたいミッションを踏まえて市場の適性金額でオファーすることが可能になりました。
そのため、アーリーフェーズに参画を決めづらい経験豊富なメンバーを初期から迎え入れられる環境になったと思っています。
研究×事業開発×投資のサイクルによる持続的な成長
スタートアップの世界で活躍する人は、学習量・行動量が多く、挑戦的な目標を好みます。そして、常に新しい刺激を求めています。
そういった人材が活き活きと活躍し続け、2打席目、3打席目を同じ会社で立てるような機会をHaulで多数用意していく構想を描いています。
常に海外の情報に触れ、生成系AI等をはじめとした最新技術をキャッチアップしながら、プロダクト開発にどのように活かすかを考えたり(一部は既に実践していたり)、コンサルティング事業でお客様と共に検証したりしています。
そして、自社と親和性の高い事業についてはM&Aも厭わないスタンスを持っており、実際に2022年には日本版StackShareとも言える、技術スタックデータベース「what we use」のM&Aを実施しました。
事業を拡張させる価値の高い構造的データの設計/取得/活用
データは、分析・活用できる形で取得されていなければ価値が薄まってしまいます。
プロダクト事業においては、拡張性のあるデータを如何に初期から抑え、リテラシーやモチベーションが千差万別なお客様に対しても、使いやすい滑らかなUI・UXと痒いところに手が届く機能を設計・開発できるかが重要だと考えています。
実際に、お客様や開発・デザイン経験の豊富なメンバーからも、今のフェーズに対してプロダクトの品質が高いと驚かれることが多く、初期から拘ってきた部分が徐々に実を結び始めていることを実感しています。
スタートアップ2周目人材中心のチームで一緒に大きく挑戦しませんか?
※もちろん3周目、4周目の方も大歓迎です!
スタートアップ2周目チームには「共通言語」がある
今のHaulは有難いことに、スタートアップで各領域の責任者として会社を成長させてきた中核人材が初期から加入してくれました。スタートアップにおける共通言語をお互いに持って動けるというのは大きなアドバンテージです。
事業立ち上げや組織作りに対して、各自が成功体験・失敗体験の実践知を持ち併せながら、アンチパターンを把握した上で議論、意思決定を迅速に行い、すぐさま実行に移して物事が動くスピード感の早さ。2周目以降のメンバーだからこそ出来るアクションの精度×練度×速度がもたらす大きな成果を日々、目の当たりにしています。
「最初の10名が後の40名を決める」
全員採用の文化は初期しか作れない
2010年代に最も成功したと言えるスタートアップを創ってきた方からのアドバイスでした。「良いタレントが集まり続け、リファラルの絶えない文化を築けるかどうかは創業時の経営陣の採用コミットです」と。
改めて、初期の10名の採用を妥協せずにやり抜こうと思った瞬間でした。
自身の経験としては、「会社を大きく変えてくれる人を高確率で採り続ける」を大切にしています。小さい組織に一人のタレントがもたらすインパクトの大きさ・偉大さを多くのスタートアップで目撃してきたからです。
2020年代を代表するチームになろう
初期フェーズのブランド、リソース、資金が潤沢でないスタートアップという環境で、大きな目標に向かって試行錯誤しながら挑戦した経験と時間は、一生モノの力と仲間、思い出を与えてくれます。(実際にスタートアップ1周目でそういった良い経験をした方も沢山いると思います。)
Haulは、スタートアップ2周目以降の方にも、新たに過去・現在・未来を共有できる仲間が増えるような場にしたいと考えています。
現在のチーム力を妥協することなく引き続き強化出来れば、浪漫と算盤が両立し、優れた企業文化と堅調な収益を誇る事業の構築を経て、Haulは2020年代を代表するスタートアップになれると私は信じています。
何か少しでもご興味を持っていただけた方は、是非FacebookやXどちらからでも構いませんので、メッセージいただけると幸いです。
一緒に大成功しましょう!
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