私信:一般社団法人西尾青年会議所2021年度 出向者報告 石川裕高
はじめに
まずは本日出向者報告の機会をつくってくださった永江理事長、設営くださった広報委員会の皆様に御礼申し上げます。誠にありがとうございます。近藤誠なだけに。
私は2015年からJC(青年会議所)という組織にお世話になっており、とても勉強になっています。しっかり活動している諸先輩方と比べたら、あまり行動できている方ではありませんが、「良い影響力」がある組織だと捉えており、ここ2年ほど積極的に愛知ブロックにも出向させていただいております。
↑こういった型にはまった挨拶を出向者報告とか公の場で聞くたびに「嘘くせえ。」と心の中で呟いている自分ですが、青年会議所って粗野だし、うさんくさい側面もありながら、それって社会の縮図だし、自分の持っていない新たな価値観が手に入れられたり、視野を広げられたりする様々な機会が得られる良い組織だと実感しています。
とはいえLOM(自身が所属する地域の青年会議所)だけの活動では、学べることや出会いは限定的になります。
西尾青年会議所は100名を超える大所帯であり、入会するだけで多くの人と出会えてしまいます。またLOMでアカデミー委員会があるため、11月度例会を終えるだけで何となくJCした気になり、しかも、そこで燃え尽きてしまうなんてこともあり、結果LOMで満足して、自らの成長をそこで止めている会員がいるようにも感じています。
かたや会員数10人ほどのLOMでは、出向しなければ出会いも学びもないという現実があり、積極的に出向し、何かを得ようと必死な人がたくさんいます。
私がここ2年の出向で感じたことは、自分の地域の青年会議所活動から離れ、県域で活動をすることは普段の活動を俯瞰で見る事ができる貴重な機会であり、そして多くの出会いがあるということです。
縁あって、このnoteを見られた方はぜひ「青年会議所の出向」という機会に挑戦いただければと思います。
謝罪
さて肝心の出向者報告に入る前に、まずは共に出向してくださった高須怜哉君にお詫び申し上げます。
2020年度にブロックアカデミー委員会に広報幹事として岩佐先輩と出向し、「常に整った設営」「多くの出会い」を体感した私にとって、ブロック出向の機会は非常に学び多き機会でした。しかしながら、2021年度のグローバルイノベーション創出委員会については、前年に私が感じた出向とは大きく異なり、気づきや学びについても違う結果が待っていました。
青年会議所らしい整った設営を高須君に感じてもらいたいと思い、声をかけ、共に出向してもらいましたが、「十分な学びの機会を提供できなかった」と痛感しており、まず最初にお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。今度また呑みにいこう。
出向者報告会を欠席した理由
そして、本来であれば「出向者報告会」という、会議室に一堂に会して報告する場があるにも関わらず、あえて「出席しない」という選択をしたことについて解説させていただきます。
フロー情報の話を聞くだけで理解できる人がどれだけ居ますか?今その場に集まっている人って義務感で来ている人と熱量が高い人だけじゃないですか?
従来の渉外委員会設営であれば、そのスタイルでも参加しようと思いましたが、今年は広報委員会設営です。
情報をどう得るのか、どう生かすのかという観点から「本当にその設営でいいんですか?」というメッセージをこめて、あえてnoteという手法をとりました。結果的に1年以上放置していたnoteを再開する機会をくださったことに感謝します。
活動報告
2021年度に私が所属したグローバルイノベーション創出委員会では3人の副委員長のもと、3つの小委員会に分かれて活動しました。
長浜小委員会
副委員長:長浜弘枝君(豊橋)
石川が所属した小委員会。ブロック大会メインフォーラムを担当。ひろゆき氏をはじめとした講師陣を迎えたトークセッションを開催。また9月までに2回の公開委員会を実施し、越境ECに取り組む日本人実業家や海外ビジネスに取り組んでいる事業者をお招きし、講演とグループワークを開催。
青木小委員会
副委員長:青木裕典君(名古屋)
高津伸之君が所属した小委員会。元々は各種大会にて愛知をPRする物産ブースなどを展開する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で各種大会は中止またはオンライン開催となり、活動はできていません。
杉浦小委員会
副委員長:杉浦孝之君(西尾)
石川はここにも所属。書き始めると3000文字くらいネガティブ発言が出そうなので割愛しますが、インドネシアとのビジネスマッチングを実施しました。
委員会メンバーとして、私が担当したことは下記となります。
・名古屋会議にて会頭と副会長のトークセッションのオンライン配信
・たかゆきがワヤにしたビジネスマッチング議案を作り直して上程
・議案上程に向けた海外進出事業の事例収集
(加藤直人設営のオンライン会議も面白かったです)
・ブロック大会メインフォーラムひろゆき氏の出演交渉
・計2回の公開委員会の配信企画・設営
・高津伸之副委員長代行のサポート
・逃げるたかゆきを呼び戻す電話や働きかけ×30回くらい
他にも細かな内容は多数あったと思いますが、もう忘れちゃったのでこんな感じです。
あとこんな動画も作ったりしました。
なお、2021年11月24日時点でもインドネシアとのビジネスマッチング事業は報告議案作成フェーズにあり、杉浦孝之副委員長は無事に復活し、報告議案を作成しております。(たかゆきがんばれー)
何を学んだか
グローバルイノベーション創出委員会の一番のテーマは「自国中心主義の脱却」にあります。
1つは、これからビジネスパートナーとしてグングン成長する東南アジアくらいなら、名古屋・大阪・東京あたりに取引先増やす感覚でYou商売しちゃいなよ。みたいな感じです。
もう1つの視点は、日本で働く外国人との共生や労働環境について考え、結局外国人に対しての扱いはずっとほぼ鎖国みたいな働き方や暮らし方をしちゃっている日本人の社会通念を変えていくことです。
この「自国中心主義脱却」という考え方は自分にとって、SDGsを知った時や地方創生をテーマに青年会議所活動に取り組んだ時と同じくらい学びがありました。
越境ECという商売の在り方も初めて知りましたし、海外での最大のコミュニケーションは「下ネタと愛嬌だ!」と堂々と語る宮城さんに感銘も受けました。(小難しい話されるより全然いい。)
また時系列は戻りますが、名古屋会議公開委員会のJCI会頭の話もめっちゃ良かったです。(音声がメッチャ悪いけど、いい話が聞けますので良かったらぜひどうぞ。)
この公開委員会で「JCI RISE」を知り、「そうそう。これが青年会議所の運動だよね。」って強く共感したことを今でも覚えています。
そして、9月には長浜小委員会によるメインフォーラムが開催されるのですが、「設営や講師陣が良くても、やはり手作り」というJCの良さでもあり、悪さが出ています。
すごい良い食材を集めた豪華なバーベキューなんだけど、肉を焼くのは素人。美味しいんだけど惜しい。設営をしている側は楽しいけども、参加者側はちょっと違和感。みたいなところに昨今の議案至上主義の限界を感じているところです。
人の心がどう動くか、どう感じるかを考える。役職ではなく適任者を人員配置するだけで結果が変わるんだろうなと、客観的に確認できた良い機会になりました。
何を気づいたか
自国中心主義という新たな価値観を得られた以外に気づいた点があります。
LOMには、理事長がいて専務理事がいます。LOM内の委員会にも委員長がいて副委員長、運営幹事がいます。出向の場合、副委員長以上を出すときには「幹事」がつきます。
ここを雑にすると1年ずっとダメです。周りの人たちにめっちゃ迷惑かけました。「それも学びだ。」ってポジティブに変換できる人ばかりだったので結果オーライになっていますが、「副委員長以上を出向させるときは幹事を含めた人選をLOMの理事以上が責任をもつこと」が非常に大切です。
これをちゃんとやらないと西尾青年会議所はどんどん信用を損失します。
他の副委員長たちは気軽に音信不通になったりしないから。
小幹事をやる予定の人が「オレ何も聞いていないし、やる気ないよ。」なんて言わないから。
任命責任という言葉をよく聞きますが、まさしく今回のケースにピッタリの言葉だったと思います。本人も悪いけど、任せた人も悪いです。
組織を機能させるのに、誰に何をお願いするかは非常に重要です。今後「役付き」の出向に関わることがありましたら、ぜひ出向するメンバーがチームとして機能するかどうかをきちんと確認して送り出すようにしてください。
おわりに
来年も出向させていただくことができれば、これで3年連続で愛知ブロックに出向することになります。元々、地域活性化を目的に青年会議所に所属している自分にとっては、県域での活動に精をだすことは当初予期していなかったことです。
しかし、考えてみると外(愛知県)で学んだことは中(西尾市)で役立てられることが多いです。置き換えると外(青年会議所)で学んだことは中(社業)に役立つことも多々あるはずです。
今日出向者報告会に来られた方も来られなかった方も本noteをご一読いただき、何かヒントになることがあれば幸いです。
40歳までの限られた時間の中で得られる知識と経験を生かして、これからも共に地域活性化に取り組み、明るい豊かな社会を創造しましょう。