2022年末忘年会。スタートアップスタジオって難しいね

昨日はスタートアップスタジオ協会の忘年会。
忘年会シーズンの始まりくらいの時期だけれど、今週土曜日から2週間東京を離れることもあり今年は会自体はあまり多くない気がする。


素敵なお店を貸し切っていただいて、普段から仲の良いメンバーたちと仕事の話もしょーもない話も飛び交ういい時間でした。

発表するまでに2年ほどの準備期間を経て今年の4月にやっと設立イベントをそれなりの形でやることができた。

国内のスタジオとコミュニケーションを取る量を増やし、少しずつ仲間を増やしていくのはまさにスタートアップといった感じの立ち上げ期だった。
特に経団連でも副会長を務め、スタートアップを量質ともに10倍にする「10x10x」の構想を中心になって取りまとめたDeNAの南場会長、「世界標準の経営理論」の著者で早稲田大学ビジネススクールで教鞭を取る入山教授という強力な2人に顧問として名を連ねていただけたインパクトはかなり大きかったのではないかと思う。

余談だけれど「世界標準の経営理論」、読んでないなぁとずっと気になってところ、先日本屋でたまたま見かけたのだがなんと800ページ。読むのにちょっと気合が必要そうだったので、この年末年始に取り組むことのひとつにしていこうかと思っている。がんばろ。


そんな形で船出は順調に見えるスタートアップスタジオ協会だが、内実は結構色々ある。

そもそもスタートアップスタジオを経営するって非常に難易度が高い。
定義がまだそれほど定まっているわけじゃないが、基本的にはリスクを取って事業立ち上げをしていく組織かつ主なリターンはキャピタルゲインというのがグローバル標準なので、成立させるのに少なく見積もっても数億規模の投資が必要というのが実情である。

まとまった投資ができる資本力のある後ろ盾を持つことができないとなかなかチャレンジもできないように見えるが、小さく事業を複数立ち上げ続ければ良いという話なので工夫のしようは実は結構ある。


この2年の間にも当初スタートアップスタジオ事業を営んでいた会社が撤退したり、既に淘汰が進んでいる側面もある。もちろん増えてはいるのだけれど。

他にも課題はたくさんあって、新規事業立ち上げのコンサルティングをtoBで行っているような会社もスタジオを名乗ったりしているので、「スタートアップスタジオ」の実態がなかなか浸透していかず説明コストが高い状態がスタジオを始めてからずっと続いていたりもする。

僕らが定義を決めたり資格みたいにしていくのもおかしな話なので、初期に始めたり協会を営んでいるような会社たちがしっかり量質ともにスタートアップを作り続けて結果を出していく以外に解決策はないのではないかと思ってはいるが、もどかしい部分ではあるなぁと。


個人的には協会関連の活動に若干のマンネリを感じていて。
一昨年、去年は「NoCode Summit」という大きなイベントを主催し、事業の最初期に重要なツールでもあるノーコードという概念を広め、ノーコードに関する一定のポジションを確立した。

今年は設立イベントやその反響で前半はそれなりにエキサイティングではあったのだが、NoCode Summitも若干マンネリになっていたのでそのまま続けることをやめたこともあり後半は小さなイベントを各地でやっていただけになってしまった。


土曜日から2週間東京を離れるが、帰ってきてからはもう8割がた店仕舞いの気分でいる。来年以降のこの組織のミッションもゆっくり考えていければと思う。

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