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この夏、ファーマーデビュー

今年、なぜか夏野菜の苗木を3種類買った。

プランターで育てようと思った。いつもわたしの場合、順序が逆で、苗木を買ってから、プランターを買ったり、用土を買ったり、肥料を買ったり、支柱を買ったり、殺虫殺菌剤やらを買ったりした。順序が逆でしょ。

苗木はミニトマト・アイコときゅうりとピーマンになる。

全く初めての野菜栽培、しかもベランダ菜園。全部通販で集めた。集めていくうちに「あぁ、これは要らない。」「間違って買っちゃった。」といった感じで、不要なものも増えていった。園芸用品も揃い、いよいよ定植(苗木の植え替え)をしたのが、5月GWも過ぎた頃だった。言い訳すれば、決して遅い訳ではない。

昔から、こう言うところがある。先走って買ってしまうのだ。しかも通販で。殆どの園芸用品は通販で購入した。ECサイトはすっかり生活に定着し、何でも買えるようになっている。苗木ですら、通販で買ったのだ。元と言えば、これが間違いの元だった。通販で購入した園芸用品は割高で、ミニトマト100個出来るとは言うけど、絶対単価高いだろうなと思うのが実際のところ。

今度はホームセンターまで足を運び、1つずつ買っていこうと思うくらい悔やんだ。でも苗木をそれぞれのプランターに活着(植物が根を張り定着すること)させると、その成長が楽しくて仕方がなくなった。花が咲いたとき、実になったとき、そして収穫。徐々に成長していくのを楽しむ感じ。それをiPhoneのカメラで撮って、植物系SNSにアップして、みんなの「いいね」を貰うのが、朝の日課になった。非常に健康的である。

元々と言えば、わたしはトマト系は余り好きではなかった。あの青臭い味が嫌いだった。それがなにを考えたか、ミニトマトを選んだ。それには産地直送のトマトを購入して、その美味しさに目覚めたからだ。仲買ー卸の手間が無いと樹上で完熟したトマトが送られてくるから、新鮮で青臭さもなく、むしろ甘いものを味わうことになる。そのお陰で、一昨年からトマト好きになったのだった。

実際育ててみると、かなり大変。四六時中、植物を見て育てる羽目になる。水をあげ、肥料を調整して、プランターをいちいち太陽を追いかけるように移動させて、雨が降ったら軒下に入れて雨に当たらぬように配慮した。仕事に行ってないからできることだったりする。

定植後2ヶ月目に突入。現在はきゅうりが褐斑病にかかってしまい、明日株ごと処分することになる。たくさんの実が付き始めたのだけど、他の植物に影響を与えるといけないので、ゴミと化してしまう。次にピーマンはこれまたたくさんの実を付けている後10日ぐらいしたらまずは4、5つピーマンを収穫出来るだろうと思う。そしてミニトマト・アイコは第九花房を摘心(成長点を摘む)した。第八花房までアイコが花芽をつけているので、80個くらいのアイコができることになる。9月台風が来る前に片付けるため、早めに摘心したのだ。

毎日、何度もベランダに出て、野菜たちを見る。「脇芽出てないかな。」「葉っぱ枯れていないかな。」「実は大きくなったかな。」「土は乾いていないかな。」etc.いろんなこと考えながら、野菜を育てている。

そんなこんなで「今日もわたしファーマーになる。」

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