【創作大賞感想】birdfilmさん『昭和少年らっぽやん』 透瑠さん『素数に対するクーデター』 Tatsuo Shimojimaさん『八葉の栞』
こんばんは。
創作大賞2024に応募された作品を30作以上読ませていただきました。皆様、たくさんの素晴らしい作品をありがとうございました。
お一人ずつ感想を書いていきたいと思っていましたが、それでは応募期間内にとても間に合いそうにありません。
せっかくの素晴らしい作品が、9万もの作品に埋もれてしまうのはあまりにもったいないとの想いから、拙い感想を綴ることにいたしました。
作者の皆様に改めて感謝申し上げます。
今回はタイトルの3人のクリエイター様の創作大賞応募作品について感想を書かせていただきます。まず、作品タイトルが素敵ですよね✨タイトルだけで並の実力ではないことがわかります。
birdfilmさん『昭和少年らっぽやん』
一話完結の短編小説です。一話毎に時代が進んでいくのですが、それぞれの時代を体験していなくても情景が目の前に広がります。少年達の友情と、その時代特有の人間観や自然との関わり、時には時代が抱えた課題を巧みな文章で表現してくださっています。美しいお写真にも心打たれました。是非たくさんの方々に読んでいただきたい名作だと思います。
何度かリンクを試みてみましたができませんでしたので、作品名で検索していただくか、birdfilmさんのアカウントでご覧ください。すみません。
透瑠さん『素数に対するクーデター』
子どもたちとも楽しめる短編小説です。算数や数学でお馴染みの記号達それぞれのキャラクター設定が見事です。一方的な決めつけで誤解したり排除したりする人間の浅はかさを見せつけられる物語でもあります。是非、この夏休みにオススメしたい作品です。
Tatsuo Shimojimaさんの『八葉の栞』は、簡単にジャンル分けなどできない魅力溢れる小説です。友情、仕事、夢、恋愛、ミステリー、ファンタジーなど様々な要素が入っています。それでいて、丁寧な状況描写のおかげで複雑さを感じずに読み進めることができます。謎が次々に起きますが、登場人物とともに読者も考えていく愉しみがあるストーリー展開となっています。理不尽なことに立ち向かう勇気も随所に見られ、登場人物の誰かに感情移入することで仲間と解決していく醍醐味もあります。登場人物の多さや時代が行き来する構成は、読み応えのある作品に飢えた方々も満足できる作品はないかと思いました。
以上、簡単ではありますが三作品の感想をお届けいたしました。
これからも皆様の創作を応援させてください✨