時計を動かしたのは?
小学4年生の頃モルモットを飼っていた。
名前はボビー。
冷蔵庫を開けてビニールの音が聞こえると大好物のキャベツが貰えると気づき、ウィーウィーとよく鳴いていたっけ。
茶色と白の2色で、部屋の狭い所から出てくると毛が乱れて、凄くかわいかった事を覚えている。
そんなボビーも10か月飼った後に突然亡くなってしまった。
初めて飼った動物で、亡くなった日の放課後は寂しくてブランコで一人泣いていた。
家に帰ったその日の夜、今までずっと止まっていたゼンマイの振り子時計が数時間動き出した。
ボビーじゃない?と母と姉。でも、まだ半信半疑だった。
そしておばあちゃんにもボビーが亡くなった事を電話で伝えた。
「仏壇に手を合わすよ」とおばあちゃん。
そのおばあちゃんが、ボビーが亡くなって始めて家に来ると、再び振り子時計が数時間動いた。
2回も動くと段々ボビーだろうと思い始める私達。
そして最後に時計が動いたのが亡くなった1年後の12月1日。
ボビーだと確信した。
一緒にいれた期間は短い間だったけれど、きっとボビーが会いに来てくれたと…。
最後までお読み頂きありがとうございました。