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収入減&子供が1歳でも働きながら大学院(修士課程)に進学②
皆様、記事にアクセスして頂きありがとうございます。北海道で理学療法士をしている平塚健太と申します。"仕事を辞めることはできない"、"収入が減ってしまっても大丈夫?"、"小さい子供がいる"などの理由で『大学院進学を悩んでいる方』の少しでも役に立てば…といった思いで記事を書きました。
前回は、【収入が減少した状態で学費が払えるのか?】といったことに関して私の実体験を記載させて頂きました。結論だけいうと『お金に関しては、なんとかなる!!』『お金が理由で大学院進学を迷っている人は進学してほしい!!』と感じています。具体的に収入が減った状況で、意識していた"お金の使い方"を知りたい方は以下の記事を読んで頂けると嬉しく思います。
今回は、大学院に行っていた際の【子供との関わり方】を経験から記載したいと思います。前回も記載しましたが、お金の事と子供との関わり方に関しては、進学前に家内と時間を掛けて話し合いをしました。その前に、まずは在学中の時間状況を記載します。
大学院在学中の流れ
前回に少し記載しましたが、私が在学していたのは夜間大学院(私立)です。時短勤務後にJRで1時間ほど掛けて大学院に通学しておりました。18時から21時頃まで講義。講義後に研究室で課題等を行い、再度JRで約1時間掛けて帰宅。自宅に着くのは翌日の0時を少し過ぎたくらいです。1時に就寝。5時半起床。6時半まで自己研鑽。8時頃出勤。勤務後、通学。主として修士課程1年次(以下、M1)は平日週4~5日はこのサイクルでした。
修士課程2年次(以下、M2)前期になると講義が平日週2日。講義のない日は通学せずに時短勤務後にそのまま帰宅していました。また、M2後期になると修士論文の執筆が本格化してきます。幸いなことにデータの収集に関しては前職場のデータベースを用いたレトロスペクティブ研究でしたので、新規でデータを集めることはありませんでした。そのため、研究データをまとめる作業や解析は通学せずに、ほとんど自宅や職場に残って実施していました。
M1は平日に子供に会える時間が朝のみ
大学院進学時、子供は1人で年齢は1歳。M1は上述したサイクルでしたので平日に子供と顔を合わせる時間は6時半~8時までの約1時間半のみ。当時の職場の配慮により土日休みのシフトを組ませて頂けました。従って、土日(休日)は基本的にずっと家族といれる時間でした。
M2になると子供との時間は増加
繰り返しになりますが私の場合、M2になると講義は殆どありませんでした。その為、就業後(15時45分)すぐに保育所に子供を迎えに行き帰宅して家族(家内も時短勤務のため3人)との時間を過ごすようにしていました。
M2後期になると講義がなくなり、研究データの解析や論文執筆に関するやり取りは専らメールでのやり取りでした。その為、時短勤務から通常勤務に戻すことも可能でしたが大学院を修了するまでは収入が減少しようが、時短勤務を継続しました。その理由は只1つ、【家族との時間確保】です。つまり、"お金<家族との時間"といった考えです。
在学中のスケジュールを予想し、事前に話し合う
重要なのは、進学前にしっかりと家内と話し合いを行うことだと感じています。その際に、話し合いの材料となるのが【大学院在学中のスケジュール】です。具体的にいうと①時間割、②学費などの諸経費、③研究計画書(想定される時間の予測)です。これらは事前に調査・作成可能なものでもあります。したがって、私はこれらを基に家内と話し合いを進めていきました。
以下に、これらの材料をどのように話し合いに使ったのか。また、子供の関わり方について一緒に考えた3つの約束をご紹介していきます。ちなみに【家族の時間を大切にしよう】これを前提として約束を決めました。
約束①:家族で楽しむことにはお金を惜しまない!!
前半の記事にも少し記載しましたが、大学院在学時には家族との時間にお金を使うようにしていました。これは家族でいる時には「何でもかんでも好きにお金使う」という事ではありません。2つの視点から説明します。
・代替不可能なものには許容範囲内でお金を使う
子供のイベントには何かとお金が掛かることが多いと思います。その際に折角、"大学院でお金が掛かっているから…"という理由で外出したにも関わらずイベント等に参加出来なければ、後悔や心から楽しかったと思えないのではないか?と考えました。
そういった理由から家族が楽しめるように、家族でいる際はお金を惜しまず使おうといったことを決めました。その際には、推定される学費などの諸経費から『許容できる範囲ないの金額』を事前にある程度設定しておくことも大切だと思います。
しかしながら、1つ注意していたことがあります。それは『代替不可能』なものにお金を使うということです。前回の記事の【本当に必要なものだけ買う】にも似ていますが、家族でお金を使う際にも「これは『代替不可能』か?」という意識を持つように心掛けました。
例えば、車内で食べるお菓子や飲み物は代替『可能』です。しかし、外出先で行われるショーなどのイベントは(簡単に)代替『不可能』といった具合です。
約束②:物理的に子供に関わることの出来ないときはパートナーに思い切って頼む!!
大学院に在学していると、子供と直接接することが物理的に不可能な時間帯が生じます(単純に仕事をしている時も同じだと思いますが…)。私の場合、前述したスケジュールをご覧頂ければわかりますがM1の平日は出勤までの1時間半程度しか、子供と一緒にいることが不可能な状態でした。
これは進学前に『時間割』から推測できることです。その為、進学前に家内に「1年間は平日の子供との関わりは殆どお願いするかもしれない」「1年間、平日は育児をお願いできないか?」といった事をハッキリ伝えました。約束というよりお願いに近いですね。
夫婦の関係性や個人の価値観によるかもしれませんが、中途半端に「少しは関われるから…」や「平日、子供に関われない"代わりに"〇〇するから」と"実現が不確定なこと"・"下手に代替策を出す"よりは、『物理的に不可能』ということを伝えた方が良いを感じています。
個人的には「少しは関われるから…」や「平日、子供に関われない"代わりに"〇〇するから」という時点で、【手伝う】というスタンスになってしまっている気がしています。そうではなく、【一緒に関わる】という意識が大切だと思います。自分の子供ですので。【手伝う】だとパートナーが主体で自分は補助といったニュアンスが含まれると思います。
・感謝の気持ちを言葉で伝える
平日に全て育児や家事をお願いしていることは勿論、異なる場面においてもパートナーに言葉で素直に『感謝の気持ちを伝える』ことを意識しています。また、このことは大学院在学中だけではなく現在も継続していることにはなります。
特に大学院在学時には物理的に育児に関わる機会が減少していたため、素直に『ありがとう』『助かっている』ということを言葉で伝えることを心掛けていました。思っていても言葉にしなければ伝わらないと思っています。勿論、一緒に関わることができるときは行動で示すのも大切だと考えます。
約束③:子供といる時は、全力で子供に意識を向ける!!
当たり前のことで拍子抜けするかもしれませんが、意外にこれを出来る人は少ない気がします(未だに私も出来ていない事があります…)。普段でも子供と遊んでいるときや家族で過ごしている時に、スマートフォンを操作したり、別のことを考えていたりして集中していない場面がある人も少なくないかもしれません。
上述した大学院在学時の睡眠時間だと、眠たくなる時もあります。また、課題や研究に加えて仕事が重なり思考や作業をしたくなる時もあると思います。しかしながら、子供といる時はこれらを全て原則シャットダウンしていました。
つまり、『子供といるとき(家族でいるときも含む)は、全力で子供に意識を向けて関わる』意外と意識しないと出来ていない、このことを改めて約束事として決めました。
・全力で意識を向けるためのタスク管理
子供と関わる時間(基本的に土日・祝日)に大学院の課題や研究・業務をしないことになるため、どこかで時間を捻出する必要があります。また、決められた時間内にどうすればタスクを終了できるかと考えます。
私の場合は、授業終了後と通学帰宅時のJRの中でタスクを終わらせるようにしていました。また、朝の時間にコツコツ作業をすることで時間を確保しました。※ちなみに現在は朝4時頃~6時までの間にコツコツ何かしらの作業をしています。この執筆も基本的にはこの時間で書いています。
加えて「とりあえず〇〇まで終わらせておけば、○日にはこのタスクは終われるな」「このタスクは6割くらいの出来で、こっちのタスクに全力を注ごう」など、タスクのスケジュールや優先度を決めながら作業する癖を身につけることを心掛けました。
・どうしても作業をする必要がある時は、『内容』と『時間』伝える!!
そういったことをしていても、どうしても子供といる休日に課題や作業をしなけれならない時があると思います。その時は、必ず『内容』と『時間』を伝えてから作業をすることにしています。
例えば「仕事のメールの返信をしたいから5分間だけ作業していい?」「課題の〇〇まで終わらせたいから30分間時間をくれないか?」などです。内容と時間を意識することで作業効率が向上しますし、家族の理解も得られることが多い気がしています。
収入減&子供がいても大学院にいくことで寧ろ好転した!!(まとめ)
前編では【お金】、後編では【子供・家族との関わり方】について記載させて頂きました。大学院が修了した今、家内と話している中で話題として頻繁にあがってくることが1つあります。
それは『少し大変ではあったけど、大学院に行ってお金や子供との関わりを見直すことができて、結果的に良かったよね』こんな内容のことを話すことがあります。
今回記載した内容はあくまで個人的な経験を記載したに過ぎません。勿論、個人の価値観は異なりますので実践すれば好転するとは限りません。
しかしながら、この記事の内容がヒントとなり大学院進学への後押しとなれば非常に嬉しく思います。また、陰ながら応援させて頂けると幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。