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フリーランスの“リアル二刀流”という生き方

「リアル二刀流」と言えば、大谷翔平選手の代名詞ですが、フリーランスも二刀流、三刀流というのが正解ではないか、という気がします。刀はいくら持っていてもいい。

私は書き手の一方、編集者もやっています。さらには、昨年10月にモノづくりの会社を立ち上げました。ここでは、大工・経営者という顔もあります。二刀流どころか、何刀流なのか、自分でも分かりませんw。

20年春頃からのコロナ禍では、多くの業種の方が大きな影響を受けました。私がいつも取材させていただくエンタメ界、飲食業、旅行業などなど……。真面目に仕事に取り組まれた方々が思うような経済活動ができなくなったことは気の毒でなりませんし、私自身も影響を受けました。会社員ならば、会社が守ってくれるという部分もあったでしょうが、フリーランスは全部自分で解決しなければいけません。

かつて「選択と集中」がもてはやされた時代もありましたが、「専業」や「集中」がいかに危険であるかを身にしみて体感した人も多いかと思います。

コロナ禍とは関係ありませんが、私にも同じような経験があります。ある大口の取引先があったので、その収入を期待して、九段下に事務所を構えたのです。しかし、いつまでも、そんな素晴らしい取引が続くとは限りません。実際、その仕事はなくなり、九段下の事務所は閉じることにしました。

一方、編集者として、執筆者の方に連載の打ち切りを告げなければいけない時もありました。その方は「この連載はライフワーク」と言ってくださり、時には原稿料を上回る経費をかけて取材してくださるという熱量だったので、なかなかつらい告知でした。

このことは一つの大きな教訓をくれました。

すべてのものに終わりがある、ということ。

これは万物の摂理です。唯一できるのは、自分の武器をいくつも持っておくということ。株式投資のメソッドにも「分散投資」というものがありますね。同じようなことを仕事に応用すればいいのだ、と。

私は映画を中心に活動していますが、お笑いの方、声優さん、テレビタレントさん、ミュージシャンの方、会社社長もインタビューしています。最近では埼玉新聞さんの「2022新春インタビュー 埼玉この人に聞くトップが語る今年の展望」も書かせていただきました。


映画はライフワークだと思っていますので、その軸はぶれたくないのですが、他ジャンルを手掛けることは、映画分野のインタビューにもフィードバックできます。

これからはコロナ禍に限らず、DXによって、さまざまな業種が否が応でも、変化が求められる、不確実な時代です。

仕事の間口を広げておく、武器をたくさん持つことは、フリーランスに限らず、会社員のみなさんにも、必要なスキルかもしれません。


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平辻哲也(ジャーナリスト/編集者)
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