平田智彦

hyphenate(ハイフネイト)株式会社 代表。専門はサービスデザイン、プロダクト・UIデザイン。『ザ・ファースト・ペンギンス-新しい価値を生む方法論』(講談社)共著。

平田智彦

hyphenate(ハイフネイト)株式会社 代表。専門はサービスデザイン、プロダクト・UIデザイン。『ザ・ファースト・ペンギンス-新しい価値を生む方法論』(講談社)共著。

最近の記事

新しい章の始まり#1 「新種の大人」研究

すでに僕らの会社hyphenateのwebサイトやSNSでご存知の人もいると思うが、2024年9月、僕は会社の代表を退くという大きな決断をした。 ずいぶん前から、いつも並走してくれていたメンバーには言っていたが、ようやくだ(笑)。 正直なところ「もっとがんばらなければ」という気持ちもゼロではなかったが。 代表を退くにあたっての理由やきっかけは、当社のWEBサイトの記事を見ていただくとして。 ハイフネイト株式会社が「最初」の社長交代へ。 平田智彦に代わり、代表取締役に浅沼吾郎

    • 高校生とデザイン思考#4 驚く成果

      前記事で富山商業高校(以下富商)の安田先生との対談を投稿したが、そこにはまだ続きがある。 デザイン思考の授業の依頼が入って3年目。 富山商業高校は2024年度志願者数は富山県内県立高校でトップの2.7倍になった。これは本当に嬉しい知らせだった! この成果は富山商業高校のあらゆる取り組みの結果であることは言うまでもないが、僕たちもここに関われたことは幸せに思う。 富商の授業依頼を持ちかけてくれた元経産省の岸本さんや、僕が提案する授業やファッションショー開催を柔軟に受け入れて

      • 高校生とデザイン思考#3 先生の思い

        富山商業高校(通称:富商)で制服をテーマにデザイン思考の授業を始めて、実際に新しい制服のプロトタイプをお披露目するファッションショーをしたところまで#1と#2で紹介しました。 今回は富商でデザイン思考の授業を担ってきた二人の対談をお送りします。 登場人物富山県立富山商業高等学校 安田 隆教諭 副校長としてデザイン思考を授業に取り入れる。2023年3月に退職し、引き続き富山商業高校の教諭として、課題を発見し、新たな価値を生み出し、社会を変革していけるチェンジメーカー育成の教育

        • 上下左右どこからでも着られる服

          後藤禎祐さんは僕の尊敬するデザイナーの一人。彼はソニー時代にVAIOやPlayStationのロゴを手掛けた人物だ。 今回上下左右どこからでも着られる服を作ってみたわけだが、きっかけは後藤さんが手掛けたあるロゴだった。 以前、弊社社員を連れて後藤さんのオフィスにお邪魔したときの話。 後藤さんに最近の仕事の話を聞く中で、ギリア株式会社のロゴデザインの話になった。 社名の左についているロゴマークは、「MEME(ミーム)」という同社に関係の深い言葉を、上下左右どの方向から見ても

          高校生とデザイン思考#2 制服ファッションショー

          hyphenate広報サポートをしている房本(ふさもと)です。 このnoteでは平田さんの執筆のお手伝いをしています。 以前平田さん自身が書いた通り、hyphenateは富山商業高校でデザイン思考をテーマとした授業を行っています。授業のきっかけや意図はぜひ平田さんの記事をご覧ください。 この記事では、先の記事の最後に書いた富山商業高校(通称:富商)でのファッションショーの様子を紹介します。 デザイン思考の授業で、生徒たちが考えた「新しい制服」のプロトタイプのお披露目の場

          高校生とデザイン思考#2 制服ファッションショー

          高校生とデザイン思考#1 

          サービスデザインを主軸に活動している僕は、大学や大学院から「デザイン思考」関連の授業依頼をいただくことがある。デザイン思考を通じて、誰もが持つ創造力を最大限に引き出したい、そして、その創造力をもってビジネスあるいは社会に新しい価値を生み出してほしい、そんな思いで授業をしている。(もちろん、僕自身生徒たちからたくさんの気づきをもらっている。) 僕は日頃から、この思考体験の若年化の必要性があると考えていて、それを経産省の友人と議論していたところ、富山の商業高校から「デザイン思考」

          高校生とデザイン思考#1 

          入院思考#2 病院廊下にデザインがあれば

          術後2日目からリハビリが始まった。内臓の動きを活発にする為らしい。 病室前の廊下を行ったり来たり……しかも左手首には点滴、お腹からはドレインチューブが露出しかつ、股間からお小水バッグにつながったチューブをぶら下げた点滴ポールを杖代わりにしている……。はたから見れば、ランウェイを彷徨うゾンビ🧟のようだったに違いない。それでも復帰を目指し、朝に夕に意外にもリハビリを真面目に繰り返した。廊下の往路約25メートル、往復で約50メートル….…体につながったチューブが全て外された8日目頃

          入院思考#2 病院廊下にデザインがあれば

          入院思考#1 トイレの流し忘れにご注意を。

          生まれて初めて手術を受けた。本編は術前・術後あわせて10日間の入院生活におけるデザイナー視点の備忘録。 どのトイレの個室にも『このトイレは自動洗浄ではありません。流し忘れにご注意ください』という貼り紙がある。自己の体験を少し自嘲しつつ……この貼り紙から、多くの患者の自宅トイレが、退出時に自動でフラッシュする機能を備えていることが想定できる。洗浄トイレ、手を近づけるだけでON/OFF可能なキッチン水栓、自動クリーニング機能付きエアコン、非接触で開閉するドアロック等、日常生活を

          入院思考#1 トイレの流し忘れにご注意を。

          ”シニア”とは誰か

          今年、僕は65歳になった。 シニアと呼ばれる年齢に差し掛かった頃から、「シニア」とはいったい誰なんだろうと考えることが多くなった。 テレビや街なかで「シニア向け」とか「シニア割」という言葉を見聞きするたび、「シニアって誰のことなんだろう。自分も入るんだろうか」などとぼんやり考えてしまう。 以前あるプロジェクトで、ターゲットとなり得る「シニア」数人にインタビューする機会があった。 【例】Aさん(プロジェクト関係者の知人・夫婦二人暮らし・独立した子供2人と孫2人・ペット飼育

          ”シニア”とは誰か

          はじめまして。hyphenate[ハイフネイト]です。

          hyphenateの岡村です。初めてのnoteです。まずは簡単に自己紹介をします。 大学卒業後、人材業界の広告営業として幅広い業界・事業規模のクライアントを担当し、事業課題・組織課題と向き合いながら採用支援をしていました。この仕事を通じてhyphenateに出会い、縁あって一緒に働くことになりました。入社後はSales Developmentとしてプロジェクト全体の状況把握、クライアント窓口、広報担当としての情報発信などさまざまな業務に携わっています。 hyphenateっ

          はじめまして。hyphenate[ハイフネイト]です。