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刺し子の手習い④…飽きずに続けるための工夫【ゆるりhandmadeな暮らし#34】
ちくちく刺し子を始めて、一年経つでしょうか?夏の間は休眠状態だったし休み休みなのだけれど、今回はわたしなりの飽きずに続けるコツを紹介してみたいと思い立ちました、よかったら聞いてください。
〔工夫その①〕飽きっぽいタチなので、いくつかの作品を並行して作ります。
こっちがイヤになっちゃったらこっち、それもイヤなら新しいの手をつけてみたり。そうして少しずつ進んでいくと、いつかは完成するのです。
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初の一目刺し、赤一色の十字花刺しの細かい模様にワクワクしましたが、ちょっとコン詰めすぎたので、可愛い水色のコンペイトウへチェンジ。こういう今風の色合いも悪くないなあと、ペース緩めながら刺します。
これは手仕事に限らず。例えばギターなら、弾けないくせに先生に課題曲を多めに設定してもらってます。一曲だけ集中してやるのが苦しいので、三曲ぐらいをうだうだと練習。そうするとこの曲弾くのはしんどいがこっちならやっとくか、とか、あれ!?こっちの方が楽しくなってきたって具合でなんとか前進できるんですよ。読書もしかりで、いつも3冊ぐらい同時に読み進めていってます。
〔工夫その②〕途中でちらっと頂点からの景色を見る。
ずーっと基礎のレンガを積み上げてばかりだとウキウキが足らなくて情熱の火が消えてしまうので、こうやってたまに完成形を見て喜ぶのです!
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ほんとは片側の斜めを差し終えてから対角線状に刺していくのがセオリーのようですが、とにかく一部分でも完成形が見たい!そうするとああー素敵!頑張ろう!って突き進めるのですよ。ですが、娘に言わせると、ソレやると完成時の喜びが減る(T . T)…それも一理あり、人それぞれですね。わたしは石段をただひたすら登るより途中の展望台に寄りたい。小さな喜びで自分を温めて頂上まで登るエネルギーを得たいタイプです。
〔工夫その③〕出来上がったらプレゼントする相手を決める。
完成前から誰それさんへの贈り物にすると決めてしまうと、刺してる時から相手の顔が思い浮かべられるので、なんとなく自分だけの喜びでないような感覚を得られます。初期の頃、ぶきっちょ感溢れる作品でしたが野菜の苗や果物を頂く方のお礼にしたいと決めたら針目が揃ってきました。そしてこの赤い十字花刺しは遠方で暮らすお姑ちゃんに贈りたいのですが、そう決めたことによって締切日まで設定されてしまいました(⌒-⌒; )年明けまでに仕上げなければ!!
〔工夫その④〕材料や道具を自分に買ってあげて葉っぱをかける。
やる気下降時の奥の手です。ただし半分プレッシャーにもなるので、負担にならず、見た目で気分上がったり工程が楽になるグッズなんかがいいですね。
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どちらかというと伝統模様を中心に刺したいわたしには縁が薄そうな柔らかなカラー糸。でも、でも、こういう色合いを眺めてるだけで楽しくなってきます。
何十年もひとつのものを作り続けてる職人さんに笑われそうですが、簡単にドロップアウトできちゃう趣味だからこそ、ちょっと工夫しながら飽きずに続けていきたいなと思います。
お付き合いありがとう