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【精神分析入門】フロイトの本で面白い部分

ノブです。心理学の本を100以上読んでいます。
心理学を学ぶとフロイトという名前がでてきます。
フロイトは人間の無意識を研究していた人です。

フロイトが書いた本で「精神分析入門」という本がありますが、簡単に説明できることでも、驚くほど分かりにくく書かれています。(知能が一定のレベルまでいかないと理解できないようにフィルターにかけているのではないか?と私は思います。)

その中で私が面白いと感じた部分を超要約してなぜおもしろいかを紹介します。

無意識を見つけよう

その前に、簡単に意識と無意識について存在することを理解していただきたいので次の質問の答えを論理的に、理性的に、意識的にちょっとだけ考えてみてください。

・今この記事をここまで読むまでに2、3回程度瞬きをしましたが、それを意識的な考えで行ったでしょうか。(自分の瞬きは何回しているかそもそも知りませんよね。おそらくあなたは1分で10〜30回です。)

・目を瞑るにしても、目を閉じるスピードは変えることができます。それは自分の意識でそのスピードでしようと考えたのでしょうか。(あなたは科学的に0.1〜0.15秒のスピードで瞬きをしています)

どうでしたか?

あなたは意識で体を動かしているのでしょうか?
無意識で動かしているのでしょうか?
無意識を意識で認知すると不思議ですよね。

次は私が一番好きな無意識を認知する実験です。

・想像してください。高速道路で二車線道路があり、あなたは左車線を車で走っています。右車線で走行したいです。ハンドルを操作してみてください。

これを画面で見ていると思いますが、一度だけスマホを置いて、実際に手を前にだしてやってみてください。

答え合わせです。やりました?やらないとつまらないですが、それでもありです。

ハンドルを右に曲げて真っ直ぐに戻したと思います。
実はそれではガードレールにぶつかります。
正しくは、ハンドルを右に曲げて、同じようくらいにハンドルを左に曲げなければ右車線に移動して真っ直ぐに走ることができません。

あなたの頭の中に存在する意識と無意識のアルゴニズムの違いをなんとなくわかっていただけたでしょうか。

つまり、こう解釈できます。
高速道路の走り方や、瞬きの仕方は、
無意識は知っているけど、あなたの意識は知らないのです。

そして無意識は意識で注目すると知れるのです。
(※無意識は嘘や隠し事をするので、このような瞑想の類は、表面上だけを知れます。今回は無意識の本質は長すぎるので解説しませんが知りたい方は進化心理学で調べると面白いです)

①意識で名前を忘れているけど、無意識は名前を知っている。

この本の中でこの無意識の概念を昔から哲学でわかっていた人がいます。
それがフロイトです。
すごいですよね。

難しく書かれているので簡単に説明します。

部長「あれ、あの人の名前なんだだっけ、ほら、あのー・・・たかはしだったか、おおこしだったか、・・・・」

部下「大橋さんですか?」

部長「そうそう!大橋さん!大橋さんがこの前にさぁ」

このような場面、ありますよね。

人の名前や、何かの名詞を忘れてしまうことがあります。
それは無意識では知っているけど、意識には分からないとフロイトは言います。

この例でいえば、オオハシ、という答えに近いような答えを部長は言います、タカハシオオ

このように意識では知らないけど、無意識が知っている状態があるからこそ、答えに近いような連想をするのです。説


本当か?と思いました。


なので実際に私も物忘れした時にそれに近いことを思いついて、メモをしました。
そして、何度かするうちに、時間がたったりして正解が勝手に出てきます。
そうした後に、メモを見て正解を見てみると確かに答えに近いような共通点があります。

文字数であったり、
ニュアンスであったり、
言葉のイントネーションであったり、
私は人の名前を覚えやすいようにテクニックとして映像化するので、大橋なら大きい箸をもったおじさんであったり。(人間は3D空間の記憶がかなり得意なことを逆手にとった記憶方法。記憶の宮殿)


精神分析の父のフロイトはやっぱすごいですよね。


やはり、私と思う私の中には1人ではなく、大勢のプログラムの私がいて、それらを自分と錯覚させられているプログラムが私に思えます。

ここには意識ではあると感じる壁があるりますが、無意識では無いと感じさせるプログラムがあると思います。

あなたと隣にいる人間は、自分と他人である。

という認識の境界線があると思うようにプログラムがされている自分に不思議に感じませんか?

他人であれば、自分と認識したものとは違うように扱いますよね。


それと同じように、あなたの体にくっついてある物体や、思考や、行動は全て自分と思うようにプログラムされている私の説です。

そういった哲学を考えていたので面白いと思いました。

②夢とは無意識の欲望を、フィルターを通した時にみえたもの説

これも超要約します。

夢は無意識が欲望をさらけ出した姿。ではなく、

こうあるべきだ。
これはいけない。
これはだめだからこう解釈しよう。

というもう一つの無意識のフィルターを通して、私たちの意識に届けられたという説です。


つまりこうです。


【夢とは何か?】

無意識の欲望(本来の欲望の姿)
↓ 
無意識のいい感じフィルター(ここでいい感じに意識用に加工します。)

意識で見える世界。(私たちがやっと夢で見える場所です。無意識がやっていることは見えないし、無意識の存在すら知らないし、知らないことは知らないことすら認知できません。フィルターを通したここが我々の全てです。)


といった感じです。

つまり、私たちが見る夢とは、欲望の姿を無意識のフィルターに変えられた姿を見ているということです。

例えば、と言いたいところですが、フロイトは性に対しての哲学が多いですが、人間は性に関しては隠すように知能がプログラムされているので、ネガティブなものとしてあなたの意識で考えられてしまうので、今回の記事では省略します。


無意識はあなたの意識では絶対に見えない場所なので、夢は意識的に意味不明なのですが、それには無意識が隠れているので様々な方法で解釈することはできます。


という説です。続きがありますが、
まずこの概念として無意識の欲望と、無意識フィルター自体が面白いですよね。

これについては私の考えでこれに似た考え方で補足することができる気がします。
たしか、知ってるつもり無知の科学、という本で解説されていた内容で私は納得した自分についての内容です。

私たちはアイデンティティを2つもっている。説

アイデンティティとは、「同一性」、すなわち「《他ならぬそれそのもの》であって他のものではない」という状態や性質のこと、あるいは、そのような同一性の確立の拠り所となる要素のことである。 心理学や社会学の分野では、一貫した自己・自我の意識を「自己同一性」(self-identity)あるいは単にアイデンティティと呼ぶ。

アイデンティティは簡単に、自分という解釈でいいと思います。2つあります。

1つは、個人のアイデンティティです。つまり、自分の個性です。
私であったら、「心理学が好き」などです。

2つ目は、集団のアイデンティティです。つまり、みんなの個性です。
私であったら、「みんなが言うことが正しい」です。

私がさっき、自分というのは自分の中にいる大勢のプログラムを自分と思うようにプログラムされているという哲学を言いましたが。

その大勢のプログラムの中に、
「みんなが言うことは正しい。」というプログラムが組み込まれてあって、
そして「それは自分の思想、考え、は体の中にある」だからこれは自分だ。
と思うようにプログラムされているのではないかと考えています。
(アッシュの同調実験を参考、みんなが良いと言っているように見せるマーケティングテクニック、詐欺の手法でよく使われています。)

わかりやすく言うと、「みんながこれは正しいというから、正しいと思うプログラムです」

私はこれは日本人に強く働いている集団のプログラムと考えています。

人間は歴史をみるとどうやら宗教によって、神(頭良い人の嘘)を本気で存在すると信じて大勢の人間を操作することができました。(今でも法人(ここに人間がいることにしよう!この人間が会社を作っているんだ!という嘘のルール)としてメリットのある使われ方をしています。

なかなか便利です。

1945年の第二次世界大戦で日本が負ける時までは天皇は神様であり人間でした。
神様の言うことは絶対です。

戦争で負けてしまったので、天皇と神様は一緒というルールだったのに、天皇は人間で神様ではありません。というルールになりました。

神様の言うことは絶対ですが、人間の言うことは聞かなくてもいいですよね?

現実的にはこのルールには意味はありませんが、人間は嘘を信じて集団で強くなる生き物なので、集団的な強さが失われてしまうことを意味していました。


このように集団的アイデンティティを作るための有効な道具は「神様」という虚構(嘘)でした。

神様は人間の個体に対して「体を適当に扱っても良い。」ということができる便利なツールでもあります。

神風特攻隊は、見事に洗脳された人間の精密誘導ミサイルとして敵を倒していました。

善悪で考えたいところですが、現実的には残酷ですよね。

このようにして、人間のアイデンティティは2つあります。
個人と集団です。

既に戦争は核兵器によって淘汰されて、現実的には神様がいっぱいいるという宗教の時代のようです。

やはり日本人は個人のアイデンティティよりも集団のアイデンティティを優先する知能に思えます。

それで、フロイトの説と強引に結びつけると

個人のアイデンティティ=無意識の欲望
集団のアイデンティティ=無意識のフィルタ

というアイデアが私の脳の中で急にピタッとくっついたので面白いと思いました。

日本人は集団のアイデンティティが強く働くので、個人を殺し、集団を生かす。
そんな集団といったところです。


それが日本人という集団の強さである。
という落とし所で終わりにさせていただきたくお願いします。

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