農家の身体論 衝撃を逃す動き
こんばんは、写真はレモンの苗木6年目です。無肥料無農薬です。
レモンやみかんなどが植っている園は家から遠いので、きょうは久しぶりに観にいきました。
まぁ、レモンもみかんもまだ苗木なのでね、あまり収穫というほどのこともないので、ぼちぼちやっています。
きょうのお題は、『農家の身体論』です。
ぼくは、農家になる前に何種類かの仕事をしていて、その中で出会った人で自分の根本をつくってもらったなという人がいるのですが、
その人に行動が変わると視点が変わるということをまさに行動することによって叩き込まれたことがあります。
そのときに、身体の動きってすごい認識に影響を与えるのだなぁとわかりました。
その体験があってから、古武術や合気道といったものに興味をもつようになり
自分の身体の動きをよく観察し吟味することが日常になっていきました。
というのが今回の話の前段としてありここからが主題です。
いま、梅の木の剪定をしているのですが、何本も剪定をしていると手が腱鞘炎になってきて痛くなってくるのですね。
で、どうにかしたいと思って日々身体を見つめながらあれやこれやとケアしていました。
そんなときに読んだ本がありまして、
『脱•筋トレ思考』平尾剛著
この本の中で、紹介されているフリークライマーの安間佐知さんという方がいましてこの方が興味深いことを言われているのでちょっとここに記しておきますね。
『一番酷使するのはやっぱり肘から指先までの筋肉なんです。でも、そこばかり使っていると、すぐに疲労がたまって登れなくなる。だからなるべく腕以外の部分に力を逃してやることがたいせつで、それこそがうまく登るコツなんですね。』
はい、ということです。身体操作のスペシャリストの言葉はすーと入ってきますね。
この部分を読んだときに、あっ、剪定と同じじゃん!と思えたわけです。
手ばっかり使って剪定ばさみを使うのと、手は使っているのだけど、そこの衝撃を手以外の部分へ逃してやる意識で剪定するのでは結果が違うことになるのではないか?
そう思えたのです。
ここ数日のことですが、そういう感じで剪定していると、指の違和感は少し収まり、肩甲骨の内側に違和感があることに気付きました。
肩をまわすとゴリゴリする。
この現象を自分としては、指先だけではなく体幹も使って剪定出来ている証拠なのではないか?
と思っています。
指先を使っているのだけども、指先だけを限定的に使うのではなく、肩甲骨や体幹までも連動して使えるようになれれば腱鞘炎になることもなくなるのかもしれません。
日々観察中です。
それではまた!
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