CyberOwl初のママ社員「復帰後も同じポジションに戻ってこられたのは、みんなの理解があったから」
今回は産休・育休を経て職場復帰した、デザイナーの倉益明祐実に、仕事と子育ての両立について話を聞きました。
若い社員が多い株式会社CyberOwl(以下、サイバーアウル)にとって倉益は初のママ社員。「後に続く社員のために、子育てと仕事を両立できる環境創りの整備にも努めたい」と話してくれました。
産休・育休取得「“待ってるからね”の言葉が心強かった」
――まずは、これまでの経歴を教えてください。
新卒でウェブデザインの仕事を4年間務めた後に、青年海外協力隊で2年間ブータンへ。それから中途採用でサイバーエージェントに入社し、サイバーアウルに配属されました。
実は、転職活動当初はサイバーエージェントが第1志望ではなかったんです。でも、社長の田中(代表取締役社長・田中啓太)が面接で私に話してくれた「ウェブ事業を通して社会をよりよくしていきたい」という志に心を動かされて、面接が終わってすぐに転職エージェントの方に「この会社を第1志望にしたい」と電話したことを覚えています。
――入社当初はどのような業務に取り組んでいましたか?
株式会社CyebrSS(現:株式会社CyberOwl)でLP(Landing Page)改善や、複数の比較サイトの立ち上げにおいてウェブデザインを担当していました。当時の社員は30人程度の小規模でとてもアットホームな環境でしたね。
――その2年後、1度目の産休と育休に入られていますね。
有給も使いながら、出産の約1か月半前から産休をとりました。出産はもちろん、初めての長期休暇でもあったので不安でしたが、みんなからの「待ってるからね」という言葉が心強く、その時からこの会社に復帰しようと意思を固めました。
ただ、1年間で復帰する予定が保育園に落ちてしまったため2年間に延長することになってしまったんです。もちろんその間は子どもの成長を側で見守ることができる貴重な時間でしたが、仕事に復帰したいという思いがあったので2年後に仕事に戻れた時は嬉しかったですね。
時短勤務やリモートワークを活用しながら勤務
――復帰後はいかがでしたか?
復帰の日が近づくにつれてすごくワクワクしていたのですが、いざ復帰してみると2年の間で会社は大きく変わっていました。社名と体制が変わり、一緒に働くメンバーも使うツールも以前とまったく違っていたのでその環境に慣れるのが大変でした。
でも2年のブランクが空いていて、ましてやその間に会社そのものに大きな変化が訪れていれば、大変なのは当然ですよね。それを理解できるまでは「本当に復帰してよかったのかな」なんて思ったことも正直ありましたね。
そんななか、新型コロナウイルスでリモート中心の業務になり、それが自分のペースを取り戻すきっかけになりました。
――子育てをしながら働くことに対する会社の理解は感じましたか?
時短勤務、リモートワークを活用し、また子どもの急な体調不良による早退や休みにも柔軟に対応してくれるので、提供できるものはすべて提供してくれていると感じています。
何より、その後もう1度産休&育休をとったのですが、2回とも「戻ってきてほしい」と送りだしてもらえたことに感謝しています。しかも以前と同じポジションで戻ってこられたというのは、やっぱり皆さんの理解があってこそだと思います。
――復帰後の業務内容についてはどうでしょうか?
基本的にサイバーアウルは自ら手をあげれば仕事を任せてもらえる会社です。そのため、復帰後の業務内容についても自分次第かと思います。現在私が担当している、新しく立ち上げるメディアのウェブデザイン業務も、自ら立候補しました。
自分から挑戦したいという業務に対して「ママだから」という理不尽な扱いを受けたことはないですし、人事とのヒアリングも定期的に設定してもらえるので、柔軟に働けていると感じています。
アウル初のママ社員としてみんなのロールモデルに
――今の倉益さんの1日のスケジュールや時短家事のポイントがあれば教えてください!
<倉益さんの1日のスケジュール>
買い物は基本的に生協で済ませ、またミールキットも活用。少し割高ではありますが、スーパーに行ったり献立を考える時間を節約できます! また、私が家事をするのは22時までと決めているので、残った家事は夫にお任せしています。
――今後のキャリアについて考えていることはありますか?
先ほども話しましたが、今は新規メディアのウェブデザインを担当しています。復帰後ずっとやりたかった仕事なのでとても充実していますし、今後は数字の面でも会社に貢献していきたいです。
また、私がサイバーアウル初のママ社員なので、今の私の働き方が今後子どもをもつ社員の前例となるのかなと感じています。なので、これからの社員が安心して産休育休を取得でき、復帰後もサイバーアウルで働けてよかったと思えるよう、理解し合える環境づくりも会社と話し合いながら創っていきたいですね。