
自ずに湧いた「大切なこと」と、アテにならない「ニーズ」。「誰かの役に立つ」って何?
高校3年生、17歳の僕が、
「音楽をやりたい。
音楽『系』じゃないんだ。
「音楽」がやりたい。
僕の言う「音楽」とは、
描きたい詩を
カタチにしたいってことなんだ。
だから、何か誰かに憧れているわけじゃなくて、
どういう社会的ポジションとかを
獲得したい、とかってわけじゃなくて・・・」
という、世の選択肢に
当てはまらないビジョンを
漠然と持っていたから、
とにかくやって、
体現するしかなかった。
でも、
本当に今思えば、
ろくに楽器も弾けず、
音も鳴らせず、
リズムにもノレない。
音痴だし、
声の出し方もわかってないし、
「体現」出来るほどの肉体は
まったく持ち合わせてなかった。
でも、
「見えない」「分からない」って
素晴らしい!
勇気を出して、
高3の冬、
千葉駅や津田沼駅の路上で
ギター弾いて歌い始めたのでした。
ヘタクソなことは
わかってなかった。
いや・・・
わかっていた。
現実が何も動かない。
それが証拠だった。
↑こちらからの続きです。
*************
高校生を終えて、
生まれて初めて、
何の肩書きもない「自分」になった。
表現・体現出来るような
『音楽』も出来ず、
音楽「系」を学ぶような
「学生」としての
拠り所も選ばなかった。
高校を中退して、
「俺は二十歳までにプロになれなかったら
音楽をやめる!」
と大口を叩く、
僕より後に音楽を始めた
ドラマーの同級生が、
ものすごく上手になっていて、
僕が「表現したい」バンドに
付き合ってくれていた。
彼は、後々お化粧バンドで
プロデビューし、
辛い現実を経験し、
音楽をやめ、
父の会社を継ぎ、
社長となり、頑張る。
今はどうしてるか知らない。
バイタリティのあるやつだったな。
そんな、
「言う言うやるやる」の友達に
圧倒されながら、
僕はどんどん鬱になっていった。
*************
学びたいものは
常に自分の内側に在った。
僕の人生の時間を売り、
対価を得て生き延びる
「労働」はしたくなかった。
実家にいて、
食うにも困らない現実もあった。
*************
こんな現実のまま、
40代になってしまった。
いや、いろいろありましたよ。
このバンドの練習後にも、
「明日、自動車免許の修了検定だから
下ろしたお金もある。
スタジオ帰りだからギターも持ってる。
原付に乗ってる。
今のままじゃダメだ。
家出をしよう。
原付のスロットルを握れば進む。
帰れないところまで行ったら
帰らないだろう」
と、自称家出を数日、
千葉から横浜にたどり着き、
路上でギター弾いて
友達が出来て、
後、あらためて家を出て
初めての一人暮らしは横浜駅の近く。
こんな鬱から倒れ込んだ行動から、
すでにいろいろ
人生は動いていた。
自分は行動力のない人間だ・・
と、追い込みながら、
いろいろあったような、
何にもなかったような・・・。
今は大分の古民家で
妻と子ふたり。
両親は年老いて、
近所の老人ホームへ
連れて来ました。
金銭的な自立は・・・
出来ていません。
あの頃描きたかった「音楽」を
描けるように成れたけど。
社会のどこかのニーズにリーチして
承認と金銭を得られるような
方法は獲得していません。
*************
noteでも、
散々「お金」を嫌い、
「お金」に意識を向け、
いろいろ確かめているところです。
世を。身を。ね。
*************
18の時から
ずっと変わっていない。
せっかく人生生きるんだから、
「大切」と想えることを
して生きたい。
お金になる、ならないが
人生の主軸ではない。
お金になる方法に合わせたり、
アテにならない他人の「ニーズ」に合わせたり・・・
そんなんに人生
振り回されてどうする?
「体現」する術を身につけた今の僕は、
ウクレレも教えられるし、
いろんな音楽を通してのメソッドも
伝えられる。
誰かの「やりたい」の
お手伝いが必要だったら
いくらでも手を貸しましょう。
そして、
次々と、
僕に「音楽」の要らない、
もっと必要な人手を
求められる機会も増えて来て、
今は必死に僕の「初期衝動」の『音楽』に
しがみついている感じです。
介護、相続、子育て、過疎化、高齢化、少子化・・・。
『音楽』なんて
している場合じゃない。
もっと
世の中に必要なことをしなければ・・・。
*************
僕が
「描きたい」と想って、
年月を費やし、
描けるようになった作品は、
世の中に必要なことではなかったのか・・・。
いや、その前に必要なことの方が
今も世の中で必要とされているのかもしれない。
ニーズにリーチするためのデザイナーさん、だよね。
(最近よく聞くヨコ文字に適切な用語あった氣がするんだけど
・・・思い出せない)
最近は、そいういった
社会デザインを作品、アートのように考えて、
「起業」とか「ベンチャー」とかする人が、
かつてのギター抱えて街を歩く若者のように
カッコいい感じになってるみたいだね。
もう数年前だけど、
「プレイヤーで居続ける芸人さんより、
ある程度キャリアを積んだら
プロデューサーになる人が成功者」
みたいな番組を
youtubeで見たな。
*************
また言いたいことが
遠回しになってしまった。
次のnoteで
言いたいこと、
簡潔に言います!↓
うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。